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親子関係の癒着が引き起こす、いつまでも親の意見に囚われる苦しみ

更新日 2017年05月02日 |
カテゴリ: 子育て・家族関係
親子関係の癒着が引き起こす、いつまでも親の意見に囚われる苦しみ


「結婚をするかしないかで、つい親の意見を聞き入れてしまう」

「将来の話について、親から反対されると不安になる」

「親から離れたいけど、親を見捨てるようで罪悪感がある」

人生における様々な場面の「判断」において、どうしても親の意見がつきまとってしまう… そんな苦しみを抱いている人の数は、けして少なくありません。 たとえ成人をして経済的・物理的な独立を果たしていたり、結婚をして新たな家族を築いたとしても「親の意見」を優先させてしまう、自分の意見を出すことに不安や罪悪感を憶えてしまう… このような心理の奥には、親子の「癒着関係」が隠されていることがあります。

ここでは親子の癒着関係について親・子それぞれの側面から見ていくとともに、親の意見から解放されるためのポイントについて解説をしていきましょう。

1.親子関係の癒着とは?

「癒着」とは、お互いの関係性がピッタリとくっつきすぎてしまい、自分と相手との心の境目が不明瞭になってしまうことを指します。 「どこまでが自分の感情なのか」「どこまでが相手の感情なのか」という点が曖昧になってしまい、相手のことに対しても自分のことのように考えてしまうのです。

親子関係の場合、このような癒着の状態は思春期・反抗期を迎えると共に距離感が生まれるのが一般的です。 お互いに「違う人間である」という理解を持ち、子供側は「親離れ」をして親側は「子離れ」をしていくというわけですね。 しかしこのような精神的成長過程がうまく行われなかった場合、自覚をしないままに親子関係が癒着状態になったままということになります。

お互いが「癒着をしている」ということに気付かないまま、問題を抱え続けてしまうのです。

2.親側の癒着

親側の癒着は、子供への「干渉」という形で起こります。 自分と子供の境目がわからないことから、進路について自分の価値観に沿ったスタイルを押しつける、趣味嗜好等に対しても自分と同様のものを求めることが「当然」となりがちです。 また子供の失敗を自分の失敗のように感じることから、「子供が(自分が考える形での)失敗をすること」を過剰に防ごうとします。

3.子供側の癒着

子供側の癒着は、「不自由さ」「不安」そして親への「罪悪感」という形で起こります。 自分の希望や意見を通すことに罪悪感を抱いたり、自分が好きなように振る舞うことに不安を憶えるケースも少なくありません。 子供の無意識には「やりたいこと(欲求)」が隠されていますから、親の言うとおりに日々を過ごすことに空虚さや無価値感を憶えることもあります。

親の問題も自分の問題として抱え込んでしまうため、「結婚をしたら親が寂しいだろう」「こんなことをしたら親不孝なのではないか」といった『親視点』の考え方を優先させてしまいがちな傾向も持ちます。

4.癒着から解放をされるためには

親子同士での癒着から解放をされるためには、以下の4つの点が重要になります。


1)自分と親が癒着状態にあることに気付くこと

2)自分の好きなこと、したいことを「自分視点」で考えてみること

3)「自分の問題」と「親の問題」を切り離すこと

4)「自分のために生きる」は悪いことではないと思うこと

特に3)の「自分と親の問題の切り離し」は非常に重要です。 例えば前述したような「結婚をしたら親をどうしたらよいのか?」といった話ですが、この問題を考えて行動し、解決するのは「親の問題」ですよね。 「自分の問題についてはそれぞれが自分で対処をし、失敗をしたら自分で責任を追う」という姿勢を持つことが、親子の癒着から脱却する上で非常に大切になってきます。

一般的に、親子の癒着問題に気づいて脱却をしようとするのは「子供」の側です。 癒着から脱却しようとする時に罪悪感を憶えそうになったら、「自分の幸福」について考えてみると良いでしょう。

親の価値観、親の幸福度で考えられた人生を歩んでいって、はたしてあなたは幸福でしょうか?その人生に満足することができますか? 「親のために」とガマンをし自分の希望や嗜好を押し隠した結果、人生がうまくいかなくなった時に、後から「親のせいで」と責任を押し付けてしまうケースは多々見られています。

後からいくら「親のせいで」と親を責めても、自分の人生を取り戻すことはできません。 「自分の人生を満足して生きる」という意識を持つことが、癒着関係から脱却するための大切な一歩となるのです。

おわりに

癒着関係が常態化していた家庭の場合、親だけでなく子供の側も「癒着」をまったく自覚していないという事例は珍しくありません。 子供は何かの不満や不安・空虚さ等を感じながらもその問題が「親子関係」にあるとは気づいておらず、また周囲からの指摘等を受けてもそれを受け入れられない状態なのです。

自覚がまったく無い状態にある場合、自覚を促すには専門医やカウンセラーといった心の専門家の手を借りることも必要となります。 「癒着」という心理の問題については、それほどまでに「問題点に気付く」という最初の一歩が重要となるのです。

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