更新日 2024年08月20日 | カテゴリ: うつ病・憂うつな気分
精神的な不調を感じて、医療機関の手助けを借りる場合、実際に選ぶ段階で、どこに行ったらいいのか、迷ってしまうことがあるかもしれません。
担当医やその医療機関が信頼できるかどうかを検討する場合、大切なのはいわゆるメディアなどに登場する「名医」であるかどうかよりも、担当医がきちんと相談にのってくれる人かどうか、話しやすいと感じるかどうか、が大切になってきます。例えば、処方されたお薬に関して、あるいは治療方針に関して、気になることがあれば何でも訊いてみることが肝心です。それに対して、誠実に答えてくれないように感じることがあれば、担当医を変えてもらったり、医療機関自体を変えることもあるかもしれません。ただし、急性期の治療に関しては、ほとんど全ての医療機関で必要最低限の水準をクリアした医療を提供していますので、日常生活に支障をきたすほどの精神症状が出ている場合には、まず最初に名医を探し出すことより、通いやすいことを優先的に考えたほうが適切かと思われます。
「一番良い医者にかかりたい!」こんな気持ちは誰もが持つものです。ある精神科医の先生の著作を読んで、その医師の治療の仕方に感銘を受け、片道2時間を新幹線で通われるような方もいらっしゃいます。しかしこの場合、治療が長期にわたれば次第に経済的にも心理的身体的にも大きな負担となることを考慮しておかなければなりません。大切なのは継続的に通って焦らずにしっかりと治療を行うことです。
残念ながら、精神疾患は風邪のように、1回か2回通ってお薬を処方してもらっただけでは治りません。うつ病なら最低でも2週に1回のペースで3か月、場合によっては数年にわたって通院しなければならないこともあります。
そのようなことを考えると、できれば電車やバスを利用しなくてもすむような、自宅から通いやすい範囲にあるところにある医療機関を選択できると安心です。
次に考慮するべきポイントは、「待ち時間」、「予約ができるか」という点です。特に平日の日中などに仕事をしている場合は、診察の受付時間をあらかじめチェックしておくことも大切です。これも継続的に通院することを視野に入れた重要なポイントです。毎回2時間待って5分しか診てもらえなかった、では、通うこと自体が負担になってしまいます。大抵は受付に電話をして訊ねてみると教えてもらうことができますので、受診前に確認しておくとよいでしょう。
また、「家族」だけでも受診が可能かどうか、あるいは、「家族」や「付き添い」の方が同伴で行ける曜日・時間帯に診てもらえるかどうかも大切です。一人で受診するのが心細いと感じるときなどに、親しい人に同伴してもらえると、心理的に楽です。また、通院治療の過程では、家族と医師が直接連携を取り合うことで問題解決が進むような場合もあります。ここも一つ注意してチェックするようにしてみてください。
精神科と心療内科では何が違うのか、というご質問をよく受けます。一般的には、精神科は、より精神面での問題、心療内科は、精神面の問題からくる身体症状を診てもらえるという違いはありますが、基本的にどちらにかかられても、診療や治療の内容に大きな違いはありません。また、最近ではメンタルヘルス科、という診療科名もよく見られるようになりましたが、精神科への抵抗感を和らげるために用いられるようになった名称のため、精神科と同じように考えていただいて問題ありません。
医療機関を選ぶ際には、以下のようなポイントを参考にすると良いでしょう。
これらのポイントを踏まえて、現在の生活状況に合わせて心理的にも身体的にも負担の少ない医療機関を選ぶことが重要です。
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