心の耐久力・復元力「レジリエンス」を強くするための3つのポイント

更新日 2024年08月25日 | カテゴリ: 自分を変えたい

困難な状況やトラブル、ストレスが多い状況に遭っても「くじけない人」って居ますよね。 このような「心の強さ」と言われる力のことは、心理学では「レジリエンス(レジリアンス)」と呼んでいます。 日本語に訳すと、精神的な回復力や耐久力と言うことができるでしょう。 しかし、現代の日本社会ではこの「レジリエンス」が低く、いわゆる「くじけた状態」「心が折れた状態」となってしまう人の話題が絶えません。 「レジリエンス」を鍛えるためには、一体どうしたら良いのでしょうか?

ここではそのコツについて、3つのポイントを紹介していきます。

1. 「ネガティブな状態」を早期に終わらせる「ストレス解消手段」を持つ

人は困難な状況やトラブルに遭遇すると、怒りや哀しみ、戸惑い、嫉妬等、様々な「ネガティブな感情」を持つことになります。 もっともわかりやすいパターンで言えば「落ち込んだ状態」です。 人間は生きていく上で「トラブルに遭わない」ことはできませんし、トラブルに遭ったからと言って「まったく落ち込まない」という人は居ないもの。

しかしここで「いかに早くネガティブな感情状態を終わらせるか」が人によって違うのです。 例えば今日起こしてしまった仕事上のミスについて、一週間も落ち込んだままではなんのメリットもありませんよね。 レジリエンスが強い人は、ネガティブな感情をその日で断ち切ってしまいます。 「一晩寝たら忘れた」はやや言いすぎですが、多くの人がネガティブな感情を翌日に持ち越さないのです。

大切なのは「ストレスが溜まったりミスをしてしまった時に、いかに早くそのネガティブな気持ち(ストレス)を開放するか」ということ。 ストレスの解消手段としては、以下の様なものが挙げられます。

・散歩(ウォーキング)、マラソン、ダンス、エクササイズ等の「体を動かす」行為
・カラオケ等の「声を出す」行為
・音楽鑑賞等「趣味に没頭する」行為
・自分の状況を日記やブログなどに書き記す行為

どのストレス解消手段が合っているかは人それぞれ。 自分に合った「ストレス解消法」を見つけ、「今日は心がネガティブだ」と感じた時こそそれを行う習慣をつけましょう。

2. 自分を「立ち直らせる方法」を得ておこう

「ネガティブな感情」を放出できたら、今度は自分を再度奮い立たせ、「やる気」を持つステップに向かいます。 ここで重要になってくるのが「自信を持つ」ということです。

「今度は絶対にやればできる」「同じ失敗をすることは無い」という自信が、再度困難へと立ち向かう気力を生む原動力となります。

しかし「自信を持て」と急に言われても、難しいですよね。 そこでまずは「自信を持つ手がかり」を普段から考えておくクセをつけましょう。

「自分の長所」や、「自分の努力してきた部分」についてを肯定的に受け止め、それを書き出してみるのです。 「●年間、同じ職場で頑張ってきた」「毎日1時間の●●を続けている」等、継続できたことや達成できたことを数値にして書き出してみるのも有効。

日記などに毎日自分が頑張ったことなどを書き出しておくと、失敗やトラブルに遭った時でも「今まで、これだけ頑張ってきたのだから今度は大丈夫」という自信の元になりますよ。

3. 「今回の教訓」を考えるのは、立ち直ってから

人は失敗という経験をすることで、そこから教訓を学び、「次には同じ失敗はしないようにしよう」という経験値を稼ぐことができます。 ですから自分を冷静に見つめ、今回のトラブルや不遇となった原因を考え、その対策を講じていく時間も必要なのです。

しかしこのような「今までの自分を振り返り、教訓化する」というステップは、不遇の状況・ストレスに晒されていて落ち込んでいる状況下ではうまくいきません。 自分のことを否定的にばかり考え「だから自分はダメなんだ」と落ち込むばかりになってしまいます。 ですからステップ1「ストレス解消」そしてステップ2「立ち直り」という段階を踏んでから、ゆっくりと物事を振り返ることが大切なのですね。

なお「ストレスを解消して立ち直り、そのまま振り返らない」という人もいますが、それでは失敗やトラブルから何学ばない結果に。 同じ失敗を繰り返し、周囲からの信頼を失って、「もっと深刻なトラブル」を起こす可能性もあります。 「立ち直れたな」「元気を出せた」と思った時こそが、自分をもう一度振り返るタイミングであると覚えておきましょう。

おわりに

生きていく中では、様々なピンチや不遇、ストレスに晒されることになります。 今後のそのような状況をしなやかに受け止め、くじけない心を持つために、早速今日から「ストレス解消法」や「自分の長所探し」を始めることが大切です。 ピンチに陥ってから慌てるのではなく、「今」行動を開始するのがレジリエンスを鍛えるポイントと言えるでしょう。

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