更新日 2025年04月11日 | カテゴリ: 子育て・家族関係
「誰かから愛されていたい」「人から必要とされていたい」 そんな気持ちは、人間として当然の感情です。
しかしその気持ちがとても強すぎるが故に、人との関係がうまく結べなかったり、自分に無理を重ねてストレスを溜めてしまう…この記事では、「愛されたい」「必要とされたい」という感情に支配された時に考えたい3つのポイントについて解説していきます。
この記事のまとめ
→愛されたい気持ちで悩んでいる人はオンラインカウンセリングでの相談もおすすめ
「愛されたい症候群」とは、他人からの愛情や承認を強く求めすぎる心理状態や傾向のことです。
「愛されたい」という欲求が強く、満たされない気持ちが続いている状態を指し、自己肯定感が低く、相手に依存しやすくなったり、自分に自信がなくなったりします。
誰かに「大切にされたい」「必要とされたい」という気持ちが強く、愛情表現や肯定的な言葉を絶えず求める傾向があります。
その結果、ちょっとした冷たい態度にも深く傷つくこともあり、人間関係に過度な期待や不安を抱えることがあります。
自分の精神的安定を特定の相手にゆだねてしまいがちです。
恋人や友人に依存しすぎてしまい、相手の都合や気分に振り回されたり、自由を奪うような行動に出ることもあります。これは「見捨てられ不安」や自己価値の不安定さに起因していることが多いです。
愛されるために、自分の欲求や感情を犠牲にしてまで相手に尽くす傾向があります。
無理に相手の好みに合わせたり、相手の期待に応えようとするあまり、自分の本音を押し殺してしまうことも。
その結果、自己犠牲的な関係が続き、心身に負担がかかるだけでなく、相手にも依存的で重い印象を与えてしまうことがあります。
自分自身の価値を認められず、他人の評価や反応に一喜一憂しやすいです。
「自分なんて愛されるはずがない」という考えにとらわれがちで、自分を責めたり、自己否定する傾向が強くなります。
このような考えは、過去の否定的な経験や周囲の影響によることが多く、長期的な心のケアが必要な場合もあります。
機能不全家族で育ち、「自分は愛される価値がない」と感じやすくなった結果、「愛されたい」という欲求が大きくなっている場合があります。
機能不全家族とは、家族がそれぞれの役割を果たせず、家庭としての機能が行われていない家庭を指します。
最も問題となるのが、子どもに対する「親の役割の不全」です。
「親の好みの行動をする子供しか愛さない」というように、「条件付きの愛情」だけを受け続けた子供は、「ありのままの自分では愛されない」という認識を強く持つようになります。
幼少期からの愛情の不足、また親の価値観にさらされ続けたゆえの認知の歪みの影響が大人になってからの「愛されたい」という強い欲求になることがあります。
自分の価値や魅力を認識できず、常に「誰かに認められないと不安」という気持ちを抱いている状態です。
自己評価が低いため、自分で自分を支える力が弱く、他人からの愛情や肯定の言葉に依存してしまいます。その結果、他人から少しでも無関心な態度や否定を感じると大きく心が揺れてしまう傾向があります。
過去に経験した拒絶、裏切り、無視などの辛い人間関係が心の傷として残っていると、「また傷つきたくない」という思いから愛情に対して極端に敏感になります。
愛されることで安心しようとする一方で、少しでも不安を感じると強く反応し、過剰に相手に執着したり、確認行動を繰り返すことがあります。
「良い子でいなければ」「期待に応えなければ」という無意識のプレッシャーが、自分の感情より他人の評価を優先する癖につながることがあります。
幼少期から成績や外見、成功などで評価されてきた人は、条件付きの愛に慣れてしまい、「愛されるために頑張る」という考え方に偏ってしまう傾向があります。
「寂しい」「不安」などの感情を無視せず、否定せずに受け止めてみましょう。
「愛されたい」という気持ちの裏に潜むのは、「愛されたい時に愛されなかった」という悲しみや怒りの感情です。
「必要とされたい」という気持ちの裏には、「必要とされていないと、価値がないと感じてしまう」という恐れや不安の心が隠されています。
小さなことでも構いませんので、思い出せるその時の悲しみや怒り、不満を吐き出してみてください。
この時大切なのは、相手の立場になる必要はないということ。「私は今こう感じている」と自覚するだけでも心は安定していきます。感情の記録をつけたり、自分との対話の時間を持つことで、愛情を求める行動の裏にある心の声に気づけるようになるでしょう。
他者に評価判断を委ねている限り、心から満足したり、安心することはできません。 むしろ過剰に相手に愛情を求める・相手を試すといった「依存」が起こってしまいます。
友達や恋人、周囲との有効な関係を築いていくこと、すなわち「愛される」ためには、まず自己肯定感を高め、あなた自身が「ありのままの自分を愛する」ことが重要なのです。
自己肯定感を高めるために、具体的には以下のような行動をしてみましょう。
1 .自分を卑下しない
2 .完璧を求めない
3 .短期間でできる目標を定めてクリアしていく
4 .自分の「良かった点」を探す習慣をつける
無理に愛されようとする関係ではなく、自然体でいられる関係を大切にしましょう。
「嫌われたくないから合わせる」のではなく、自分の意見や境界線を持つことも必要です。本当に信頼できる人との関係は、無理をしなくても愛される実感を与えてくれます。数より質を意識することが、心の安定につながります。
愛されたい気持ちが強すぎて苦しい、生活に支障が出ている場合は、心理の専門家に相談することも選択肢の一つです。
根本的な原因を一緒に掘り下げ、安全な方法で自分を癒やすことができます。自己流では難しい心のクセも、専門的なサポートによって改善していくことが可能です。
オンラインカウンセリングの「cotree」では、いつでもどこでも好きな時にカウンセリングを受けることができます。経験豊富なカウンセラーが多数登録していますので、ぜひ気軽に相談してみてくださいね。
メッセージを添えてカウンセリング体験を贈ることができるサービスです。
悩んでいる友人や家族に心のギフトを贈りませんか?
オンラインカウンセリングを受けてみたいけど、どのカウンセラーを選べばいいか分からない...
そんな時には、マッチング診断!
性格タイプ、相談内容やご希望に沿って、あなたにピッタリのカウンセラーをご紹介します。
えらべる:2つのカウンセリング方法「話すカウンセリング」「書くカウンセリング」
みつかる:220名以上の経験豊富なカウンセラー
利用された方の多くが、カウンセリングの内容に満足、または継続したいとご回答されています。