更新日 2024年08月29日 | カテゴリ: もやもやする
原因不明のもやもやする気持ちがある……そんな時、どうしていますか?
「気にしない」のもひとつの対策ですが、継続的に起こるもやもやする感じは、心が何かを訴えかけているサインかもしれません。
ここでは、「もやもやする気持ち」を具体的にするためのフォーカシングと呼ばれるワークをご紹介します。
フォーカシングという言葉は、英語の「フォーカス(focus)」は「集中する」という意味で、そこにある「感じ」に集中して意識を向けることに由来しています。
もやもやに向き合う手法としてのフォーカシングとは、どこかで感じられているようだけれども、「言葉にはならない何かの感じ」のそばに居続けることを意味します。
カウンセリングでは、この言葉にならない、はっきりしない何かにしっかりと向き合い、それが何なのかを理解することがとても大切な役割を果たすことがあります。
普段であれば無視したりごまかしたりするその「感じ」に意識を向けることで、自分自身が本当に感じていたことや、重要な価値観に気づくことがあるのです。
1. 頭の中にある気がかりなことを全部書き出します。その中から、取り上げるテーマをひとつに絞ります。自分が選ぶというよりは、書き出したものの中から、気がかりのほうから訴えかけてくるものがあれば、それを選ぶようにしましょう。
2. その気がかりの感じをじっくりと感じながら、自分の身体に感覚が浮かんでくるのを待ちます。
3. その「気になる感じ」をつかんで、それにぴったり合う言葉やイメージ、音などが浮かんでくるのを待ちましょう。ざわざわした感じが身体のどこにどんな感じであるのか、どんな風に動いているのか意識しましょう。
4. 「気になる感じ」に名前をつけましょう。例えば「ざわざわさん」でも「もやもや君」でも、何でも構いません。その感じにぴったりの名前をつけてやります。
5. その「気になる感じ」に話しかけ、質問をしてみましょう。例えば、
「それって何が悪い(良い)んだろう?」
「それを良くするためには、どんなことが必要だろう?」
「これがうまくいったら、どうなるだろう?その邪魔をしてるのは何だろう?」
「その要点はどんなことだろう?」
などと、問いかけて、答えが返ってくるのを待ちます。
また、その「気になる感じ」がどんな質問をして欲しそうか、じっくりと向き合ってみましょう。その質問を、「気になる感じ」に問いかけてみましょう。
からだの奥のほうから、言葉や映像、イメージなどが湧き出てくるのをじっくりと待ちます。
6. 問いかけを繰り返しながら、「感じ」が変化したり、新しいイメージが生まれたりしたら、それをじっくり味わい、また問いかけを繰り返します。
7. 十分に味わったと感じたら、その「感じ」に終わりの挨拶をします。
「別にどうでもいい」とか「たいしたことじゃない」などと、考えるのを諦めずに、感じ続けることで、身体の奥のほうから起こっているその「感じ」をじっくりと味わい、変化が起こるのを待ってみてください。
このプロセスを通じて、もともとあった「もやもやした感じ」が少しほぐれたり、変化したり、その正体がわかったりすることがあるはずです。
「もやもやした感じ」は自分に何かを訴えかけるサインです。無視せず、しっかりと「フォーカス」して向き合ってあげましょう。
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