更新日 2024年08月25日 | カテゴリ: 恋人との関係・夫婦関係
お互いの誕生日や二人の結婚記念日等、カップルには一年のうちに何度かの「記念日」があるものですね。 ところが、記念日に対する思い入れについては男女でかなりの差が見受けられます。
「今日は私の誕生日だったのに、彼はすっかり忘れてたんです!」 「結婚記念日でごちそうを作って待ってたのに、忘れられてました…」等など、男性の側が記念日を忘れ、女性側が怒ってトラブルに…というケースは跡を絶たないようです。
「大切な記念日を忘れられるなんて、私は大切にされていないんだ」と感じる女性もいるのでは? でも実は、記念日を忘れるのは「男性のこころと脳の作り」のせいとも言えるのです。 今回は記念日に対する男女の違いについて、心理学的な側面から解説をしていきます。
脳の記憶についての研究によれば、男性の脳と女性の脳では、「記憶の仕方」に大きな違いが見られることがわかっています。 女性の脳は記憶を担当する部分である「海馬」と感情を担当する「扁桃体」の神経が太く繋がっており、「嬉しかった/悲しかった」といった「感情と出来事」を組み合わせて記憶することに長けています。
反対に男性の脳は記憶を行う遺伝子すらも女性とは異なり、数値的なデータや空間把握的なデータを取り込むことは得意ですが、感情面を記憶することは苦手です。 過去の結婚式や誕生日、付き合い始めた時等で「楽しかった、嬉しかった」という記憶と日付をセットにして覚えておく…ということ自体が、男性は得意ではないのですね。
かつて狩猟を主に行ってきた男性は、競争心・闘争心が女性より強く、常に「現在と未来」を重視する傾向にあります。 以前のことを思い出すより「今」できる解決法に意識を向けて、未来を切り拓こうとするのですね。
そのため結婚式、付き合い始めた記念日、誕生日といった「過去」を振り返るイベントに対しては、あまり強い興味を持つことができません。 「過去の思い出」も愛情の証と捉える女性とは、大きな差が生まれやすいのです。
女性の脳はマルチタスク(複数作業を一気にこなす)というという点を得意としており、興味を持つアンテナの範囲も広めです。 そのため例えば「仕事が忙しくても、ファッションやメイクにも興味を持ち、テレビや雑誌等からの情報をキャッチする」ということも難しくありません。
ところが男性の場合、「運転」「仕事」といったシングルタスクでは秀でていますが、一気に色々なことをこなそうとするとフリーズしてしまいます。 興味の範囲も一極集中になりがちで、「仕事」「趣味」といった一点にアンテナが絞られると、他の情報が頭に入ってこなくなるのです。
そのため、例えば「自分の誕生日」といったものに対してもあまり興味が湧かず、気づいたら誕生日をとっくに過ぎていた…という男性も珍しくありません。
記念日や誕生日が近くなった時、「自分から言い出すのも恥ずかしいかも…」と考える女性もいるはず。 例えばカレンダーにマルをつけておいたり、「もうすぐ夏だよね」とボカした言い方をするなど「相手に察してもらおう」とするパターンが多いようです。 これは女性が言葉を使ったコミュニケーションにおいて、協調性や和を重んじ、より穏やかで人間関係を波立てない表現を選ぶからと言えます。
ところが男性の脳にとって、コミュニケーションは「正確な情報の伝達」をするもの。 そのためハッキリしない言葉や態度から「察する」ことが苦手で、言葉通りに受け止めたり、「わからないもの」として意識の外に追いやってしまったりするのです。
女性側からしてみれば「何度もヒントを出したのに、どうして記念日を思い出せないの?」となりますし、男性の側からしてみれば「言ってくれなきゃわからない!」というスレ違いが生まれてしまうことになります。
男性側にとって、記念日やそれにまつわるイベントは「憶えるのも苦手だし、考えるのも苦手」な分野のものと言えるでしょう。 「苦手分野に付き合ってくれる」という点だけでも、十分に「愛の証」と言えるはず。 「記念日を忘れるなんて!」と怒る前に、「記念日関係は苦手なんだなあ…」と譲ってあげることで、二人の関係はもっとうまいくことでしょう。
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