更新日 2024年08月25日 | カテゴリ: 人間関係を良くしたい
「自分はひとりぼっちだ」--こんな寂しさを覚えたことはありますか?
困った時に頼れる友だちがいない、悩みを話せる人がいない、自分は孤独だ… このような孤独感を持つ人の数は、アメリカや日本等の調査では年々増加傾向を見せています。人間の心が世界的に「孤独」へと進んでいると言ってもよいかもしれません。
また精神的な孤独さが、抑うつ・不安障害といった精神的な症状、肥満や不眠といった肉体的な症状の原因となることもわかってきました。 「孤独さ」から抜け出すために、私たちはどうしたらよいのでしょうか? ここでは心理学的な見地から、4つのヒントをご紹介していきます。
「孤独」と言うと、一般的には一人暮らしの人、一人で行動している人というイメージが湧きがちですね。 「独身だから寂しいのだ」「友だちが少ないから寂しいのだ」 こんな風に自分の孤独感を理由付けしてしまう人も大勢います。
ところが実際の調査では、居住環境や普段の行動スタイル、友人の数等と孤独感は関係が無いことがわかっています。
一人暮らしの人でも、外部の人と積極的に関わる人は孤独感を持ちません。 また一人行動が多くても、日々が充実している人はそれを苦に感じませんし、同様の「ふだんは一人タイプ」の人とうまく距離を掴みながら付き合っています。
反対に「家族が居ても仲が冷え切っている」と言う人が持つ孤独感は非常に強いもの。 さらに「友だちが多くても心が開ける人が居ない」という人は、集団の中にいながら「自分は一人だ」という空虚な気持ちを抱いているのです。
大切なのは「精神的な繋がり」がある人が、少数でもきちんと居ること。 「たくさん友だちを作る」ではなく「一人ときちんと向き合い、距離を縮める」ことが、孤独感をなくす術となるのです。
「精神的に距離を縮められそうな人なんて、周囲に一人も居ない」…そんな風に思う人もいることでしょう。 孤独感を持った時、人は従来の人間関係にこだわってしまいがち。 つまり「今の人間関係が全てだ」と考えてしまうのですね。
でも、ちょっと考え方を変えてみましょう。 現在の職場や学校、そして家庭--孤独さを感じる人は、多くの場合1つもしくは2つ程度の「集団」にしか属していません。 しかしその外側には、もっと多くの人が暮している世界が広がっています。
ボランティア、趣味のサークル、習い事、町内活動…社会人でも「外の世界」に触れる方法は様々ありますね。 寂しさを感じた時ほど、このような外の世界へ向かっていく時間と機会を作ることが重要です。
今までとは違う世界へ踏み込むことは孤独感を打ち消すためにとても大切。 ただ、もうひとつ大事なのが「寂しい・人と関わりたい」という方針だけで行動を開始しない、という点です。
「とにかく寂しさを埋めたい!」という気持ちで人に向かうと、相手や周囲はそのような姿勢を敏感に察知します。 急に距離を縮めようとして引かれたり、共通点が少ないために距離を縮められなかったり…結局「ゆっくりと距離を縮める」という良い関係性を築きにくくなってしまうのです。
いま現在、何か好きなこと、趣味や興味を持てることはあるでしょうか? 外の世界へと足を踏み込む時には、自分が興味を持てそうなこと、打ち込めそうなことを選んでいきましょう。
同じものを楽しみ、同じものに興味を持つ人が多い場に行けば、共通点の多い人(好感度を持ち合いやすい人)が見つかる確率も高まります。 自分自身を偽ることなく、肩肘を張らない人間付き合いがしやすくなるのです。
孤独感を持ちやすい人に共通してみられる傾向が「受動的」であるということです。 本当は人と付き合いたい、人と関わりたいと思っているのに、自分から相手にアクションを起こすことができず、お互いに関り合いになろうとしない…このようなケースが多く見られています。
メールや電話を向こうから貰うまではメッセージを送らない、SNSでもアクションがあるまでは一人でつぶやいているだけ… こんな「受動的」な姿勢になってしまうのは「相手から拒否をされたら傷つくかも」という心理があるから。 つまり人付き合いで失敗をするのが怖いため、自分から好意を示すことを回避しているのです。
しかし「相手待ち」の姿勢であるかぎり、良い人間関係を見つけられる可能性は非常に低くなると言わざるをえません。
孤独感を無くすには、自分から相手に働きかけてみることが重要です。 もし相手から理想通りの対応が得られなかったとしても、それは「その人とは合わなかった」だけかもしれませんし、「もう少し時間をかければ良い」ということかもしれませんよね。 一度の失敗を恐れず、気軽な気持ちでチャレンジを繰り返してみましょう。
「誰も頼れない、信じられない」という孤独感は、うつ病等の症状のひとつでもあります。 「最近になって、急に孤独を感じるようになった」 「周囲の環境は変わらないのに、突然寂しさを憶えるようになった」 このような理由のよくわからない無力感や寂しさ、孤独感を憶えた場合には、メンタルヘルスのチェックを行い、一度専門医やカウンセラーに相談をしてみることをおすすめします。
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