仕事も家事・育児も完璧でいたい…頑張るキャリア女性に多い「スーパーウーマン症候群」とは?

更新日 2023年05月18日 | カテゴリ: 子育て・家族関係

総務省の調査では、共働き家庭の割合は59%以上。 今や二つに一つ以上の家庭が「共働き」となり、働きながら家事や子育てをする女性は珍しいものではなくなりました。

しかしそんな中で、仕事にも育児・家事にも熱心な女性達を襲う「スーパーウーマン症候群」という心身の病気が問題となっています。 やる気が出ない、イライラが止まらないといった心的状態だけでなく頭痛や慢性的な下痢といった身体的な症状を伴うこともあるのです。 今回は「スーパーウーマン症候群」について、その原因やなりやすい人の特徴、対策を解説していきます。

1. スーパーウーマン症候群の原因は「理想を追い求めての無理」

スーパーウーマン症候群の原因は「ストレス」。 このストレスが生まれるのは、「理想通りにやりとげたい!」という頑張りの心です。

会社員等の「働く人間」としても、責任を果たし活躍したい。 家庭内での「妻」としても、料理や掃除等のクオリティを維持したい。 子どもたちの「母親」としても、愛情ある育児を行っていきたい。 スーパーウーマン症候群となる女性達は、全てに対して自分の考える「完璧な形」を追い求め、時には実際の能力以上に努力をします。

ところが家事、そして小さな子ども相手の育児は、仕事とは異なり、なかなか自分の予定通りにいくものではありませんね 子供の病気等のアクシデント、片付けても片付けても終わらない掃除。

理想通りにはいかずコントロールのできない「現実」をつきつけられ、それでも理想通りにしなくては!と無理をする… この繰り返しが不安や不満といったストレスを蓄積させ、心身的な症状としてあらわれてくるのです。

2. イライラ、過食…「スーパーウーマン症候群」であらわれる主な症状とは?

スーパーウーマン症候群の主な症状としては、以下のものが挙げられます。

・根拠の無い不安、やる気の低下
・気分の落ち込み
・食欲不振もしくは過食
・イライラした不満な状態の継続
・不眠等の睡眠障害
・めまい、立ちくらみ
・動悸、息切れ
・生理不順
・慢性的な便秘・下痢

特に身体的な症状の場合原因がストレスであることが見過ごされるケースも多く、症状を悪化させることも少なくありません。

3. スーパーウーマン症候群になりやすい女性とは?

スーパーウーマン症候群に陥りやすい女性には、以下の様な共通の傾向が見られます。

・結婚前から意欲的に仕事をしてきた
・年齢は30代~40代
・管理職、リーダー等の責任ある仕事を任されている
・仕事の能力・上司からの評価は高い
・責任感が強い
・学生時代は学業・部活等で好成績をおさめてきた
・一人っ子もしくは長子である
・チームワークはやや苦手で、他人を頼るより自分で物事を進めた方が効率が良いと考える
・努力をすれば成長できると考える
・結果に対して完璧主義である
・ファッション・メイク・ライフスタイル等の流行にも敏感である

4. スーパーウーマン症候群から抜け出すには?

1 )夫や家族、上司・同僚に頼ろう!

スーパーウーマン症候群を生み出す最も大きな原因が、「全てを一人で抱え込む」という考え方のクセ。 頼ってはいけない、自分でやりとげるべき、と思い込んでいませんか?

まずは「自分にも精神的・物理的に限界がある」と認めて、周囲に頼ることから始めましょう。 家事の分担を夫に依頼する、仕事の割り振りを考えなおす等、自分への負担を減らすことからスタートしてみます。

2 )「60点でOK!」と考えよう

特にキリの無い作業である家事、そして予測の付かないことが多い育児は、完璧を目指していけばどれだけ時間があっても足りません。

自分の考えるハードルをグッと下げて「60点ぐらいだったらそれで良し」と考えるクセをつけてみましょう。 自分の作業に対するハードルを下げることが、周囲に対して「自分の方がうまくできるから、頼らない!」という考えを減らすことにも繋がります。

3 )「自分を大切にする時間」を作ろう

スーパーウーマン症候群に陥る人は、他者評価(他の人からの承認や賞賛)を自分の心の拠り所にしてしまう傾向も持っています。 優秀である分「期待されて、それに応え、褒められる」という図式が幼い頃から出来上がっており、「誰からも褒められないけれど、自分が快適だ」といった行動については軽視しがちです。

そのため趣味やリラックスをする時間といった「自分を甘やかし、大切にする時間」をあまり作らない傾向にあります。

「誰かのために頑張る時間」ではなく「自分だけが好きなことをゆったりする時間」を作ってみるようにしましょう。 育児を夫に頼って入浴時間をリラックスタイムとする、読書や趣味に没頭する等もひとつの手。

職業人でもなく、母でも妻でも無い「自分」を大切にする時間を得ることが、スーパーウーマン症候群から抜け出す大きなカギとなるのです。

おわりに

スーパーウーマン症候群になる人は元々が能力が高く頑張り屋で、自分に無理をさせがち。 そのため心身の不調が起こっても「気のせい」「自分が怠けているだけ」と考えてガマンをし、症状を悪化させてしまうこともあります。

対策を取っても症状が治らない、気持ちの落ち込みが晴れない時には、医師・カウンセラー等の専門家に頼ることを考えてみましょう。 「この程度で病院に行くべきなの?」と悩んでしまう時には、気軽に始められるネットカウンセリングからスタートしてみるのも手ですよ。

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