更新日 2024年09月03日 | カテゴリ: 人間関係を良くしたい
最近、頻繁に聴くようになった「コミュ障」という言葉。
「コミュニケーション障害」を縮めたものですが、実際にこのような障害が存在するわけではありません。人とうまくコミュニケーションが取れず、集団の中で浮いたり、友人が作れないことを指しています。「自分はコミュ障だから」と諦めている人も少なく無いようです。
しかし、ちょっとした心理面での「考え方」を変えるだけで、人のコミュニケーションを円滑に取れるようになることも。ここではコミュニケーションのコツを紹介していきます。
初対面の人と話すとき、なかなか話題が出てこないこともありますよね。多くの場合、相手の血液型や住んでいるところ等、当たり障りの無い話からスタートすることになります。
このような会話は、一見すると「意味が無い」と感じられるかもしれません。しかし実は心理的に見ても、いわゆる「世間話」は相手との距離を縮める有効な手段。
お互いに頷き合いやすい世間話では、相手との「共通項」を見つけやすくなります。「暑いですね」「そうですね」だけでも、お互い「共感し合った」と感じるのです。
これは心理学用語で「類似性の認知」と言われています。簡単に言えば「自分と相手の同じところを見つける」ということ。これによって、相手があなたに抱く心の壁は少しずつ小さくなっていきます。
面倒臭がらずに、相手を知る機会と捉えて、「意味のなさそうな会話」にもチャレンジしてみましょう。
ビジネスの世界ではよく、話題に詰まったら「た・ち・つ・て・と、中に入れ」という言葉を思い出せとも言われていますね。
これは「食べ物」「地域」「通勤」「天気」「富(景気動向)」「名前」「体(健康)」「ニュース」「はやり(流行)」「異性(恋人や結婚)」、「レジャー(趣味や遊び)」という世間話の話題の「頭文字」を集めた言葉です。
世間話がなかなかうまく進まない時は、これらのいずれかから相手に対して「質問」をしてみましょう。「自分の話」ができなくても、相手への質問は「相手のことを知りたい=相手への好意」を示すことになるんですよ。
コミュ障を自認している人の多くは、他人に興味を持っていないことが多いのかもしれません。興味を持ってもらっている、というサインをもらうと、人はその人に好意を持つものです。そうすれば、少しくらいコミュニケーションが円滑かどうかはあまり問題ではなくなります。
「会話がヘタ」と感じている人の多くは、無意識のうちに高いハードルを自分に課しています。「こんなことを言ったらどう思われるだろう」「こんな会話、つまらないのでは」と考えてしまいがちなのです。
このようなコミュニケーションの不安は、心理学では「対人不安」と呼ばれています。この問題の根本にあるのは「自分への理想が高すぎる」という点です。
特にテレビ等で「プロ」の高い会話力を見慣れている私達は、スマートな会話を「平均的」と認識しがちな傾向にあります。しかし、自分へのハードルを上げるほど、あなた自身は相手との「会話そのもの」は楽しんでいないことになるのです。 この「緊張感」は必ず相手にも伝わってしまいます。
「上手にやろう」と思わないこと、興味を「自分」ではなく「相手」に置くことを意識してみましょう。
人と人同士の協調性を重んじる日本社会では、「友達」や「知人」が少ない人を軽んじる傾向があります。その分、「人に嫌われないようにしなくては」と言う考えが心理面においても強く作用するようです。また「知り合いを作らねば」「仲良くしなくては」というような「義務感」に囚われる人も少なくありません。この「MUST(ねばならない)」という考え方は、人間の心理に「できれば避けたい(嫌いなもの)」と言う誤認識を与えがちです。
例えば元々読書が好きな子供に対しても、多くの「課題図書」を与えて読書感想文の提出を求め続ければ、「本を読みたい」ではなく「本を読まなくてはならない」と考えるようになり、読書嫌いを作りかねません。これと同様に「知人を作らなくては」と自分にプレッシャーをかけることは、本当のコミュニケーションの楽しさからより遠ざかることになってしまいます。
「今日は気分が良い、少し人に話しかけてみよう」と言った程度の、気軽な気持ちでコミュニケーションを開始してみましょう。
コミュニケーションの技術を会得する年齢は人によって様々です。生来の気質で得意としている人もいますが、ほとんどの人は10代、20代…と様々な過程の中で、少しずつ「人との歩み寄り方」を覚えてゆきます。覚え始めの「最初の一歩」が上手にできないのは、誰もが同じこと。「初めからうまくやろう」と完璧主義を目指す必要は無いのです。
「新人なのだから、気楽にやろう」という気持ちで、少しずつ人との会話にチャレンジしてみましょう。
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