更新日 2024年10月23日 | カテゴリ: 恋人との関係・夫婦関係
「主人在宅ストレス症候群」とは、夫の在宅時間が長くなったことで妻がストレスを溜め、心身に不調を感じるという「家庭感の原因とした病気」です。
かつては定年退職後の夫婦間で起こりやすいとされてきましたが、近年ではリストラ・勤務体系の変化等は若年層にも起こりやすく、その結果主人在宅ストレス症候群が20代~30代の夫婦間でも見られるようになっています。
妻の側はイライラ感ややる気の低下といった精神的な症状を見せるだけでなく、不眠等の睡眠障害、肩こり、下痢や便秘、長期的なカゼといった慢性的な体調不良を起こすことが少なくありません。 またケースによっては胃潰瘍等の重い病気となったり、うつ病となってしまうこともあります。
なぜこのような問題が生じてしまうのでしょうか? 今回は主人在宅ストレス症候群になりやすいご夫婦の特徴を夫側・妻側両者から見つつ、ストレス症候群を予防するためのコツについても解説していきます。
妻が主人在宅ストレス症候群となる家庭では、定年・リストラ前の夫の仕事が激務である傾向を見せています。 長時間残業や休日出勤・接待等で家を空けることが多く、結婚後の生活で夫婦ふたりの時間を持つことがあまりありません。
仕事がなくなった時に打ち込める趣味が無いため、「定年後、夫は家で一日中テレビを見ている」といったケースが多い傾向にあります。
料理・掃除・洗濯等の家事作業、また育児に参加した経験がほとんど無く、妻が全ての世話をする傾向が見られています。 夫の在宅時間が長くなることで、妻の家事負担が増加するわけです。
いわゆる「亭主関白タイプ」、また仕事においても「部下に厳しいタイプ」が多い傾向にあります。 自分の流儀や嗜好に相手を合わせたがる傾向があり、妻の家事や生活に対しても口をはさみがちです。
家事・育児等に対して手を抜くことができず、一定のクオリティを維持しようと孤軍奮闘する傾向にあります。
プライベートでの友人関係が少なく、家庭内でのストレスを発散する場所を見つけられない傾向を見せています。 また結婚後に夫が友人との交流や趣味での外出を制限した結果、妻側の「家庭以外の交流関係」がまったく無くなるケースも少なくありません。
困ったことがあっても夫や周囲に頼らず、自分自身で解決しようとする人が多い傾向です。 主人在宅ストレス症候群の初期症状が見られても「自分で対処しよう」とガマンを重ね、結果的に症状を重くしてしまうケースも見られています。
毎日の食事・寝る前の時間等、夫婦での会話を行う時間を積極的に取るようにしましょう。 「平日には夫婦ふたりの時間を作るのが難しい」という場合には、週に一度でも良いので夫婦で向かい合って話せる時間を作ることが大切です。
定年後等に一緒に居る時間が長くなると、お互いに対する不満やストレスも増加しやすくなります。 この場合、大切なのは「自分だけの時間」もお互いにきちんと持つことです。 それぞれに趣味を作って打ち込んだり、ボランティアやサークルに参加するなど、夫・妻各自が家庭でのストレスを発散できる場を作りましょう。
掃除・洗濯・料理といった家事は、定年やリストラとは関係なく家庭があるかぎり続く作業です。 夫が家事に参加しない限り、妻側は「夫が家でゴロゴロしているのに、自分は家事をしなくてはならない」という不満を溜めてしまうことになります。まずはカンタンな家事からでも良いので、家事を夫も担うようにしましょう。
主人在宅ストレス症候群の症状が重く見られる場合には、妻側の専門医による治療だけでなく、夫婦両者のカウンセリングといった対処も必要になってきます。 妻側が抑うつ状態や身体不調の状態に耐えられず、熟年離婚を選ぶケースも少なくないのが現状です。
夫婦お互いでの工夫で対処ができるうちに、早い段階から夫婦関係の改善に努めておきましょう。 また既に妻側に抑うつ状態や慢性的な身体不調が見られる場合には、すみやかに専門医・カウンセラーに相談をすることが大切です。
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