更新日 2024年08月25日 | カテゴリ: 自分を変えたい
各都道府県にひとつ以上は必ず設置されている「精神保健福祉センター」。
精神保健福祉法第6条によって規定された、各都道府県(もしくは政令指定都市)の精神保健福祉に関わる中核的な機関です。
メンタルヘルスと深いかかわりを持つ施設ですが、「保健所」に比べるとちょっと馴染みが薄いですよね。
ここでは精神保健福祉センターの役割や業務内容について、詳しく説明をしていきます。
精神保健福祉センターの役割は大きくわけて4つあります。
イベント・リーフレットによる広報活動等で住民のメンタルヘルスに対する知識を増やし、精神的な健康を維持・向上を目指す。
相談活動等によって悩みや不安を持つ人に対処し、心の病の予防を目指す。
専門的知識を持った担当者による適切な指導・援助によって、心の不調を持った人の早期的な自立、社会生活への円滑な復帰を目指す。
保健所等の関係各所を対象とした研修等を通じ、地域の福祉サービス・保健福祉全般の技術向上・知識向上を目指す。
センター業務で欠かせないのが、普及啓発のための業務です。
様々なメンタルヘルスについての一般認知度は徐々に上昇を見せているものの、まだ「うつ」や「アルコール依存」といった心の病の問題について「よく知らない」という人も多いですよね。
精神保健福祉センターではメンタルヘルス、精神疾患等、福祉に関する様々な情報提供をリーフレット・パンフレット・講演会等を通じて行っています。
講演会・研修会の内容・開催頻度等はセンターにより異なりますが、例えば以下のような講演会が行われています。
・自殺対策講演会
・酒害予防のための講演会(アルコール依存対策)
・うつ病対策のための講演会等
保健所、社会復帰施設、保健福祉事務所、市町村福祉課など、地域内の精神福祉に関わる各関係諸機関で精神保健福祉業務に関わる人向けの研修会・実習を行うのも精神保健福祉センターの役割です。
各機関での担当者の技術レベル・知識レベルを向上させることで、精神保健制度のより的確かつ効率的な遂行を図っています。
精神保健福祉センターは調査機関のひとつでもあります。例えば以下のような調査研究を行うのも業務のひとつです。
・地域の精神保健福祉活動の推進状況
・精神障害者の社会復帰に関する調査
・精神障害者の社会活動・経済活動に関する調査 等
抽出した統計データ・資料等は学会での発表等に使用される他、地域の福祉関係各機関に提供され、精神福祉サービスの向上、福祉活動の効率化等のために役立てられます。
精神福祉の向上をはかるには、地域住民の活動を欠かすことができません。
精神保健福祉センターでは以下のような組織的活動のサポートも行っています。
・社会復帰事業団体
・患者会
・家族会 等
精神保健福祉センターは自立支援医療(精神通院医療)、および障害者手帳(精神障害者保健福祉手帳)の判定業務を担っています。
精神福祉保険センターの非常に重要な業務としては、住民からの各種精神保健福祉に関わる相談の受付が挙げられます。
相談内容は多岐に渡りますが、以下のような相談が代表的です。
・アルコール依存についての相談
・薬物依存についての相談
・認知症(痴呆)についての相談
・うつ病等の精神疾患についての相談
・精神障害者の社会復帰についての相談
・ひきこもりについての相談 等
各精神福祉保健センターでは「こころの電話相談窓口」といった電話窓口を設け、住民の様々な相談に対応をしています。
なお窓口名称・対応内容・対応時間等は各機関によって異なるので、詳細についてはお住いの精神福祉保健センターホームページをご確認ください。
また精神福祉保健センターによっては、家族のひきこもり・うつ等の対策について個別の相談会(面接相談等)を設けているところもあります。
面接相談についても原則として事前の電話相談(面接申込)が必要ですので、相談したいことがある場合にはお近くの精神福祉保健センターに電話問い合わせをしてみましょう。
精神福祉保健センターの設置は古く、その歴史は昭和40年にまで遡ります。
長い歴史の中で、その名称も「精神衛生センター」(センター発足当時)、「精神保健センター」(昭和62年時点)、「精神保健福祉センター」と徐々に変更をされてきました。法改正の中で名称だけでなく業務内容も徐々に幅広いものへと変更されています。
しかしセンターの役割が、こころの病に悩む人に寄り添うものであることに変わりはありません。
メンタルヘルス関連で困ったことが起きた時のために、「精神保健福祉センター」という存在も覚えておきたいですね。
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