「次の恋愛」を最後の恋にするために。相手選び前に知っておきたい3つのポイント

「また恋がダメになってしまった」

「こんな相手だとは思わなかった!」

…残念ながら、私達人間のカップルにおける全ての恋愛関係・夫婦関係は、その全てがうまくいくとは限りませんね。
しかし「過去の恋愛の失敗」を振り返ることで、「次の恋愛」を人生で最後と言えるほどの長く続くものとできる可能性は多々あります。

今までの恋の失敗を「女運(男運)が悪かった」「相手がひどかった」とだけ考えるのは、とてもソンなこと。

「なぜ、その人を引き寄せたのか」「なぜ、うまくいかなかったのか」--その理由は、もしかしたらあなたの「心」にあるのかもしれません。
ここでは次の恋をうまくいかせるために、知っておきたい3つのポイントを紹介していきます。

1. 「家族環境」は恋愛に大きな影響を与える

今までの恋愛で、相手の「もっとも許せなかった部分」を考えてみましょう。
その部分、あなたの母親や父親と同じですか?違いますか?

幼い頃からずっと一緒に居た父親・母親という「親の存在」(家庭環境)は、恋愛に大きな影響を与えます。
「親を尊敬している」「両親の環境を好ましいと思ってきた」という場合、人間は異性の親を一種の「理想の形」と捉え、恋人や配偶者に対して同じことを要求してしまうのです。

これはわかりやすい形での「マザー・コンプレックス」「ファザー・コンプレックス」ということになります。

「マザコン(ファザコン)」と言うと、母息子、父娘がベッタリと仲良しという記号的なイメージがありますが、必ずしも全てのケースがそうとは限りません。
一見するとサバサバとした家庭の中にあっても、例えば母親が専業主婦であり、身の回りの世話が自然と行われていたという男性の場合、「それが女性として当然だ」という認識を持ちます。
そのためパートナーの女性に対して「なぜ自分の世話をしてくれない」という不満を持ち、これが諍いのタネとなってしまう…というわけです。

2. 「嫌いな父母」でも影響は受ける

「父(母)のことが嫌いだった」「父や母のような人は選ばないようにしている」という場合でも、今まで選んだ相手に共通したパターンが見られる…というケースは多々あります。
例えば「父親が酷い男だった」と感じている女性が、様々なスタイルの「女性に対して酷い扱いをする男性」とばかり付き合ってしまうということも多いのです。

これには「無意識に母の真似をしている」という心の動きが働いていることがあります。
心理学者バンデューラは、人間は他者を観察し、行動や動作、考え方を模倣するという「モデリング」という理論を提唱しています。
酷い扱いを受けても健気に生きていたり、相手に尽くしていたり、文句を言いながらも父親と離れない母親--このような「母の姿」を日々見続けたことが、いつしか今の自分の行動・選択に影響を与えているのです。

男性の場合にも同じような傾向は見られます。

また同性の親(父親・母親)に対し「ああはなるまい!」と幼少から思いつつ、実際にはその「嫌な部分」をモデリングしているというケースも少なくありません。
このケースの場合、同時に「嫌な同姓の親を許し、愛する異性の親」をパートナーに求めることもあります。
例えば暴力的・権威的な父親に反発していたはずの男性が、結婚した途端に父と同じような「権威」をふりかざし、自分の母と同じような「従順さ」をパートナーに求めるということもあるのです。

3. 「嫌った」という罪悪感は大人になっても残る

「父・母のことが嫌いだった、尊敬できなかった」という人の場合、その心には「嫌ったことを悪いと思う気持ち」が残っていることが多いもの。
「大嫌いだし、これからも好きになることは無い!」と思っていても、子供であった自分の「親を愛したかった」という罪悪感や残念な気持ち、「親を救いたかった」という諦念の気持ちは無意識の中に抑圧されながら残ることになります。

「なんでこんな人を選んでしまったんだろう」と後から我に返るような恋愛を繰り返す人の方が、比較的このような「親を愛せなかった気持ち」が貯められているようです。

このような失望、諦念、罪悪感といったマイナスの気持ちを埋めたい、自分を救いたいという気持ちが「父・母と同じような困った部分がある相手」ばかりを選択させていることもあるのです。

これを心理学では「代償行為」と呼んでいます。
かつての自分ができなかったことを、現在の自分で埋め合わせしよう(代償しよう)としているわけですね。

おわりに

同じような相手を繰り返し選んでいたり、同じような諍いで別れを繰り返したり…
「もしかしたら、そうだったかも」と思う部分があれば、まずは自分の抱えている「家族との問題」を見つめなおしてみましょう。 また「家族との過去の問題を解消するのが難しい」という場合、専門のカウンセリングを受けてみるのもひとつの手です。

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