更新日 2024年08月23日 | カテゴリ: キャリア・人生・仕事の悩み
「なんだか部下や後輩に嫌われている気がする」「うまくやろうと思っているのに、距離が縮まらない」…こんな悩みを持っている上司・部下の立場の人も多いはず。
「好かれたい、うまくやりたい」という気持ちがあるのにうまくいかない時には、あなたの「口癖」が関係している可能性を考えてみましょう。
良かれと思って言ったことも、実は相手には反対の意味で受け止められることがあります。 またあなたの口癖の中に隠された心理を、相手が直感的に受け止めてしまっていることも。
ここでは特に避けておきたい3つのNGワードについてご紹介していきましょう。
「そんなに気張らなくてもいい」「気楽な気持ちでやってほしい」…先輩・上司の立場からだと、「相手にリラックスして欲しい」という気持ちから「適当でいい」という言葉を多用してしまう傾向にあります。
ところがこの「適当で構わない」という言葉は、相手に対しては「適当な結果でも構わない仕事なのだ」と受け止められてしまいがち。 「責任のある仕事を任されない」と感じた部下や後輩は、あなたから信頼を受けていないという印象を強く持つことになります。
そして「適当でいい」という言葉は、仕事に対する熱心さ・真摯さが無いという印象も与えてしまうもの。 「やる気の無い人」「頼れない人」というイメージを強く植え付け、結果的に悪印象になってしまいやすいのです。
「注意をしたのに、それと同じミスをした」--こんな時には、ついつい「だから言ったのに!」と言いたくなりますよね。でも既に失敗をしている人に対して、これは最も重い攻撃の言葉です。
「だから言っただろう」という言葉には、「自分の言ったことを聞かないからミスをするのだ」という意味が含められています。 ここに隠されているのは「自分の言うことを全て聞くべきだ」という「絶対的な服従」を強制している心理なのです。
このような「言うことを聞かないから失敗をするのだ」という心理が込められた言い方をされれば、相手も感情的な受け止め方をします。 例え失敗した本人に責任があったとしても、相手は素直に聞き入れることができなくなり、本来必要であった「反省」や「振り返り」もできなくなってしまうことに。
また「だから言ったのに」という後出しの物言いには、「自分は事前に注意をしていた(だから自分には責任が無い)」という仕事上の責任からの逃亡心理も隠されています。 この点は部下や後輩、周囲の人間からも直感的に察知され「逃げ腰である」「責任を被る気が無い人だ」という印象付けが強くなってしまうのです。
結果的に、上司・先輩自身が多大なミスをした時等には誰も手を差し伸べなくなってしまいます。
「後輩や部下の自立心を伸ばそう」という気持ちから、「任せる」という言葉を多用する人は多いもの。 もちろん、大切な仕事を任せること自体は悪いことではありません。
しかし「全部任せたから」といって、実際に部下や後輩がまったく思いもよらない結論や方法を提示して来た時、あなたはそれを受け止められるのでしょうか? 「こんなやり方は聞いてない」「そんなものは認められない」と駄目だしをしていませんか?
「任せる(まかせる)」という言葉を出した場合には、相手の出してきた意見や結論は全て受け入れなくてはなりません。 任せておいて後から意見を出してくるというのは「後出し」であり、前言の撤回(ウソ)なのです。
また「任せるから」という言葉を過剰に多用すればするほど、相手は「自分に雑事(やりたくないこと)を押し付けてきた」という受け止め方をするようになります。
「任せる」という言葉を使う時には、まずは相手に本当に任せられる部分(決定を委ねられる部分)があるのかを考えること。 そしてその範囲をきちんと定め、「ここからここまでの範囲で好きにやって見て欲しい」という条件を事前に提示した方が得策です。
また一度「任せる」という言葉を使った場合には、必ず部下・後輩の意見を受け止めるようにしましょう。
3つのNGワード、いかがだったでしょうか? もしも「しまった、言っていたかも…」と思い当たる、まずは今日から「NGワード」に注意することから始めてみましょう。
とは言え口癖や物言いは「今日から止めよう!」と思っても、なかなかすぐには直しきれないもの。 「マズイ言い方をしてしまったな」と感じた時には、部下や後輩に対しても「今の言い方は良くなかった」と素直に謝ることが大切です。
NGワードを使ってしまった場合でも、心からの謝罪や素直な気持ちでのフォローがあれば、人間関係を再構築していくことができます。 「上の立場だから謝らない」という気持ちを改め、「人間同士の付き合いである」という考え方にシフトしてみましょう。
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