更新日 2024年08月21日 | カテゴリ: キャリア・人生・仕事の悩み
「部下や後輩に依頼や指示を出しても、なんだか相手からやる気が感じられない」「反抗的な態度が多くて困る…」などなど、部下や後輩の扱いに困っている人も多いはず。
できれば職場のみんなが快適に、やる気をもって仕事に取り組んで欲しいところですよね。
実は同じ「指示や依頼」をお願いしている内容であっても、言い方ひとつ、やり方ひとつで部下や後輩たちのモチベーションはまったく変わってくるんです。 ここでは指示を出す時、依頼をする時に気をつけたい心理テクニックを紹介していきます。
生徒に人気の高い先生や、部下たちから慕われる上司にはひとつの共通項があります。
それが「生徒・部下の側が『自分たちと同じチームに属している』」と感じている点です。
人間は自分に近しい人、共通点を持つ人を同じ「内集団」であると感じ、その人には好感を抱きやすくなります。
この「内集団」とは、例えば「日本人」「●●県民」「同窓生」「同僚同士」なんてものが挙げられるでしょう。
高校野球を見ている時、つい自分の出身県の学校を応援したりしませんか? 会ったこともない高校生達に肩入れしてしまうのは、彼らを「自分と同じ集団である」と認識しているからなんですね。
反対に「自分とは違う」と感じた人に対しては「外集団」であると捉え、反発心や反抗心を持ちやすくなります。
ただ、この心的内集団・外集団の捉え方は、その時その時によって変化していくもの。
例えば「●●県民と●●県民は仲が悪い」という傾向があったとしましょう。
しかし、一歩海外に出てしまえば、両者は自分たちが「日本人」であるという内的集団であることを強く意識します。
そのため「県民」という集団の括りを外して、「日本人同士仲良くしよう」と考える傾向にあるのです。
上司や先生というのは、部下・生徒達にとっては「上の人間」として「外的集団」に入れられやすいもの。
しかし上司や先生を「同じ職場のチームの一員」「クラス全体というチームの一員」であると生徒や部下が認識している場合、彼らは上司・先生からの依頼や指示をスムーズに受け入れることができるのです。
では、どうしたら部下や後輩たちに「自分と同じチームの人だ(内的集団に属している)」と感じて貰えるのでしょうか?それには「上からの依頼だ」と感じさせない言葉遣いをすることが大切です。
「~をやってほしい」という依頼方法は、それがどんなに丁寧な言葉づかいであっても「外の人からの依頼である」と相手に認識させます。
対して、「一緒に●●しよう」という「自らも動くという誘いかけ」を選んだ場合はどうでしょうか。
相手は「自分と同じチームの人から誘われたのだ」と感じ、依頼を受け入れやすいのです。
例 )「もう閉店準備を始めて貰えませんか?」→「よし、閉店準備を始めましょう!」
部下や後輩のモチベーションが下がっているなと感じた時は、自分も一旦その状態に共感を示してみるのも良いでしょう。
例 )「月曜日はやる気がなかなか出ないよね…でも、もう切り替えよう!仕事を始めようか」
元々、上司や先輩というのは「同じ職場」であり「職種もほぼ同じ」という共通項を持っているわけですから、うまく言い換えをすればいくらでも「内的集団」に属することができます。
「外の人からモノを言われている」と感じさせない言い換えを意識するところから始めてみましょう。
部下や後輩を「上司と同じチームに居るのだ」と感じさせるもうひとつの方法があります。 それが、指示内容や企画内容などを作る時、「その本人を参加させる」というものです。
例えば新人の歓迎会の幹事を部下に依頼したい場合、いきなり店も日程も全てを指定して、「あとの幹事はよろしく」と押し付けるのはNG。
「部下の自由にさせられるのはどの範囲か」を定めた上で、「歓迎会をやろうと思うんだけど、4月後半と5月上旬だったらどっちがいいだろうか」「どんな店がいいと思う?」と、部下の意見を聞いて採用してみるのです。
なんらかのプロジェクトに対して自分の考えや行動が採用されると、人はその企画に対して「帰属意識」を持ちます。 プロジェクトを「上から依頼されたもの」ではなく、「上司と自分が作っていくものだ」と捉えるのですね。
采配を任される部分が多ければ多いだけ、部下は「やる気や責任をもって取り組まなくては」という気分になるもの。 また部下の意見を「良いものだ」と感じられた部分があればどんどん褒めていくことで、彼らのモチベーションもよりアップしていくのです。
人間は「内的集団(内集団)」に居ると感じる人に対しては高い好感度を持ちやすいもの。
「自分は上司・先輩なんだから」と部下や後輩達と壁を作らず、「同じ集団に属している」という気持ちを持って接することで、仕事の指示や依頼はグッとスムーズになることでしょう。
職場全体のモチベーションを上げていくためにも、是非今日から「言葉の言い換え」と「アイデア募集」を始めてみてください。
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