更新日 2025年04月23日 | カテゴリ: 人間関係を良くしたい
「自分はひとりぼっちだ」--こんな寂しさを覚えたことはありますか?
困った時に頼れる友だちがいない、悩みを話せる人がいない、自分は孤独だ、寂しくてたまらない…
このような孤独感を持つ人の数が増えているとも言われています。。「寂しさ」や「孤独」から抜け出すために、私たちはどうしたらよいのでしょうか?
ここではその原因や対処法のヒントをご紹介していきます。
この記事のまとめ
→寂しさで悩んでいる人はオンラインカウンセリングでの相談もおすすめ
人が寂しさや孤独を感じる原因はさまざまですが、大きく分けて「環境的要因」「心理的要因」「社会的要因」の3つが考えられます。
一人暮らしや転職、引っ越しなどで人間関係が変化したときに孤独を感じやすくなります。また、大切な人を失う喪失体験も、深い寂しさを引き起こします。
自己肯定感の低さや、他人との関係に不安を抱きやすい性格の人は孤独を感じやすい傾向があります。過去のトラウマや人間関係の失敗が影響することもあります。
SNSの普及により他人の楽しそうな様子を見て孤独感が増す「SNS疲れ」や、社会の個人主義化が進み、リアルなつながりが減少していることが挙げられます。
自分に自信が持てず、「自分は必要とされていない」と感じやすい人は、孤独を感じやすくなります。
他人と比較して劣等感を抱いたり、些細な出来事でも「嫌われているのでは?」と考えてしまい、人間関係に不安を感じやすい傾向があります。また、自分を否定することで、他人との距離を無意識に作り、孤独感がさらに深まることもあります。
人との距離感をうまく取れず、極端に依存したり、逆に壁を作ってしまうタイプの人は、寂しさを感じやすいです。過去の人間関係のトラウマや失敗経験が影響し、「また傷つくのではないか」と警戒してしまい、人と深く関わることを避ける傾向があります。しかし、一人でいる時間が増えると余計に孤独を感じ、悪循環に陥ることがあります。
感受性が豊かで、人の言葉や態度に敏感な人は、些細なことでも寂しさを感じやすくなります。相手の態度が少し冷たかったり、連絡が遅れたりすると、「嫌われたのでは?」と過剰に考えてしまい、孤独を感じることがあります。
また、SNSなどで他人の楽しそうな様子を見ると、「自分は一人だ」と感じやすくなり、寂しさが増すこともあります。
物理的に一人でいる時間が長いと、孤独を感じやすくなります。特に、リモートワークや一人暮らしをしている人は、誰かと話す機会が少なく、孤独感が強まりがちです。
意識的に人と関わる機会を作らないと、「誰ともつながっていない」という気持ちが強まり、寂しさが慢性化することがあります。
「孤独」と言うと、一般的には一人暮らしの人、一人で行動している人というイメージが湧きがちですね。 「独身だから寂しいのだ」「友だちが少ないから寂しいのだ」 こんな風に自分の孤独感を理由付けしてしまう人も大勢います。
ところが実際の調査では、居住環境や普段の行動スタイル、友人の数等と孤独感は関係が無いことがわかっています。
一人暮らしの人でも、外部の人と積極的に関わる人は孤独感を持ちません。 また一人行動が多くても、日々が充実している人はそれを苦に感じません。
反対に「家族がいても仲が冷え切っている」と言う人が持つ孤独感は非常に強いもの。 さらに「友だちが多くても心が開ける人が居ない」という人は、集団の中にいながら「自分は一人だ」という空虚な気持ちを抱いているのです。
大切なのは精神的な繋がりがある人が、少数でもきちんと居ること。 「たくさん友だちを作る」ではなく、一人ときちんと向き合い、距離を縮めることが、孤独感をなくす術となるのです。
「精神的に距離を縮められそうな人なんて、周囲に一人も居ない」…そんな風に思う人もいることでしょう。 孤独感を持った時、人は従来の人間関係にこだわってしまいがち。 つまり「今の人間関係が全てだ」と考えてしまうのですね。
でも、ちょっと考え方を変えてみましょう。 現在の職場や学校、そして家庭…寂しさや孤独を感じる人は、多くの場合1つもしくは2つ程度の「集団」にしか属していません。 しかしその外側には、もっと多くの人が暮している世界が広がっています。
ボランティア、趣味のサークル、習い事、町内活動…社会人でも「外の世界」に触れる方法は様々ありますね。 寂しさを感じた時ほど、このような外の世界へ向かっていく時間と機会を作ることが重要です。
今までとは違う世界へ踏み込むことは孤独感を打ち消すためにとても大切。 一方で大事なのが「寂しい・人と関わりたい」という方針だけで行動を開始しない、という点です。
「とにかく寂しさを埋めたい!」という気持ちで人に向かうと、相手や周囲はそのような姿勢を敏感に察知します。 急に距離を縮めようとして引かれたり、共通点が少ないために距離を縮められなかったり…結局「ゆっくりと距離を縮める」という良い関係性を築きにくくなってしまうのです。
いま現在、何か好きなこと、趣味や興味を持てることはあるでしょうか? 外の世界へと足を踏み入れる時には、自分が興味を持てそうなこと、打ち込めそうなことを選んでいきましょう。
同じものを楽しみ、同じものに興味を持つ人が多い場に行けば、共通点の多い人(好感度を持ち合いやすい人)が見つかる確率も高まります。 自分自身を偽ることなく、肩肘を張らない人間付き合いがしやすくなるのです。
孤独感を持ちやすい人に共通してみられる傾向が、受動的であることです。 本当は人と付き合いたい、人と関わりたいと思っているのに、自分から相手にアクションを起こすことができず、お互いに関り合いになろうとしない…このようなケースが多く見られています。
メールや電話を向こうからもらうまではメッセージを送らない、SNSでもアクションがあるまでは一人でつぶやいているだけ… こんな受動的な姿勢になってしまうのは「相手から拒否をされたら傷つくかも」という心理があるから。 つまり人付き合いで失敗をするのが怖いため、自分から好意を示すことを回避しているのです。
しかし、相手待ちの姿勢であるかぎり、良い人間関係を見つけられる可能性は非常に低くなると言わざるをえません。
孤独感を無くすには、自分から相手に働きかけてみることが重要です。 もし相手から理想通りの対応が得られなかったとしても、それはその人とは合わなかっただけかもしれませんし、もう少し時間をかければ良いということかもしれませんよね。 一度の失敗を恐れず、気軽な気持ちでチャレンジを繰り返してみましょう。
孤独や寂しさにはネガティブな印象がありますが、実は良い面もあります。
まず、自分と向き合う時間が増えるため、自分の本当の気持ちや価値観を見つめ直す機会になります。
また、孤独を感じることで人とのつながりの大切さを再認識し、より深い人間関係を築こうとする意欲が生まれます。
さらに、一人の時間があることで創造力や集中力が高まり、趣味や仕事に没頭しやすくなります。
孤独や寂しさを前向きに捉え、成長の機会として活かすことが大切です。
しかし、「誰も頼れない、信じられない」という孤独感は、うつ病等の症状のひとつでもあります。 「最近になって、急に孤独を感じるようになった」 「周囲の環境は変わらないのに、突然寂しさを憶えるようになった」 理由のよくわからない寂しさ、孤独感をおぼえた場合には、メンタルヘルスのチェックを行い、一度専門医やカウンセラーに相談をしてみることをおすすめします。
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