子供のやる気をアップさせるには?「親の指導力」を高める3つのポイント

更新日 2024年08月25日 | カテゴリ: 子育て・家族関係

「子供の能力や良い点を最大限に発揮させたい」「良い方向へと伸ばしてあげたい」…お子さん達の可能性を引き出したいと考えるのは、どんな親御さんにもある心の動きです。
でも親が子供に課している『ハードルの高さ』、はたして「子供のモチベーションを保つもの」になっているでしょうか?
ただひたすら「もっと頑張れ」「もっと良くなるはず」というだけでは、子供達の「やる気」は育ちません。
ここでは子供を導く親が知っておきたい「子供へのハードルの課し方」についてご紹介していきましょう。

1.「自分の子供の3つのレベル」を把握しよう

例えば勉強について、運動について、礼儀作法について、「自分の子供は今、これくらいできる」ということを「把握している」という親御さんの回答率は70%近い高い回答となっています。
対して、「毎回の平均ではどれくらいできているか」「最低限の場合だとどの程度か」という質問になると、「わかる・覚えている」と回答した、それに正解した率がグッと下がってしまう傾向があるのです。

子供の様々な能力については、3つのレベルで考えることが大切です。

1)理想レベル:今まで行ってきた中で、最もよくできたレベル。
2)現実レベル:普段できている平均的なレベル。
3)最低レベル:ここまでならば絶対にできるという最低点のレベル。

例えば「テストの点数」というのは、数値があるのでレベルを測りやすいところですね。
普段はテストの点数が60点程度、最低点50点だったという子供が居たとしましょう。
その子が一度「85点」という高得点を取ってくると、親は3つの理想・現実・最低の3つのレベルを全て「85点」にまで引き上げてしまう傾向にあります。

そして次のテストに70点を取った場合、今までの平均よりは高得点であるにもかかわらず「点が下がった」と感じて失望や落胆、怒りなどの態度を取ってしまうのです。

2.「高すぎる要求」は子供にストレスを与える

子供の能力の成長とは、グラフ上を斜め上に一直線に登っていくものではありません。
上昇・下降を繰り返し、やる気がある場合には少しずつ上に上がっていくものです。

しかし親が子供に貸すハードル(要求レベル)が高過ぎると、子供は「ここまでやらないと褒めてもらえない」という強い負担を心に感じることになります。
例えば上記のように「現実レベル」が60点で有る子供が一度85点を取った場合、「次は90点以上でないと褒めない」となったらどうでしょうか。
平均の努力(60点)から一気に30点アップを狙わなくてはならないのですから、多くのストレスを感じることになるのです。

このような負担が長期的になればなるほど、子供の神経は息切れを起こし、勉強や運動・日常生活でのお手伝いなどの様々な部分に対してモチベーションを保つことが難しくなっていきます。
「いつもよりできている」を褒めることはもちろん大切ですが、「いつも」がどの程度なのかを正確に把握することが最も重要なのです。

3.「ハードルが低すぎる」のも考えもの?

反対に、平均点(現実レベル)が90点程度、理想レベルが100点、最低レベルも85点と言った「得意分野」がある子どもが居たとしましょう。

親の側は「子供が良く出来ている」という現在のレベルに満足をしてしまい、それ以上のハードルを課さなくても良いと考えてしまいがちです。
また別のパターンとして、苦手とする分野で現実レベル20点、最低レベル10点と言ったものがあった場合に「最低レベル10点で良い」とハードルを下げてしまうケースもあります。

このような「やすやすと超えられるハードル」しか設定をしないというのも、子供のモチベーションを下げる結果に繋がるものです。
クリアできるのがカンタンすぎるハードルは、それを越えても達成感が得られません。 「少し頑張って乗り越えるべきハードル」がないと、子供はその対象に飽きてしまうのです。

まとめ

子供に出すべきハードル(期待値)は、平均よりもやや高めと言ったところが理想的。
例えば前述の「60点が現実レベル」という子供であれば、「次は70点を狙っていこう」というところがもっとも成功体験を得やすく、モチベーションをアップさせられるハードルと言えるでしょう。

子供の能力を最大限に発揮させるには、現在の子供の「できるレベル」を親が客観的に把握することから始まるのです。
「子供にやる気がないなあ」と言う前に、まずは今の子供の能力の状態をチェックするところから始めてみましょう。

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