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「大人のアスペルガー症候群」が増えている?「もしかして」と思った時の3つのチェックポイント

更新日 2016年06月24日 |
カテゴリ: 人間関係を良くしたい
「大人のアスペルガー症候群」が増えている?「もしかして」と思った時の3つのチェックポイント

アスペルガー症候群とは、知的障害を伴わない広汎性発達障害のこと。 その名前については広く知られるようになってきましたが、興味の対象が特定しやすいことやルールにこだわる側面ばかりが強調されやすく、「対人コミュニケーションを特に苦手とする」という側面がまだあまり知られていません。

このコミュニケーション能力面の問題が、就職・結婚等といった深い人間関係が必要とされる年代に入ってから急速に表面化することも多いのです。 ここでは「大人のアスペルガー症候群」の人が感じやすいトラブルの特徴についてご紹介していきましょう。

1. 「相手が突然キレた」と感じたことが度々ある

アスペルガー症候群の人の多くは、ノンバーバルコミュニケーション(言語化しない意思表明)や遠隔表現を著しく苦手とします。 相手の表情や姿勢等から感情・情緒の細かな違いを読み取ることができないのです。

ちなみに日本の文化では、最初から「怒り」を表情や姿勢に表すことは滅多にありません。 相手は不満や怒りを抱いたとしてもそれを一旦収め、穏やかな表現方法で注意や不服、否定の表現をします。

ところがアスペルガー症候群の人はこの「穏やかな否定・怒り・不満の表現」を読み取れないため、「相手は怒っていない、相手に拒否されていない」と考え、同じ行動や態度を続行します。 不満や怒りの原因となる行動が繰り返されるために相手はついに怒りの表現段階を上げて、ハッキリとした「怒り・不満」を表情や姿勢、声色などで表現することになります。

アスペルガー症候群では無い人から見れば、「今までにも何度も注意をし、不満を述べてきた」ということであり、怒り・不満については徐々にゼロから10へ、10から50へ、そして100(怒る)という段階を経てきたことになります。 しかしアスペルガー症候群の人から見ると怒りの表現は「急激に0から100に上がった(キレた)」としか受け止められず、「そんなに急に怒らなくても」「キレられた、ヒステリーを起こされた」という感じ方になるのです。

2. 「冗談」「事実」を言っただけなのに相手を怒らせたことがある

アスペルガー症候群の人は対人コミュニケーションの原則である「情緒(感情)」の理解が苦手です。 目に見える真実、客観的事実に固執してしまうため、「相手が言われたら不快になるだろう」という感情同調を行うことができない傾向にあります。

不快になるポイントは人それぞれなので一概には言い切れませんが、例えば容姿(身長や体重)、家庭環境、学歴、収入等が一例として挙げられるでしょう。 それぞれが自分の「触れられたくない箇所」を持っているため、相手にも「その話には触れない」という『暗黙の了解』ができているのです。

しかしアスペルガー症候群の人の多くがこの「相手の不快になるポイント」を理解できません。 例えば身長が低いことを気にしている人に対して「身長が低い」と口に出し、相手が傷ついたと表明しても「でも、それは事実なのだから」という感じ方をしがちなのです。

相手や周囲から怒られても「なぜ相手が怒ったのか」という根本的な問題への理解ができず、謝意が表明できないか、表面的な謝罪に留まります。 怒られた自分の側を「被害者である」と感じてしまうケースも少なくありません。

3. バイト・就職等をしてから急に上記のトラブルが増えたと思う

日本の学校ではチーム制で取り組む授業もあるにはありますが、原則的には個人の成績(学業)が重視されます。 対人コミュニケーションに多少問題があっても、学業成績に問題が無ければ「優等生」といったポジションも得られるわけです。 アスペルガー症候群は知的障害を伴いませんし、特に数学や記憶系の勉学に対しては強い興味を持つ人も多く、成績自体には問題が無いケースの方が多く見られています。

ところがアルバイトや就職等で社会に出た時、必要になるのはコミュニケーション能力です。 上司や先輩から直接的に指示を受けて行動し、同僚達との協力・調和をし、顧客に好意を持たれることが重要となります。 そしてもう一点の違いとして、クラスメイト(友人)等の場合、コミュニケーションでトラブルがあれば「黙って距離を置く」という選択を取る人がほとんどであるということも挙げられます。わざわざ注意や喧嘩をしなくても「友人関係を終わらせる」という選択が可能であり、そうすることで自分には損害が発生しなくなるからです。

ところが会社やアルバイト先ではそうはいきません。 アスペルガー症候群の人の勤務中の行動や態度に問題があれば、会社等の勤務先全体の問題となります。 そのため上司・先輩・同僚等は注意・指摘をせざるを得ないのです。

「大学までには特に問題が見られなかった」という人が社会に出てから突如問題を頻発させるようになり、原因にアスペルガー症候群があったという事例は数多くあります。

おわりに

アスペルガー症候群等の発達障害は、後天的な病気(疾病)ではなく先天的な障害であり、残念ながら現在においても完全な「治癒」を行う治療法はありません。しかし発達障害を専門に扱う専門医・カウンセラーのもとで訓練や行動心理療法を行うことで、コミュニケーションにおけるトラブルを軽減していくことが可能です。

上記で紹介したようなトラブルが頻発している場合、既に「社会生活を送る上での支障が出ている状態」とも言えるでしょう。「もしかしたら」と思ったら早めに専門家のチェックを受け、正しい対処を行っていくことが大切です。

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