更新日 2024年08月25日 | カテゴリ: 恋人との関係・夫婦関係
「私の上司は立派で、責任感が強いんだよ」と上司のことを褒めただけで、夫から「浮気か?」と疑われてビックリ…という女性パートナーの話は後を絶ちません。
また男性から「愛してる!」と言われて付き合い始めたのに、「なんだか、勝手な理想を押し付けられてる」「思ったほど愛されてない気がする…」と不安になるケースが少なくないようです。
このような「スレ違い」が生じる理由のひとつとして、男性と女性の「好意」と「愛」の垣根が異なるという点が挙げられます。 お互いの「スレ違い」を減らすために、まずはその違いに着目してみましょう。
まずは相手のことを「いいな」と思う「好意」と、いわゆる恋愛感情である「愛」の違いについて考えていきましょう。
心理学者ルービンは、この2つを「LIKE」と「LOVE」の2つに分けて、それぞれにある尺度を作っています。
<LIKEの尺度>(代表的なもの)
・責任のある仕事をその人に任せたい、推薦したい
・相手の判断は正しいと思う、信頼している
・その人を知れば、みんながその人に好意を抱くはずだ
・相手と自分には似た箇所があると思う
・知り合いの中で最も良いと思う人の一人だ
<LOVEの尺度>(代表的なもの)
・その人の嫌な面を見ても気にならない
・その人を独占したい、誰かに取られたくない
・その人が幸福であることに最も関心がある
・相手の深い部分の情報を開示されたとき、嬉しく感じる
・その人にならどんなことをされても許せる
相手となる人を念頭に置いて上記のチェックをしていった時、どちらの数が多いでしょうか?
「LIKE」が多いなら、それは「好意」の段階。
「LOVE」が多いなら、相手のことを愛していることになります。
こうして見ると「LIKE(好意)」と「LOVE(愛)」にはやや違いがあるのがわかりますね。
少々簡単にまとめてしまえば、相手の「良い点」に目が行き尊敬や信頼を持つのが「LIKE(好意)」であり、相手の嫌な面までも受け止めるのが「LOVE(愛情)」と言えるのかもしれません。
あくまでも傾向的にではありますが、女性は上記の「LIKE」と「LOVE」をかなりハッキリと意識し、その区分けを行っています。
ですから、例えば「あの人、良い人だけれど恋人としてはちょっとね(好意はあるけれど愛にはならない)」なんて発言も出てくるわけです。
また例えば男性の上司や同僚に対しても「尊敬」「信頼」と言った感情を持った時に「愛」とごっちゃにすることは少なめ。 男性パートナーに対して上司や同僚を褒めるのも「好意だ(愛情・浮気ではない)」と認識しているからなのです。
交際や結婚に対して女性の方が二の足を踏みやすいのも、「LOVE」の状態にあるかを確認しているからと言えるでしょう。
ただし一旦「LOVE」の状態に入れば、覚悟を決めて踏み込んでいる分、女性は相手の嫌な面・自分と違う面に対してある程度は鷹揚に対応する傾向にあります。
女性が区分けをハッキリと意識しているのに対し、男性の多くは「LIKE=LOVE」と判断することが多め。
まだ知り合って間もない「LIKE」の段階で「これは愛情だ!」と認識しやすいのです。
やや惚れっぽい、と言えるかもしれませんね。
その分、女性パートナーが男性の上司や同僚・友人などを尊敬し信頼した発言などを行うと、その「LIKE(好意)」を「愛情(浮気)」と認識し、嫉妬をする…というケースも少なくありません。
また「LIKE」の段階で徐々に距離を縮めるのではなく、一気に恋人関係や夫婦関係になろうとする傾向も見られます。
そのため、付き合い始めてから「相手の欠点が気になる」と感じたり、「相手と自分が違う部分が多い」ことに驚く、というケースもあるようです。
男性が女性に対して「LOVEの尺度」が増えるのは、交際してしばらく経ってから…ということも考えられるでしょう。
同じ「愛しています」という言葉を言い合っていたとしても、心の中での愛情の認識は人によって異なるもの。
「考え方、受け取り方が違うんだな」と相手の心を理解してあげることが、スレ違いによるトラブルを避ける初めの一歩となることでしょう。
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