【機能不全家族で育ったあなたへ】愛されたい、必要とされたい感情に支配されて身動きがとれない時に考えたい3つのこと

更新日 2024年08月29日 | カテゴリ: 子育て・家族関係

「友達や恋人に本当の自分を出せない」「人から嫌われるのが怖くて、無理をしてしまう」「まわりの人に依存してしまう」「誰かからいつも愛されていないと不安」…こんな感情を抱え、生きづらさを感じてはいませんか?

「誰かから愛されていたい」「人から必要とされていたい」 そんな気持ちは、人間として当然の感情です。

しかしその気持ちがとても強すぎるが故に、人との関係がうまく結べなかったり、自分に無理を重ねてストレスを溜めてしまう…そんな悩みを持つ人達が、現在増えていると言われています。 こんな時には、「愛してくれる人」や「必要としてくれる誰か」を常に探し続けて苦しむのではなく、自分自身を見つめ直してみましょう。

今回は「愛されたい」「必要とされたい」という感情に支配された時に考えたい3つのポイントについて解説していきます。

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1. 家族との関係への「気づき」が最初の一歩

「機能不全家族」という言葉を聞いたことがありますか? 言葉の意味としては、「家族がそれぞれの役割を果たせず、家庭とのしての機能が行われていない家庭」を指します。 最も問題となるのが、子供に対する「親の役割の不全」です。

わかりやすい例としては、父親が家に帰ってこなかったり、子供への物理的暴力・虐待(家庭内DV)、ネグレクト(育児放棄)等が挙げられるでしょう。

ただしこれはあくまでも「極端な一例」です。 一見すると「普通の家庭」に見える家族の中でも、親が「親としての役割」を果たせていないことは珍しくありません。

・親の嗜好・趣味を極端に子供に押し付ける
・親が子供の進路や日常生活に過剰に口を出す
・子供は良い成績・優等生的態度を取ったときしか賞賛されない
・子供が親の愚痴の聞き相手になる
・「長男だから」「女だから」等、家族の中での役割を押し付けられる

これらもいずれも、機能不全家族に見られる傾向です。 親の役割とは、「ありのままの子供を愛すること」にあります。

「自分の好みの行動をする子供しか愛さない」--このような「条件付きの愛情」だけを受け続けた子供は、「ありのままの自分では愛されない」という認識を強く持つようになります。

幼少期からの愛情の不足、また親の価値観にさらされ続けた故の認知の歪み--このような影響が大人になっても強く出ることで、生きづらさを抱える「アダルトチルドレン」が生まれるのです。

現在の自分の「愛されたい」「必要とされたい」という欲求の根底に、家族との関係が影響しているのかもしれない…この点に気づくことが、自分を見つめなおす最初の一歩となります。

2. 子供の頃の感情を思い出してみよう

家族との関係を振り返ったら、今度はその時の「自分の気持ち」に立ち返ってみましょう。 機能不全家族における子供たちは、親から「良い子」「しっかりもの」といった押し付けや、反対に「落ちこぼれ」といった扱いを受け続けることで、自分達の嗜好や考え・感情等を抑圧してしまいます。

そのため大人になってからも自分の喜びや哀しみの感情がうまく受け止められなかったり、認識できないことも多いのです。

「愛されたい」という気持ちの裏に潜むのは、「愛されたい時に愛されなかった」という哀しみや怒りの感情です。 「必要とされたい」という気持ちの裏には、「必要とされていないと、価値がないと感じてしまう」という恐れや不安の心が隠されています。

「欲しいと言ったものが、どうしても買ってもらえなかった」
「友達と同じように遊びたかったけどガマンをしていた」
「おとなしくしていないと冷たくされた」

どんな小さなことでも構いませんので、思い出せるその時の哀しみや怒り、不満を吐き出してみてください。 この時大切なのは、「親の立場になる必要は無い」ということ。

「お母さんも忙しかったのかもしれないし」「お父さんは私のためを思って言ってくれたのかも」と考える必要はありません。 「自分のままの自分が受け入れられなかった」というその時の感情をそのままに吐き出すことが、怒りや哀しみの感情の解放となるのです。

3. 「ありのままの自分」を愛そう

親から「無条件の愛情(ありのままを愛する)」を受けなかった子供たちは、自分に対する価値を著しく低く感じ、大人になってからも自信や肯定感を持ちにくくなっています。 そのため人から賞賛を受ける、必要とされるといった「他者評価」を受けることで、ようやく「自分にも価値がある」と感じられるのです。

しかし他者に評価判断を委ねている限り、人は満足したり、安心をすることができません。 そのため過剰に相手に愛情を求める・相手を試すといった「依存」が起こってしまいます。

友達や恋人、周囲との有効な関係を築いていくこと、すなわち「愛される」ためには、まずあなた自身が「自分を愛する」ことが重要なのです。自己肯定力を高めるために、以下のような行動をスタートしてみましょう。

1 )自分を卑下しない
2 )完璧を求めない
3 )短期間でできる目標を定めてクリアしていく
4 )自分の「良かった点」を探す習慣をつける

おわりに

機能不全家族で育った人の中には、「これが普通なのだ」と強く思い込んできた故に家族に問題があったことを受け入れられなかったり、感情抑圧を長く行ってきたことで自分の不満や哀しみがわからなくなってしまっている人も多く居ます。

また「過去を振り返るのが不安」と、自分を見つめ直せないケースもあるようです。 自分ひとりでは自分を見つめられない、自分の心がよくわからない…そんな時には、専門家であるカウンセラーの手を借りてみましょう。 今まで気づかなかった認知の歪みや、溜め込んでいた感情を吐き出すことで、今までと違う考え方に気づくはずです。

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