更新日 2024年09月17日 | カテゴリ: 自信がない
周りの評価が気になる、自分に自信がない、なんだか上手くいかない…。そんな人はもしかすると、自尊心が低い可能性があります。
ついネガティブに考え、他人と自分を比較してしまうことで自分の欠点を探し、あなたの日常は疲れてしまうかもしれません。
自尊心とは、自分で自分を評価すること。 自分は優れている、誇らしいと思う心であり、根拠や理由があって自分を認めている状態を言います。
今回は、自尊心が低い人・高い人の特徴、自尊心を高めるにはどんなコツがあるのかを解説します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
もしかすると、自尊心よりも「自己肯定感」「プライド」という言葉に聞きなじみがあるのかもしれません。英語では自尊心と自己肯定感の区別はありませんが、日本語だと少し意味が変わります。それぞれの意味を知っておくことで、自分には何が欠けていて何が必要なのかが分かり、自尊心を高める方法を見つけやすくなるかもしれません。
この項目では、「自尊心(self-esteem)」、プライドの違いについて解説します。
自己肯定感とは、自分の存在を認めていることや評価していることです。存在価値を感じ取り、自らを肯定することを「自己肯定感」と言います。
自己肯定感と自尊心の違いは、根拠があるかないか。自己肯定感は良い状態も良くない状態も含め「あるがまま」を受け入れ、自尊心は「自分はここが優れている」と自信を持っていることです。
プライドとは、自信の欠如や劣等感によって感じるものです。周囲との比較で感じやすいと言われています。
プライドには「自分に誇りがある」という良い意味もありますが、劣等感や高慢にも繫がる悪い意味も含まれています。自尊心とプライドは似ているようで全く違うのです。
「どうせ私なんて…」「私にはできない」などと思ったことはありますか?または褒められても素直に喜べない、相手の言葉を信じることができないという経験はありませんか?思い当たる人は、自尊心が低い可能性があります。
自尊心が低い人はついネガティブに考え、出来ていることがあってもそこに目を向けることが難しく「生きづらい」と感じることがあるでしょう。
この項目では、自尊心が低い人の特徴とその原因を解説します。
自尊心が低い人は以下のような特徴を持つ人が多いと言われています。
この特徴から自分自身を信じることができず、周りのことも疑い、仕事やプライベートなどの様々な場面で「うまくいかない…」と感じてしまいやすいでしょう。少しでも楽になるためには、自尊心を今よりも高めることが必要です。
では、自尊心が低くなる原因にはどんなことがあるのでしょうか。原因としては以下のことが考えられます。
いずれも「自分自身の存在価値」が見出せなかった経験でしょう。そのような経験が心に残った場合、自分に自信がなくなり、何事もネガティブに考えやすくなると言われています。
一方、自尊心が高い人はどんな特徴を持っているのでしょうか?自尊心が高い人は、自分に自信を持っています。だからこそ、責任感を持ち、物事を成し遂げようと努力し達成することが出来るのです。
今回は自尊心が高い人に見られる2つの特徴を例に解説します。 こうした特徴を真似してみることで、少しづつでも状況が変わるかもしれません。
自尊心が高い人は前向きでポジティブ思考な人が多いです。
他者からのアドバイスに対して感謝をし、自分のために「教えてくれた」と捉え、さらなる努力に繋げているのです。また切り替えもうまく、失敗しても落ち込まず反省を活かしすぐに行動します。このようなポジティブ思考を自尊心が高い人は持っています。
自尊心が高い人は、自分の意思を持っています。意見を求められれば、自分の考えを言葉にして説明することができる人が多いです。
なかには自尊心が高くても大人しい性格である場合、強い主張をしないことは勿論あります。ただ黙っている人でも芯を持っているのでしょう。
また、空気を読むことや雰囲気に合わせることができるので、上手に自己主張をすることができます。自尊心の高い人は、人に流されず、冷静に判断することが出来るのです。
では、自尊心を高めるにはどのようにしたらよいのでしょうか?明日から急に自尊心が高くなるわけではありませんよね。しかし、自尊心を高めることで、生きやすくなると言われています。
自尊心を高めるためには、自分に合う方法で無理なく取り組むことが大切です。
今回はステップ別で紹介します。自分にはどの方法が合っているか、どれからならできそうかを考えながら読んでみてください。
自尊心の低い人は、自分の意見や感情に蓋をして周りに合わせすぎる傾向があります。
周りではなく「自分が」どう思ったのかというところに目を向ける習慣をつくりましょう。 おすすめは、日記やジャーナリングです。自分がどのようなこと(状況)に対して、どう思い(考え)、感じた(感情)のかのを書きます。
また、ジャーナリングとは、「書く瞑想」と言われており、自分の考えや感情をあるがままに書く方法です。マインドフルネスの一つと言われています。
出来事や感情をノートや日記帳に書き、自分の気持ちに目をむけましょう。
ポジティブな人は自尊心が高いと解説しましたが、「ポジティブだけ」になると周りが見えなくなると言われています。 そこで是非チャレンジしてほしいのが「感謝ワーク」です。
例えば【食事が食べられるのは作ってくれた人のおかげです。ありがとうございます。】 というように、当たり前のことにあえて目を向けて書き出してみましょう。また相手だけではなく自分に対しても感謝をすることが大切です。
書く内容が思いつかない人は、ロンダ・バーン氏の「ザ・マジック」に載っている感謝ワークをやってみてください。
自尊心が低い人は自分の短所に目を向けやすいことから、悲しい気持ちになることが多いでしょう。悲しさや落ち込みから切り替えられないことで、悪循環になり物事がさらにうまくいきにくくなります。今回紹介する方法は、意識的に「良いところ」に目を向ける練習になります。
コミュニケーション心理学(NLP)では、短所を長所に書き換えることを「リフレーミング」と言います。物事には考え方や捉え方が何通りもあるため、みんなが同じ考え方をしているわけではありません。
短所を長所に書き換えることで、自然と頭のなかでも書き換えるくせがついていき、自信をつけられると言われています。
自尊心を高めるためには、成功体験を積み重ねることが大切です。自尊心が低いと、自分のできているところに目が向きにくいと言われていることから、出来ていることに目をむけることは重要になります。
成功体験は他人が決めることではありません。過去の「自分が」頑張った経験や日常の「朝ご飯を食べた」「トイレの掃除をした」などの小さなことからコツコツ積み重ねていきましょう。
自尊心が低い人は、自分のことを好きではない場合が多いです。自分のことを受け入れることが難しく、周りからも否定されるのではないかと考える傾向があります。
また、挫折経験のある人は上手く行っていたころとそうではない時を比較して「もう自分はだめだ」と考えてしまうこともあるそうです。だからこそ、自分を認めることや関わる相手を選ぶことも大切です。
自尊心を高めるステップはこれで最後になります。少しでも出来ることから始めていきましょう。
自尊心の低い人は、自分自身を否定している人も少なくありません。過去を後悔している人や恨んでいる人も多いのです。
ありのままの自分を受け入れることや認めることは自信にも繋がります。最初からすべてを受け入れることはなく、「受け入れようと自分は努力している」と今の自分を認めてあげましょう。
自尊心を高めるためには、割り切ることも必要です。自尊心の低い人は承認欲求が強く、嫌われることを恐れている場合が多いと言われています。
出逢う人全員に好かれることは理想としてあるでしょう。しかし、世の中には「合う人と合わない人」がいますよね。嫌われてもいいと思うことで、自分に合う人だけが近くに集まり、気が楽に過ごせるようになるでしょう。
自尊心は低いと生きにくいですが、高すぎることによるデメリットもあります。高すぎることで起きるのは「自分勝手になること」や「弱みを見せられなくなること」です。具体的にはどのようなことがあるのでしょうか?
デメリットを知って置くことで高くなりすぎずにバランス良く過ごすことが出来ますよ。
自尊心が高すぎると、自分の意見だけが正しいと思い、周りが見えなくなると言われています。故意ではなくても人を見下すような発言をする人もいるでしょう。発言の仕方や行動によっては自己中だと思われやすいです。
自己中にならない為には、高めるステップで紹介した「感謝ワーク」をすることがおすすめです。
自尊心が高い人は周囲に対しての攻撃性が強くなる場合があります。人に弱さを見せることや頼ることが苦手になりやすいためです。「わかってくれない」「なんで同じことができないんだ」と相手に要求しすぎてしまい、孤立することも。
攻撃的にならない為には、自分に自信を持ちつつも、一呼吸置いて周りの状況に目を向ける必要があります。
では、自尊心が高いとどんなメリットがあるのでしょう。自尊心は低すぎても高すぎても、生きにくくなりやすいです。
自尊心がちょうどよくバランスの取れているとはどのような状態になるかを紹介します。その状態こそが「自尊心が高いことのメリット」に繋がります。
自尊心が高いと自分の考えに自信を持って過ごすことができます。周りの意見に流されることなく、自分の気持ちに正直に過ごせると、ストレスを感じにくくなるでしょう。
落ち込むような出来事があっても、切り替えがうまくなりマイナスな気持ちを引きずりにくくなりますよ。
自尊心が高い人は、自分に自信があるので意見を堂々と発言することができます。積極的に行動することで、周りからも評価されやすいでしょう。
人は我慢をすることで、疲労が蓄積されていきます。自分の気持ちに正直になることで、周りからの信頼も得ることができます。
ここまで、自尊心が高い人や低い人の特徴、高いことのメリット・デメリットを紹介しました。「もしかしたら自尊心が低いのかも」と思った方もいるでしょう。
次の質問で、あなたの自尊心がどれくらいあるかをチェックしてみましょう!
1965年にRosenberg氏が発表した「自尊感情尺度」を使って確認してみましょう。
※日本語版は逆転項目という反対の意味の項目がありますが、今回は採点しやすいように逆転項目は変更しております。
いかがでしたか?合計得点が20点以下の人は自尊感情が低く、26点以上は高いと言われています。数値を気にする必要はありませんが、自尊心とうまく付き合うための目安として参考にしてみてくださいね。
今回は、自尊心が低い人や高い人の特徴、自尊心を高めるにはどんなコツがあるのかを解説しました。いかがでしたか?
周りに流されることなく、自分の意見を持つことでストレスは減り、暮らしやすくなります。
自尊心が保たれていると毎日を心地よく過ごせます。諦めずに出来ることから取り組むことで、前向きな人生を過ごすことができるでしょう。今回紹介した「自尊心を高めるステップ」を参考にしてみてくださいね。
今回の「自尊心を高めるステップ」は1~3まで用意しました。人によって高める方法にも合うことと合わないことがあります。出来そうなことからやってみることがおすすめです。
また、1人で取り組むことが難しいと感じる人はカウンセリングを活用することで、専門家に相談しながら自尊心を高めることができますよ。
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