hidehide
お名前(ニックネーム可)
メールアドレス
パスワード
性別
すでに会員の場合はログイン
 »  »  » 【生きづらさを抱える人へ】新たな生き方を見い出すきっかけとなる居場所づくり|リバ邸茨城 代表 片倉 廉

【生きづらさを抱える人へ】新たな生き方を見い出すきっかけとなる居場所づくり|リバ邸茨城 代表 片倉 廉

更新日 2017年09月05日 |
カテゴリ: 専門家インタビュー
【生きづらさを抱える人へ】新たな生き方を見い出すきっかけとなる居場所づくり|リバ邸茨城 代表 片倉 廉

家でも職場(学校)でもなんだか生きづらいな…という方はいませんか?
そういった人々のための「新しい居場所」を作る動きが各地で出てきています。

今回ご紹介するのは、茨城県坂東市の「居酒屋りばてぃ~」

“生きづらさを抱える人が気軽に駆け込める居酒屋を作る”

この居酒屋の発起人で、シェアハウス「リバ邸茨城」*の代表も務める片倉廉さんにお話を伺ってきました。

*リバ邸とは:
「現代の駆け込み寺」をコンセプトとし、各地に展開しているシェアハウスです。リバ邸を設立したい人は、申請すれば「リバ邸」という名前を無料で使う事ができます。
片倉さんが代表を務めるリバ邸茨城は、1階に定食屋が併設されています。現在、この定食屋を「居酒屋りばてぃ~」としてリニューアルしている最中です。クラウドファンディングにより、看板制作やリノベーションのための資金調達に成功しました。

ーーまず、シェアハウスを作ろうと思ったきっかけを教えてください。


友人2人から相談を受けたことがきっかけでした。
1人は、歌舞伎町で夜の仕事に就いている女の子で「助けて欲しい、辞めたいけどなかなかやめさせてくれなくてどうしたらよいかわからない」という内容でした。
もう1人は、現リバ邸茨城管理人(当時はサラリーマン)で「もう働きたくない…」という内容でした。

2人とも深刻な生きづらさを抱えており「どうしたら助けられるか」と悩み考えました。
女の子の場合で言えば、店を辞めさせてもらえず雁字搦め(がんじがらめ)になっており、相談に乗るだけだと状況は変わりませんでした。
そこで、環境を変えることができ、皆で住むことができる「シェアハウス」という方法に行きつきました。

茨城という場所の良さ

地方で生きるって良いなと前々から思っていました。
地方であれば、紅葉を見て「秋だな」とか、「田んぼの匂いだ」とか、季節の変化が分かります。そういうものを感じられるのは精神的に大事だと思うんです。都会で毎日同じビルばかり見て過ごす、というのは疲れてしまいます。

ここ(リバ邸茨城のある坂東市)は「気軽に来られる地方」なんですよね。
有名ブロガーさんの移住で話題の高知県などは遠すぎる一方、都心では環境が良くありません。ですが茨城なら、新宿駅から1時間40分、片道824円で来られます。

ーーリバ邸茨城はどんな所なのでしょうか?


常駐しているのは僕を入れて5人ですが、様々な方が遊びにいらっしゃいます。
地元の方、都会で疲れてしまった方、発達障害やADHDの方もいらっしゃいます。「ここに住むのは難しいけれど来たかった」という方もよく遊びに来ますよ。
イベントも多く開催しており、地域の方とも交流があります。

住人の皆は、地元の方から依頼された仕事、居酒屋りばてぃ~の従業員、内職など、自分に合うものを選んで働いています。ブロガーの方もいるので、ブログ運用を教えてもらって生活手段にすることもできます。

地元の方から依頼された仕事についてですが、リバ邸茨城では地域密着型の万事屋をやっていて、管理人が営業をかけて仕事をもらってきています。地元の方は「若者が地元を盛り上げてくれるのは嬉しい」と言って、面白い仕事を頼んでくれるんです。
リバ邸茨城は、仕事があり生活費も安いので、毎日働かなくても余裕を持って生きていける環境ですよ。

ーー居酒屋りばてぃ~というアイデアが生まれた背景をお聞かせください。


リバ邸茨城併設の定食屋「ひまわり食堂」を存続させたいという思いと、リバ邸を含めシェアハウスの敷居の高さについての課題意識が出発点です。

ひまわり食堂は僕の祖父母が切り盛りしていて、手作りの野菜をふんだんに使った美味しい料理を提供しています。しかし客足が遠のき、祖父母は閉店を考え始めていました。
また、シェアハウスの課題として、行ってみようかなと思ってもアポイントメントを取らないといけなかったり、追い詰められている人にとっては見ず知らずの人の家に行く事が負担であったりというものがありました。

ある時ふと、「居酒屋×リバ邸」というアイデアを思いつきました。
居酒屋であれば常に開いていますし、目的がなくても行くことができるので敷居を下げられます。さらに、ひまわり食堂をリニューアルして居酒屋にすれば、食堂のお客さんを増やすことにもつながります。
そう考え、僕はすぐさま「居酒屋りばてぃ~」プロジェクトを立ち上げました。

しかし、居酒屋を作ると言っても僕たちには知名度がなかったので、生きづらさを抱える人たちにどうアプローチしていけばいいだろうと悩みました。
なんとか人を集めるきっかけを作ろうと考えた結果、クラウドファンディングサイトで支援を募ることにしました。クラウドファンディングサイトで支援を呼びかければ、僕たちの活動を拡散してもらえ、来てくれる人が増えるのではと思ったんです。
結果として、居酒屋の看板やリノベーションの費用が調達でき、また、2人の入居も決まったので良かったですね。

居酒屋りばてぃ~

ーー「生きづらさ」という難しいテーマに取り組み続ける理由は何でしょうか?


僕もあまり社会になじめなかったんです。
世間に対しても生き方に対してもずっと疑問があり、人と同じ生き方はしたくないと思っていました。
高校の友人らと価値観が合わず、高校も入学して数か月でやめ、通信制に変えました。その後、地元の良くないグループとも関わりましたが、それもまた合いませんでした。どうしたら良いか分からず、半年ほど引きこもりをしていました。

そんな時、母が「ピースボート地球一周の船旅」を教えてくれ、やりたいことが何か見つかるかもしれないと思い乗船しました。その旅で様々な考えを持った人に出会い、生きていて楽しいなと感じました。

「普通のルートは進みたくない」という気持ちは今でも変わっていません。大衆に染まってはいけないという考えがすごくあるんです。社会に対して面白い事やっていきたいというのもずっと思っていますね。

変わるきっかけとなる場所

住人の方で2年間無職だった方が、「僕の事を受け入れてくれる人なんていないと思っていた。ここに来て人生が変わった。本当に良かった。」と言ってくれたんです。 その時は心臓に何か突き刺さった感じがして、こみあげるものがありましたね。

1人でも「ここに来て変わることができた」という人がいるのならそれで正解かな、と思えました。 また、喧嘩別れ的に出て行ってしまった女の子から、「思い返せば、リバ邸茨城はすごく良い場所だった。また支援させてほしい。」と連絡が来たこともありました。

ここを出た後でも「良い場所だった」と感じてもらえればいいかなと思います。

ーー今後はどんなことをしていきたいですか?


シェアハウスをはじめ、「楽しく生きられる場づくり」をこれからもしていきたいです。今年は、武蔵小杉や横浜でのシェアハウス設立をサポートする予定です。

また、新宿では夜の仕事に関する自殺が少なくないという事に問題意識を持っています。
歌舞伎町でホストをしていた僕だからこそ、夜の仕事をしている人々に寄り添える所もあると思うので、「歌舞伎町パトロール」等に参加して声かけをしていきたいですね。
生きづらさを抱えながら夜の仕事をしている人に、居酒屋りばてぃ~の従業員という働き方もあると知ってもらえたらと思います。

今後も、変わりたいという気持ちがある方は全面的に受け入れたいです。
やりたい事があるけれど現状から抜け出せない人、知らないうちに自分を見失ってしまった人、皆が下を向いていて笑っていない、そんな都会の光景に疑問を感じた人など、色々な方にぜひ来てほしいですね。


居酒屋りばてぃ~/リバ邸茨城 情報

リバ邸茨城 http://liverty-house.com/ibaraki/
居酒屋りばてぃ~ 2017年9月23日(土)オープン

質問に答えてマイカウンセラーを見つける

あなたにおすすめのコラム

>>> 同じカテゴリ(専門家インタビュー)のコラムをもっと見る
このページのトップへ