自分の希望や意見が受け入れられれば、快適な毎日に!相手の心を動かす心理テクニックとは?

更新日 2023年05月18日 | カテゴリ: 人間関係を良くしたい

「上司に意見をしてみたけど、全然受け入れてもらえない」「家族に希望を言っても却下されるばかり…」こんな不満を抱いている人は意外と多いはず。
自分の意見や希望が通らない日々が続くと、心の中にストレスが溜まってしまいますよね。
では、どうしたら相手に意見や希望を受け入れてもらいやすくなるのでしょうか? それにはちょっとした「言い方のコツ」があるんです。
ここでは自分の意見を相手が受け入れやすくなるコツについてご紹介していきます。

1. 「単刀直入」「強引な押し」はNG!

「自分の希望が通らない」という不満を抱える人の多くに共通しているのが、「意見を切り出すのが唐突である」という点です。

例えば部下が上司に「休暇を取りたい」と依頼する場面を考えてみましょう。
急に上司の机の前に行き、「部長、お願いがあるのですが」と話を始める…こんなケースが少なくありません。

実はこのような方法は、最も相手から否定をされやすい状態を自ら作っているのと同じなんです。
唐突に依頼をされれば、相手は「自分に損があるかも」「自分が不利益を被るかも」という警戒心を抱きます。
そのため、本来であれば通りやすいはずの意見すらも「うーん…ちょっと考えさせて」等といった「否定的」な捉え方をされてしまいやすいのですね。

また、意見が通らないからと言って「ゴリ押し」をするのもNG。
声色を荒げる、不機嫌になると言った方法で要望を押し通しても、相手は頑なになる一方です。
万一その時の意見がなんとか通ったとしても、相手はあなたに対して「無理に意見を飲まされた」という不満を感じ、あなたに対する好感度を著しく下げることになってしまいます。

「ストレートで正直」というのは人間性としては素晴らしいものなのですが、要望や意見を通すための「交渉の場」においては、一本調子のストレートさはデメリットになることが多いのです。

2. 大切なのは交渉前の「YES」の繰り返し

自分の要求を通すために大切なのは、要求を出す前の「日常会話」です。
唐突に依頼を始めるのではなく、まずは「ごく普通の日常会話」からはじめてみましょう。

特に難しい話をする必要はありません。 重要なのは「相手がうなずきやすい質問や話」をはさみこむことなのです。

例としての会話を挙げてみましょう。

「今年の夏も暑かったですね」→「そうだね」
「やっと涼しくなって、体が楽になりましたよね」→「うん」
「そういえば先週おっしゃっていたゴルフ、週末には行かれたのですか?」→「うん、行ったよ」
「天気が良くてよかったですね」→「そうだね」

天気や気候、家族についてなどの当たり障りのない話ですが、全て相手がうなずきやすい会話ですよね。
このような「肯定(YES)」の繰り返しは、相手の「反論をしよう」という気持ちを徐々に軽減していきます。
そのため、この会話の後で「ところでお休みをいただきたいのですが」と言われれば、相手は突然要求を述べられた時よりもずっと早く「いいよ」という言葉を出してくるのです。

「YES」の繰り返しが早い要求の受け入れを生む--これは心理学では「一貫性の法則」と呼ばれているものです。
「YES、YES」と何度か繰り返したことによって、次の依頼にも同じ「YES」を選びやすいのですね。
ビジネスシーンでのこの法則の利用については「イエスセット法」とも言われています。

3. 「一貫性の法則」は「NO」を引き出すのにも使える

「イエスセット法」は、実は相手から「NO」を引き出したい時にも応用して使うことができます。
例えば、今回は宴会に上司に来ては欲しくないけれど、立場上は誘わないといけない…というようなときもありますよね。

そんな時には、上記2.とは逆に、「NO」を言いやすい会話を事前に始めておくのです。

「今日の帰りには雨がやみますかね」→「いや、降り止まないだろう」
「今日の昼ごはん、●●に行かれました?」→「いや、今日は行ってないよ」
「そうでしたか。明日の会議は出られるのでしたっけ」→「明日は出られないんだ」

このような「NO」の繰り返しを行った後に、「そういえば、今度宴会があるそうなのですが…」と切り出してみましょう。 よっぽど宴会好きの人でもない限り、すぐに「うん」とは言わなくなるはずです。

「YES」を引き出すのよりは少々会話のテクニックと相手の情報を踏まえておくことが必要になりますが、敢えて「普段の相手と反対の話題」を持ち出すことで、「NO」の回数を増やしやすくなりますよ。

おわりに

「イエスセット法」はビジネスシーンではもちろんのこと、恋人同士の会話や家族の会話など、様々な場面で使える方法です。 「お願いごとをしたいな」と思ったら、まずは「相手から『YES/NO』を引き出す会話」を作り出すところから始めてみましょう。
そしてすんなりと相手から「YES」を引き出せることができたら、相手には大きく感謝の意を表明することも大切です。
「この人の希望を聞いてあげてよかったな」と相手が感じれば、次の依頼はもっと通りやすくなるはずですよ。

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