仕事へのモチベーションを上げる「目標・ノルマ」の受け止め方とは?

無茶な目標やノルマを設ける企業が「ブラック企業」として話題になることも多い昨今。
「ブラック」というほどではなくても、どんな企業においても或る程度「目標値」や「ノルマ」が設定されることはありますよね。
「目標」を出されただけで「うわあ…無理そう」と感じ、モチベーションが下がってしまっている人も多いのではないでしょうか?
しかし、実際には「目標・ノルマ」は、うまく設定さえすれば自分自身の実力以上の能力を発揮させることもできるのです。 ここでは上司や会社から出された目標の受け止め方のコツ、そして目標を提示する側が気をつけておきたい点なども紹介していきます。

1. 「達成できる自信が無い目標」は意味が無い

作業や仕事へのモチベーションを高めるには、目標が「自分にもできそう!」と感じられるものである必要があります。 この「できそうだな」と感じられる自信とは、心理学では「効力期待」と呼ばれているものです。
目標やノルマをクリアした場合どんなに素晴らしい結果が待ち受けているとしても、効力期待が無ければ、人間はその目標を達成しようという気持ちが生まれないことがわかっています。

魅力的な結果をもたらす例として、ここでは仮に「頭が良くなる」という結果があるとしてみましょう。
もしも「これから1年間、スマホや携帯電話、ネットに接続しなければ脳が活性化されて頭が良くなる」と言われたら、みなさんはどう感じますか?

よっぽど普段から携帯やスマホに触れていない人でも無い限り、「それは無理だろう」と感じることでしょう。
もちろんこれはあくまでも仮の例えではありますが、実例・実数値などが出て「効果があるらしいよ」と言われても、なかなかチャレンジできる人は少ないはずです。
今回はかなり極端な例を出していますが、「できそうにもない」と瞬時に判断した目標・ノルマとは、人間のやる気に対しあまり効果をもたらさないという点は間違いありません。

2. 「達成できそう!」と感じさせるには?

では、どうしたら大きな目標を「できそう」と感じることができるのでしょうか?
心理学者バンデューラの心理実験によれば、「目標の細分化」が効果的であることがわかっています。
カンタンに言えば、「目標数値などを細かくわけて、心に対する負担を小さくする」というものです。

ここでは身近な一例として、「ブログやSNSに書く文字数」を設定してみます。

「1ヶ月中に42,000字の文章を、ブログやSNSに書いてください」と言われたらどうでしょうか?
「40,000字以上も書くこと無いなあ」と感じたり、やる気が出ない人が多いはず。
では、別の言い方をしてみます。

「1日140文字の文章をブログやSNSで10回つぶやいてください」
いかがですか?「140文字程度だったらできるかな」と感じる人が一気に増えることでしょう。

42,000字という文字数も、140文字×10×30日という文字数も、数値としては同じです。
ところが人間はノルマや目標の数値が小さくなり、1日毎、1回毎などに分割されると「できそうだなあ」と感じるようになります。
さらに目標が1日ごとに区分けされた分、「今日の目標は達成できた」という達成感を得られますから、モチベーションを維持していくことがたやすいのです。

3. 「細分化させた目標」は、自分にも部下のモチベーション・アップにも使える

大きなノルマや目標を出されたら、まずは自分なりにその目標を細かく設定しなおしてみましょう。
「1ヶ月に100件」と言われた目標であれば、「20日間出社するとして、1日5件やればいいんだな」と考えてみてください。
ノルマや目標を自分なりに細かく立てたら、それを手帳やスマホなどに書きとめて視覚化してみるのも大切です。
「できそう」と感じた目標を視認することで、よりモチベーションを保つことができます。

また、部下や後輩達などにノルマや目標を出す時にも、この「細分化」を使うのがおすすめ。
企業管理をする側になると、つい目標値などは「1ヶ月単位」「一週間単位」など、管理側が把握しやすい期限で区切ってしまいがちですよね。

しかし上記のとおり、社員達のやる気アップがほしいのであれば「1日」単位などで目標を設定しなおし、その目標を告げた方が良いのです。
「目標・ノルマの細分化」を意識することで、チームや店舗全体のやる気も変わってきますよ。

おわりに

この「目標の細分化」は、仕事のみに限定されず、プライベート等様々な場所で活用することができます。
「1年間で12キロ痩せる」というと無理そうに感じられますが、「1ヶ月1キロ痩せればいい」と考えれば取り組みやすいですよね。
大きな目標をクリアするためには、まず「大目標」をたて、そして小さく分割していくことが重要なのです。

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