更新日 2024年08月23日 | カテゴリ: ストレスに対処したい
ここ最近、あなたはいつ涙を流しましたか? 「大人になってから、泣いたことなんか無い」「お涙頂戴ものなんて大嫌い!」、そんな人も居るかもしれませんね。
でも実は、「涙を流す」という行為はストレスを解消する大きな手段とも言えるもの。 日々のストレスや苦しみが、涙によってまさに「洗い流される」こともあるのです。 今回は「涙」の心理作用と「涙活」についてご紹介をしていきます。
大声で泣いていた子供が、しばらくするとケロリとしている…こんな光景を見たことがあるという人もいるはず。 また感動する映画を見て、目を潤ませながら映画館を出てきた人たちは、一様にスッキリとした顔をしているものです。
これは感情の噴出によって涙が流れることで、ストレス物質であるプロラクチンやコルチゾール等が外に流れ出てしまうから。 さらに泣くことによって鎮静作用を持つエンドルフィンという脳内物質が分泌され、泣いた後には気持ちをスッキリとさせてくれるのです。
心理学では抑圧させた気持ちを開放させ、スッキリとする(浄化する)ことを「カタルシス」と呼んでいます。 感動による涙は、まさに「カタルシス」を得られる最適な手段なのですね。
日々のストレスに晒されている現代人にこそ、「泣く」という行為が重要であると言えるでしょう。
いくら「泣くことがストレス解消になる」とは言っても、社会生活の中でオイオイと泣いてしまう…というのは、ちょっとできませんよね。
また「男が泣くなんて、みっともない!」と言われてきた人の中には、人前で涙を見せることに激しい抵抗を見せ、グッとガマンをしてしまう人もいます。
そこで注目をされているのが、「泣く時間を作る」という「涙活(るいかつ)」というもの。 意識的に泣ける状況を作り、ストレスを解消しようというものです。
代表的な「涙活」としては、以下のような活動が行われています。
・泣ける映画、ドラマを観る
・哀しい音楽、思い出を呼び起こす音楽を聞く
・感動的な本を読む
今まで「感動モノはちょっと…」と批判的だった人も、視点を変えて「感動するため」に作品に触れてみてはいかがでしょうか?
涙活を始めてみても、なかなか泣くほどにはならないな…という人もいるかもしれませんね。 普段感情を抑圧することに慣れた人ほど、自分の感情を抑え、論理的になろうとしてしまいます。
自分の感情のコントロールを一度外し、感情の流れに素直になるにはちょっとしたコツがあるのです。
毎日「涙活」をする必要はありませんから、お休みの日や週末の前日等「今日はゆっくり時間が持てる」という時に、リラックスした状態で涙活をしてみましょう。
「感動的な作品を見ても、ちっとも心が動かない」 「泣ければと思うのに、涙が出てこない」
このような「泣けなくなってしまっている人」の中には、心身のストレスが過剰に蓄積され、心が感動をすることを拒否する状態となっていることもあります。
例えばうつ病患者の場合、症状が重い人ほど哀しみを吐露できず、泣くことすらできなくなってしまうのです。 「以前は辛い気持ちで涙が流れたのに、最近では泣けない」と思ったら、まずは自分が無自覚のうちにストレスを溜めすぎていないかを振り返ってみましょう。
また食欲不振や不眠等の睡眠障害といった何らかの抑うつ症状が見られる場合には、早めに専門医・カウンセラーに相談をしてみてください。
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