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産業医と保健福祉士、その3つの違いとは?

更新日 2018年07月11日 |
カテゴリ: 職場のメンタルヘルス
産業医と保健福祉士、その3つの違いとは?

産業医、保健福祉士、臨床心理士、産業カウンセラー… 企業の中でメンタルヘルス対策に関わる職務は様々ありますが、その違いをご存知ですか? 今回は事業所のメンタルヘルスには欠かせない存在である「産業医」、そして近年、注目度を一気に上げている「保健福祉士(精神保健福祉士)」の違いについて、詳しく解説していきます。

1. 産業医とは何?

産業医とは、事業者(企業)に選任された医師のことです。 大手企業の場合等には企業内に在籍している場合もありますが、別機関の医師に提携を依頼するケースが多くなっています。 50人以上の従業員(労働者)を使用する企業は、必ず一人以上の産業医を置いておかなくてはなりません。

産業医の業務は、主に以下の4つに分類することができます。

1 )健康診断の実施(定期健康診断、その他必要な場合の診断)
2 )長時間残業等、厚生労働省規定以上の労務による疲労蓄積が見られる従業員(過重労働者)に対しての面接指導
3 )職場の巡回(職場の環境状態チェック、労働状態チェック等)
4 )ストレスチェックの実施
5 )休職・復職時の面談、健康状態の確認および就労判定

「医師」ということで、通常の個人病院・総合病院に勤務する医師(主治医)のように「治療をする人」というイメージがありますが、原則として産業医は「治療」を行うことはありません。 労働者の状態を管理・調整し、身体的・精神的な症状に問題があると見られる場合には、適切な専門医を紹介するといった対処を行います。

2. 保健福祉士(精神保健福祉士)とは?

精神保健福祉士法による国家資格であり、メンタルに問題を抱えた人のためのサポートを行うスペシャリストです。 職務名としては「精神科ソーシャルワーカー」とも呼ばれます。 「Psychiatric Social Worker」という英語名を略し「PSW」と称することも増えているようです。

病院等の医療機関・福祉施設等の機関での勤務が主とされてきましたが、近年ではメンタルヘルスケアに積極的に取り組む企業が増えたことから、企業内で活躍する産業的な精神保健福祉士も増えています。 企業で働く保健福祉士の業務には、主に以下のようなものが挙げられます。

1 )職場内メンタルヘルスケア対策の支援(講習、環境整備等)
2 )企業内のメンタルヘルス相談窓口
3 )メンタル不調者に対する休職までの手続き、職場復帰までの対策支援
4 )復職者の段階的な就労サポート(職場復帰支援プログラムの管理等)
5 )ストレスチェックの実施

臨床心理士と混同されることが多いのですが、臨床心理士との違いとしてはまず保健福祉士が「国家資格」であるのに対し、臨床心理士が「民間資格」という違いが挙げられるでしょう。

また臨床心理士が実際のカウンセリングを行うのに対し、保健福祉士は原則としてカウンセリングは行いません。 社会的な生活を送るための実践的なサポートやアドバイスを行うこと、それが保健福祉士の業務なのです。

ただし近年では産業カウンセラーや認知行動療法士等の資格を取得し、保健福祉士としての業務だけでなくカウンセリング等の対処も担当可能な保健福祉士も増えています。 特に企業担当の保健福祉士の場合には、幅広い対応を求められるため、様々な専門知識を蓄えている人が多い傾向です。

3. 医師と保健福祉士の3つの違い

1 )メンタルヘルスへの専門性

産業医とは「従業員の身体的・精神的な問題」を統括して管理する立場にあります。例えば労働環境・業務内容によるケガ、肺炎や生活習慣病といった様々な病気に対しても対応を行う必要があるわけです。つまり「メンタルヘルス専門ではない医師が多い」というわけですね。

もちろん精神科医・心療内科医といった専門性を持った産業医も居ますが、その数は企業が求める医師数に対して非常に不足していると言わざるを得ないのが現状です。

対して保健福祉士(精神保健福祉士)は、精神科・心療内科・メンタルクリニックといった医療施設で働く職業・資格であり、その知識と経験はメンタルヘルスケアに特化されています。

2 )きめ細やかな対応

産業医は面接指導や就労判定において欠かすことのできない存在ですが、その対応は「ポイントのみ」となる傾向にあります。 例えば中小企業の産業医の場合、企業来訪が可能なのが原則月に一度~二度というケースは珍しくありません。 複数のメンタル不調者が企業内に出た、休職者が続いたといった場合、対応が不足してしまう可能性も考えられるのです。

これに対し、事業場内産業保健スタッフとして勤務する精神保健福祉士は定期的かつきめ細やかな対応が可能となっています。また産業医との橋渡し役として活躍してくれるケースも多く見られています。

3 )実践的な対処

例えば休職者が復職してきた場合、もちろん産業医も職場復帰支援プログラムへの助言は行ってくれます。しかし原則としては「本人の精神的な状態の確認・対処」を主としたものです。例えば労働管理局への申請や税金等の問題、入院した場合の対処といった話まではカバーリングできないこともあります。

その点、保健福祉士はこのような手続きや復帰までの実践的対処に長けている職業です。メンタル不調者本人だけでなく、人事労務管理者や直属上司(管理職)等の悩みにも適切に対応していきます。メンタル不調者を取り巻く人々が連携しやすいよう、ネットワークを作り上げる役割も担っているのです。

おわりに

労働安全衛生法等の労働に関わる法律の改定は今後も進むことが予測されています。企業内におけるメンタルヘルスケア対策はよりきめ細やかに、徹底したものであることが必須となる時代がやってくると言えるでしょう。 メンタルヘルスに強い産業医、そして実践的なサポートが行える精神保健福祉士の重要性が高まっていくことは間違いありません。

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