更新日 2024年08月23日 | カテゴリ: キャリア・人生・仕事の悩み
体調不良による遅刻や早退が増えている、体調不良で欠勤が続く…社員のこのような状態に、頭を悩ませている雇用側は少なくありません。 原因がハッキリしない体調不良で仕事を休む社員に対し、「単に自己管理ができていないだけでは」「甘えがあるのでは」と考えてしまう人もいるようです。
しかし体調不良による欠勤・遅刻・早退の増加には、メンタルの不調が潜んでいることがあります。 ここでは雇用側が知っておきたい3つの注意ポイントを解説していきましょう。
過剰なストレス、またそれによるうつ病等の精神的な疾病というと、一般的には「気分の落ち込み」「やる気が出ない」「気分が暗くなる」というようなイメージを持たれる傾向にあります。 しかし実際には、過剰なストレス、うつ病等の疾患では、以下の様な身体的症状を伴うことが多いのです。これが体調不良の原因となっていることがあります。
なかなか眠りにつけない、眠っても2~3時間で目が冷めてしまう、一度起きると眠れない等の「安眠ができない状態」が続きます。 睡眠時間中に脳を休ませられないことから日中にボンヤリしたり、集中力の途切れを感じる人も多いです。
交感神経が過剰に働くため消化器官への血液が不足し、胃腸の働きが鈍くなります。食欲がなくなったり、食事をすると胃痛がするという人もいます。
自律神経のバランスが乱れているため、慢性的な吐き気を感じる人もいます。実際に嘔吐をしてしまうケースもあります。
貧血・立ちくらみのような眩暈(めまい)が継続します。
血行不良によって重い肩こりや首等の痛みを感じるケースもあります。また偏頭痛のような頭痛や腹痛となって現れることも少なくありません。
上記であげた例はあくまでも一例であり、身体的にあらわれる症状は様々です。例えば女性の場合、重い生理痛や生理不順等、婦人系の症状として現れることもあります。
精神的な疲労によって身体に影響が現れても、本人に「ストレスがある」「メンタルが不調である」という自覚がまったく無いこともあります。
また1.でご紹介したような身体的症状は、例えば嘔吐や食欲不振であれば「風邪」「胃腸の疲れ」等と間違われやすいもの。 さらに頭痛やめまいを感じても、その原因にストレスがあるとはわからず、体調不良の改善のために自己対処を行おうとしたり、内科や神経内科等に行く人が多いのです。
ところがストレスや精神的な問題が原因となっている場合、例えば食欲不振に対して胃腸薬等の対症療法だけを行っても根本的な解決にはならず、症状が継続されることになります。 内科医等の病院に行っても身体的な問題が見られずに体調不良が「原因不明」とされてしまうこともあるのです。
原因の特定されない体調不良による欠勤・早退等が継続されている場合、本人の自助努力や雇用側の一方的な対応(短期間の休養等)で問題を解決するのは困難です。
まずは専門医(心療内科等)・カウンセラーの診断を受け、現在の精神的な問題について探っていくことが必要になります。 本人の現在の状態によっては体調不良による休職といった対応が必要となる可能性もありますが、この場合にも専門家の判断を仰ぎましょう。
最も避けたいのは「原因が不明だから」「症状が軽そうだから」と無理な出勤を求めたり、反対に「数日間休めば元気も出るだろう」と楽観視してしまうことです。
既に身体的な初期症状として体調不良が現れている場合、ストレスの緩和や問題の解決といった対処がなされなければ、症状はますます深刻なものになっていきます。
体調不良による欠勤や早退が見られ、特に欠勤が続く場合には、雇用側にも早期的な対応が必要になります。 対応が遅れたがゆえに、当人が「体調不良によって業務に支障が出る」といった退職理由で安易に退職を選んでしまうケースも少なくありません。 貴重な人材を手放すことの無いよう、事前に雇用側が正しい知識を持って対応することが大切です。
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