更新日 2025年01月07日 | カテゴリ: 習慣を変えたい
「待ち合わせの時間にどうしても遅れてしまう」「どうして時間どおりに行動できないんだろう…」
「遅刻癖」で人間関係が悪化してしまったり、仕事での信頼度が下がってしまったという経験をしてもなお、「遅刻のクセが治らない」という人、実は珍しくありません。
遅刻をする人は自分のことを「だらしない」と思っていたり、「これが性分だから仕方がない」とあきらめていることもあります。
しかし、ちょっとした心理学的なメソッドを使うことで、遅刻癖を改善している人もいるんですよ。
ここでは「遅刻をしてしまう心理」、そしてそれを解決するための対策について紹介していきます。
遅刻をする人は、そのほとんどが「待ち合わせる時間ピッタリ」もしくは多くて「3分前」程度に到着することを想定して行動しています。 何度遅刻を繰り返し「自分が時間把握に長けていない」と感じても、「20分前・30分前にその場所に向かおう」という対策を考える人はほとんどいません。
これは遅刻をする人の多くが「利己的な人格」を持ち合わせているからと考えられています。 もしも20分前~30分前という「時間通り」に到着してしまったら、その待ち時間がムダになる…と無意識に感じ取っているのです。 「相手のために時間に余裕を持って出かけることは嫌だ」と考える傾向があるとも言えます。 また「準備をして出かけるまでの時間」をフルに自分のために使いたいと考え、早くに支度ができても洗濯や玄関の片付け、その他の用事などを急に入れてしまうというケースも少なくないようです。
利己的な傾向をすぐに改善することは難しいですが、待ち合わせの「空き時間」を褒賞(ご褒美)にするという手で、「早めの出発」への忌避感を軽減できるようです。 例えば30分前に着いたら、普段あまりできないゲームをスマホで遊んでもいい。 近くの店舗で好きな本や小物を買っても良い…等、相手ではなく「自分」に対するご褒美を作ってみましょう。 「待ち時間がムダではなく、楽しい時間だ」と認知を変えることが最初のステップとなります。
寝坊などではなく「出掛けの準備に予想以上に時間がかかってしまう」という人は、「出発をするまでのタスク(やるべきこと)」が把握できていないとも考えられています。 私達が家を出るまでには、例えば着るものを選ぶ、髪を整える、荷物を準備するなど、様々なタスクがありますね。 ところが遅刻が多い人の場合、このタスクの考え方が「家を出る」ことに集中してしまい、前段階のタスクをすべて把握しておくことができていないケースが多いのです。
まずは普段、自分が出発するまでに行っているタスクを全て書き出してみましょう。 そしてひとつひとつのタスクについて、「何時までに仕上げる」という時刻期限を設けます。 例えば「荷物の準備」「明日着る服の準備」というタスクは、前日から始まるタスクですね。
ここで大切なのが、「時刻期限が迫ったら、クオリティ(出来具合)を捨てる」という意識です。 遅刻癖の人が持つ心理的傾向としては、「ひとつひとつの作業には完璧主義」というものがあります。 例えば家事、服装などに納得のいかない点があると、その点を追求してしまうのです。 携帯電話のアラームなどを分刻みで設定し、「期限時刻が来たから次のタスク」へと切り替えるのもひとつの手段です。
上記2つのメソッドは「今日から変われる方法」ですが、最後の3つ目はもっと長期的に、あなた自身の「遅刻をする心」を変えていく方法です。 遅刻をする人の心の奥には、「自分に価値がない」という自信のなさ、自罰的な傾向があると心理学では考えられています。
遅刻をすると、当然ですが怒られることもあるでしょうし、「仕方がない」と許されることもありますよね。 「怒られる」ことで「やはり自分は価値が無いのだ」という再確認を求めていたり、反対に許されることで「相手に認められている」と無意識にホッとしていたりもするのです。
特に仕事関係では遅刻をしない人が友人・恋人関係になると急に遅刻を始めるという場合、その親愛度や愛情を試すことで安心しようという心理も働いています。
上記のような「無価値である」という深層心理や「愛されている」と感じたい心を変えるには、あなた自信が自分に価値を見つけ、自信を持つことが重要になります。 「価値」は必ずしも仕事や名誉とは限りません。 自分の好きな趣味ややりがいのあるものを見つけ、自ら行動を起こすことでも「自信」を付けることはできます。 少しずつでも自分に自信を持てるよう、小さな行動からでもスタートさせてみましょう。
「遅刻」という行為は、心理学的に見ても会社や家族・友人などの人間関係に悪影響しかもたらしません。 例えば「今まで許してくれていた人」が単にストレスをガマンしていた状態であり、急に最後通牒を突きつけられると言った可能性もゼロでは無いのです。 「たった5分」「たった10分」と思わず、早めに改善をする意識を持つことが重要と言えます。
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