更新日 2024年08月25日 | カテゴリ: 自分を変えたい
「幸福になりたい」と考えない人はいませんよね。 人間は誰しもが幸福を求めて生きています。 しかし現在の日本文化の中では「幸福感」を得ている人が非常に少ないことがわかっているのです。 ここ最近、「幸せだな」と感じられることはありましたか? 「自分は幸せだ」と認識できているでしょうか?
もしも「幸せだと感じられない」と思うのであれば、物事の「考え方」を少し変えてみましょう。 ここでは「世界の受け止め方」を変える心理学的な3つのコツについて紹介していきます。
現在の日本で「幸せ」を測る度合いとしてよく持ち出されるのが「収入」や「家・車」といった「モノの所有」ですね。 しかし、お金やモノは本当に「幸福感」を生み出してくれるものなのでしょうか?
現在、日本のGDP(国内総生産)は世界第3位。 また、例えば携帯電話・スマートフォンの普及率が135%を突破、30才~60才までの世帯主の80%近くが乗用車を所有しているなど、世界平均的に見ても「豊かなモノが溢れる国」であると言えます。
しかし日本の自殺率の高さは世界的に見ても高いもの。 OECD諸国で比較しても先進八カ国の中で見ても「第2位」というランキングに入っています。 「モノが溢れる豊かな国」であるはずが、「幸福感を得られず、自殺へと向かう国」へと向かっているのです。
これは日本人が経済成長の中に置いて「精神的・主観的幸福感」というものを失ったからと言えるでしょう。 心理学では、お金・モノの所有が長期的幸福感を生み出さないことがわかっています。
「宝くじで1億円が当たれば幸せになれる!」と思う人は多いはず。 ところが「1億円・2億円」と言った高額の賞金を得た人でも、その幸福感は半年程度しか保つことができないのです。 いくらお金やモノを持っていても心が満たされず、「さらにお金やモノがあれば、きっと幸福になれるはず」と考えてしまいます。 この繰り返しが「買い物依存症」「消費依存症」などを生む背景ともなっているのです。
家や車、洋服等の「モノの所有」、そして「お金」を幸福の基準とする限り、人は幸福から遠のいていくと言わざるを得ません。
オーストリアの心理学者アドラーは、人間が幸福感を得る手段のひとつとして「他者貢献」があると考えました。 人は「自分のためにだけ何かの行動を行う」よりも「誰かのために行動を行う」時の方が、より多くの幸福感を得られるというわけです。
「人のために何かをするなんて、イヤだなあ」と感じる人も多いかもしれませんね。 しかし「自分だけが良ければいい、自分だけが幸せになりたい」という行動を行えば行うほど、人は「不幸」へと突き進むことになります。
例えば「自分のお金」のためだけに必死に働いてきた人がいるとしましょう。 周囲との協力などを考えず、家族や周囲のためではなく「自分の利益」のみを追求して行動しつづけていけば、その考えは行動や姿勢にあらわれてきますね。 周囲に何も貢献していない状態なわけですから、周りから感謝されたり、頼られることもありません。
一見するとラクな状態に思えるかもしれませんが、前述の1.のとおりお金やモノが幸福感を長期的に生んでくれることはありませんから、ある時点で「孤独」を感じるようになります。 「自分は誰からも必要とされていない」「自分はいなくても良い存在なのだ」と感じること--このような状態こそが人間にとっての「不幸」なのです。
同じ仕事をするのであっても、「お客さんに喜んで貰う」ことを喜びに感じたり、同僚や上司に対して協力的な態度を取れば、それは「他者貢献」のひとつ。 また「家族のために頑張ろう」と仕事に向かうのも「他者貢献」ということになります。 人のために行動を行い、それに対してやり甲斐を感じられることが「幸福」を得る重要なポイントとなるのです。
アドラーは前述のとおり「他者貢献」をすることの重要性を説いていますが、それには何らかの「共同体」に属する必要があります。 「家族」や「会社」というのも共同体のひとつですね。 しかし最近では、核家族化が進み、一人暮らしをする人も増え、日常生活で「家族」という共同体に属していない状態の人も少なくありません。 属している共同体(グループ)の数が少ないほど、人は「孤独感(不幸)」を感じやすくなるのです。
例えば独居で会社と家の往復ばかりということになれば、属している共同体は「会社」のみということに。 このような「孤独感」を埋め合わせようとして、現在多くの人が選んでいるのが「SNS」等のネット上の「繋がり」です。 これだけSNSが発達した理由のひとつが「現実社会における共同体の少なさ」であると考えられています。
ところがSNS等のインターネット上のバーチャルな繋がりは、相手に対して行動を行う(他社貢献)の機会が殆どありません。 「お互いが都合の良いところだけを楽しみ合う」という仮想的な共同体は、繋がりが脆く、本来の「共同体に属する幸福感」を得ることが難しいのです。
趣味のサークルやボランティアに参加する、地域の活動に参加するなどと言った行動を起こし、多くの「共同体」に属する傾向を持つようにしてみましょう。 「かつての同級生」「サークルの友達」「趣味仲間」等、様々な共同体の中に属し、その他者達のために貢献をすることで、より人間は「幸福」へと近づいていくのです。
「人は一人では生きていくことができない」…よく言われている言葉ではありますが、心理学的に見てもこれはまさに正解と言えます。 私達人間は孤独の中で「幸福感」を得ることはできません。 人間同士の繋がりを重視し、人のために行動を起こすこと--今日から早速上記の「3つの考え方」を日常生活に取り入れてみましょう。
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