更新日 2024年08月25日 | カテゴリ: 恋人との関係・夫婦関係
「パートナーが家事や育児を全然手伝ってくれないんです」
「デートコースで希望を言っても、あんまり聞き入れてくれません」
…このような「依頼したことが通らない」ことでパートナーにモヤモヤした気持ちを持っている人、多いのではないでしょうか?
その「依頼が通らない」ことの原因は、「お願いごとをする方法」にあるのかもしれません。
いくら正面から「やって欲しい!」と叫んでみても、その方法では相手はかたくなに拒否するだけです。
反対に人間の心理をちょっと抑えてみれば、ビックリするほどスムーズに依頼が通ってしまうことも。
ここではお願いごとを聞いてもらうための心理的方法を紹介していきます。
例えば「家事を手伝って欲しい」という時、どんなところからお願いを始めていますか?
一番やって欲しいところ、10分、30分と時間がかかるものから正直に依頼をかけているとしたら、それはちょっと「ハードルが高い」かもしれません。
まず最初に依頼すべきは、「1分~3分で終わる作業」です。
「ここにあるお皿を下げて欲しい」「そこにあるゴミ箱を持ってきて」など、ごく単純ですぐに片付きそうなもの、労力がかからないものを依頼します。
全体の分量が少ないため、相手は「それならば」と依頼を引き受けてくれる確率が高いですね。
そしてその作業の終了以前に「ついでにこれもお願いできるかな?」と、追加で作業を依頼します。
こちらの追加の作業は、最初に行った作業の倍以上時間がかかるものでも、断られる確率はグンと低くなります。
一度「やる」と要請を受けると、人間はその後の依頼をスムーズに受け取るようになるのです。
このテクニックは心理学で『フット・イン・ザ・ドア(足をドアに踏み入れる)」と言われています。
「相手の家のドア(心の中)にまず足さえ入れてしまえば、その後が容易になる」というわけですね。
「1.のテクニックだと、大きい依頼は引き受けて貰えなそう」と感じる場合には、ちょっと別のテクニックを使ってみましょう。
例えばデートで行きたい場所が「遊園地のプール」だったとします。
この時、最初からこの「本命のお願いごと」は依頼しません。
もっと大きな、確実に断られるであろう「遠い土地の海」などに行きたいと言ってみるのです。
相手はその大きさ、無理さに面食らい「そんなの無理」と言うことでしょう。
しかし「無理だ」という否定をしたことで心のどこかに罪悪感を持つことになります。
ここで、もっと身近な場所として「じゃあ、遊園地のプールでもいい」とお願いするわけです。
相手は最初に出された無理な依頼と比較して「それならば対応が可能である」と相対的に考えます。
この方法は心理学でいうところの『ドア・イン・ザ・フェイス(ドアに顔を入れてしまう)』という方式。
最初に大きな要請を言ってから本命の要請を出すという実際の心理調査では、実に90%近くが本命の要請を飲むことがわかっています。
本命の前の「断られてもいい選択肢」は、さらにいくつかあってもOKです。
選択肢が多いほど、人間は「断る/断らない」ではなく「どれを選ぶか」へと考えの方向性が変わるものなんですよ。
例えば海外旅行であるとか、結婚・人生に関わるような大事の場合、上記のテクニックでもなかなか依頼が通じないということもあるでしょう。
このような時「早く依頼を通したいから」と解答をせっつくのは間違いです。
人間が受け取った情報(感情)を心から処理するには、短くて1週間、長いと2週間程度かかることもあるもの。
特に「難しいなあ」と感じられたものの場合、すぐに感情処理をすることができず、「できる」と言うまでに時間がかかることもあるのです。
このような「感情をまとめている期間」に、怒られたり急かされたりすると、相手は心をかたくなにしてしまいます。
1週間程度経ったところで一度軽く要請のことを思い出させ、2週間たったらもう一度依頼をしてみましょう。
何かお願いごとをしたい時、人はつい「早く何とかして欲しい」「どうして言うことを聞いてくれないんだろう」と感情的になってしまいがちです。
しかし人を動かすというのは、ある意味「北風と太陽」のようなもの。
無理に動かそうとしたり、「どうせ聞いてくれない」と諦めるのではなく、上手な「お願いごと」でカップル関係を良好に保ってみましょう。
もちろん、依頼が通った際にはたっぷりとした感謝(褒賞)をパートナーに送ることも大切ですよ。
メッセージを添えてカウンセリング体験を贈ることができるサービスです。
悩んでいる友人や家族に心のギフトを贈りませんか?
オンラインカウンセリングを受けてみたいけど、どのカウンセラーを選べばいいか分からない...
そんな時には、マッチング診断!
性格タイプ、相談内容やご希望に沿って、あなたにピッタリのカウンセラーをご紹介します。
えらべる:2つのカウンセリング方法「話すカウンセリング」「書くカウンセリング」
みつかる:220名以上の経験豊富なカウンセラー
利用された方の多くが、カウンセリングの内容に満足、または継続したいとご回答されています。