更新日 2024年12月19日 | カテゴリ: 恋人との関係・夫婦関係
「離婚」というライフイベントは、心に大きなダメージを残しやすいもの。
これは離婚を言い渡された方だけに限らず、離婚を切り出した側にとっても同じです。
離婚後の心のケアをきちんと行わなかったことによって、その後何年もネガティブな感情に囚われてしまうケースは少なくありません。
「離婚した」という事実を受け止め、前向きに人生を切り開いていくためには、どのように心を整えてゆけばよいのでしょうか?
ここではその3つのポイントについて解説していきます。
離婚時や離婚してから間もない時、最初に現れる感情が「怒り」です。
これは混乱している心や罪悪感等から自分の心を守るために現れる第一感情。
かつてのパートナーに対してだけでなく、周囲の無理解や対応等に怒りを感じることもあります。
このような「怒り」の感情が出てきた時には、無理に抑え込まずに「自分は怒っているんだ!」と感情を爆発させてしまうことが大切。
怒りという第一感情をきちんと認識し昇華させてこそ、初めて次のステップへと移れるのです。
怒りの感情の昇華方法には様々なものがありますが、ここではその一例をご紹介します。
かつてのパートナーに架空の手紙を書いたり、日記にしたためてみる方法です。
実際に相手や周囲に言葉をぶつけるわけではないのですから、どんな怒りの言葉を吐いてもOK。
またこの時点で「冷静になろう」と考えて自分をセーブしたり、分析する必要はありません。
「誰かを責めたい、怒りたい」という気持ちを最優先にして文章を書いてみましょう。
「叫ぶ」「怒鳴る」といった行為も、怒りの感情を表して昇華させる手段です。
赤ちゃんは不快な時に大きな声で泣き叫びますよね。
これも「不快をなんとか解消しよう」とする行為のひとつであり、実は大人にも十分に有効なんです。
現在では「ひとりカラオケ」という文化も一般化しましたから、周囲を気にせずに大きな声が出せますね。
体を激しく動かすと怒りのエネルギーが発散されます。 サンドバッグを叩く、ボールを打つ等、怒りの対象をモノに投影してしまうのも手です。
第一感情である「怒り」が昇華されると、その奥に隠されていた「悲しみ」や「自責」といった感情が現れてきます。
特に自分を責める「自責の念」に囚われる人は多く、「もっと努力ができたのではないか」「自分にも至らない点があったのではないか」といった気持ちから強く落ち込んでしまうケースも少なくありません。
自責をして落ち込む心と冷静な判断ができる時期は、繰り返し現れます。
先週までは冷静で要られたのに、今週はなんだか気が滅入ってばかり…ということもあることでしょう。
しかしこのような気持ちのアップダウンは、過去を認めて受け入れるための必要なステップ。
少しずつ自責の期間が短くなっていきますから、「元気を出そう」と無理をする必要はありません。
もしも友人や家族等と過ごせる状態であれば、穏やかに食事をしたりお酒を飲んだりといった時間を過ごしてみるのも手です。
しかし誰かと一緒に居るのが辛い場合には、敢えて一人で過ごしてみるのも良いでしょう。
散歩をする、温かい飲み物を飲む、ゆっくりと食事をする、入浴をする等、物理的にリラックスできる空間を作って自分を癒してみてください。
心が回復に至るまでのプロセスでは、自分が無価値な存在に感じられたり、人生に意味が無いように思われる時もあります。 心が空っぽになってしまったような、空虚な気持ちになる人や虚脱状態になる人も多いです。
でもこれも、「心の回復」に至るまでの大切なステップ。
こんな「無価値感」が強まった時には、敢えて人と関わり「人のためになること」をやってみましょう。
例えば子供のために育児を頑張るのでも良いですし、会社で後輩等を支えるのもありですね。また地域のボランティアに参加するというのも良いでしょう。
「自分ではない誰かのための行動」を続けていくと、人は「自分が必要とされている(価値がある)」という認識を得やすくなっていきます。
「何か少し、新しい事をやってみようかな」と思った時、このような「人のためになるかどうか」を選択基準にしてみるのも手です。
「怒り・悲しみ」や「自責」「無価値感」…このようなネガティブな感情について「できたら感じたくない」「なかったことにしてしまいたい」と思う人も多いことでしょう。
でも心をきちんと整理して前向きに生きていくためには、ネガティブな感情に向かい合うステップを外すことはできません。
怒りや悲しみを過剰に抑えてしまったり、早い時点で新しい自分になろうと無理をしてしまうと感情が抑圧されてしまいます。
抑圧された感情はいつまでも心に残り、あなたの「新しい人生」の足を引っ張ってしまうのです。
怒りも悲しみも、最終的に「前向きな自分」になるための大切なプロセス。
「大人にならなくては」「冷静にならなくては」と無理をせず、自分の感情を解放してみましょう。
とはいえ、「自分一人ではなかなか乗り越えられない」という場合もあるかと思います。
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