「ビジネスリーダーが知っておきたい、職場と部下の五月病対策

更新日 2016年07月28日 |
カテゴリ: キャリア・人生・仕事の悩み
「ビジネスリーダーが知っておきたい、職場と部下の五月病対策

異動や新入社員を迎えての4月が終わり、ようやく年度の本格的な仕事を始めたい時期である5月~6月シーズン。 しかしこの頃にやってくるのが「五月病」という問題です。

「五月病なんて、ただ連休明けの『休みボケ』」…そんなふうに思っていませんか?

「五月病」は正式な病名でこそありませんが、その実態は「適応障害」や「うつ病」といった様々な心の病気の総称。 「気のせいだ、たるんでいるだけだ」と放置していると、大きな問題となってしまうこともあります。 今回は職場での五月病について、ビジネスリーダー達が知っておきたいポイントをご紹介していきましょう。

1. 「新入社員」「異動してきた人」はエネルギーが低下する時期

職場で最も五月病を起こしやすいのは、新入社員や別の部から異動をしてきた、いわゆる「新入り」的存在です。 五月に入って急に遅刻するようになってきた、ミスが増えた、やる気が無いように見られる… このような部下にこのような意欲低下や集中力の低下が現れてきた時、多くの先輩や上司ががそれを「たるんできたからだ」と考えたり、「マジメな人だと思ったのに見せかけだった」と捉えてしまいます。

しかし実際には、五月病を起こしやすいのは「真面目で一生懸命」なタイプ。 4月からの新しい環境に馴染むこと、新しい仕事をおぼえることに必死になり緊張状態が長く続いたせいで、心が燃え尽きた状態となってしまっているのです。 「心のエネルギーが低下した状態」と言い換えても良いでしょう。

この状態で更に「もう職場にも慣れただろう!」と責務を増やしてしまえば、新入りさん達のストレスは更に増えることになってしまいます。 ニューカマーや部下の状態には常に注意を払い、五月病的症状が見られる場合には「無理をさせないこと」を重視しましょう。

2. 「指導役」にあたる人にも要注意

上記「1.」でご紹介した新人さんの存在については、多くのリーダーたちが彼らの状態に注意を払う傾向を見せています。 ところが盲点となりやすいのが、新入りを直接指導する立場である直属の先輩、また新たに上司の立場となった人たちの存在です。

五月病とは主に「環境の変化による緊張・ストレス」を原因として起こるものですが、これは人間関係の変化や立場の変化もあてはまります。 先輩(指導役)となり後輩を教えたり、上司となって部下をとりまとめる立場となった人たちも、1ヶ月間慣れない人間関係での緊張やストレスを抱えてきているわけです。

特に初めて指導役となった人、課長・部長といった大きな責任ある立場となった人の場合、その心の負荷は新人に勝るとも劣らないものとなります。

「新人や部下のケア」にかまけているうちに、先輩役の方が心の負担で息切れしてしまった…ということにならないよう、両者の状態をよくチェックしていくことが大切です。

3. 五月は不満・イライラ・スレ違いが起きやすい?

五月病というと「やる気の無さ・意欲の低下」が主な症状と思われがちですが、実際には自律神経の失調による体や心の不調から「イライラ感」を持つ人も少なくありません。 また4月から新しい人間関係ができた場合、知り合って1ヶ月~2ヶ月頃は当初の緊張関係が解け、徐々にお互いへの不満や認識の差が生まれやすい時期でもあります。

そのため部下や後輩への説教が必要以上に攻撃的になったり、小さなことから感情的なトラブルとなるケースも多いのです。 五月というと「爽やかで良い季節」という印象がありますが、実際には「イライラしやすい季節」とも言えるのですね。

5月~6月の間は、特に人間関係のトラブルにしっかりと目を配っておきたいもの。 職場でのいじめ、仕事上での問題といった重度のトラブルに発展する前に、それぞれの社員の不満や不安を聴き、汲みとっておくことが重要になります。

4. 五月病中の「大きな決断」はNG!

五月病は、軽度であれば一過性のものとして収まりますが、重度となった場合には不眠、頭痛や下痢といった体調への症状が起こることもあり、また出社拒否、突然の離職といった大きな問題となることもあります。 五月病によって自分の思うようなパフォーマンスを出せないことから、突然「辞めたい」と言い出すようなケースも少なくありません。

重要なのは、社員に一人で問題を抱え込ませ解決させようとしないことです。 五月病で強い落ち込みや抑うつ状態となっている人は正常な判断ができていないことが多いですから、まずは離職や配置換えといった大きな決断はさせず「保留」としておきましょう。

一定規模以上の企業の場合には産業医、保健師が訪れるルールとなっていますので、早めに医師・保健師への相談を促します。 小規模企業の場合には一時的に職務を休ませ、メンタルケアを行える専門医・カウンセラーへの相談を行うことを推奨しましょう。

おわりに

五月病は責任感の強い人、真面目で一生懸命な人ほど陥りやすいもの。 また元々の才能があり、実際には仕事でパフォーマンスが出せる人ほど、五月病で成果が出せないことに苦しんで職を離れてしまうケースが少なくありません。

五月病を軽視して、真面目で良い社員や才能ある社員を手放してしまうのは非常にもったいないことと言えます。 職場を見渡せる立場の人が早めに「五月病」に気づき手を差し伸べ、適切なケアへと導くことが、長い目で見て「良い才能を守る」ことに繋がることとなるでしょう。

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