更新日 2024年08月25日 | カテゴリ: 子育て・家族関係
「五月病」と言うと、一般的には新入社員や新入生等がなるものと思われがち。 しかし子供の場合、環境が変わってストレスを受けているのは子供本人だけではありません。
子供のサポートをしながら新たな保護者づき合いをしていくことになった「親」の側にも、五月病となる危険性は多々あるのです。 今回は母親達の間に起こりやすい「子育て五月病」について、その原因や対策等をご紹介していきます。
まずは最近の自分の生活や育児についてを振り返ってみましょう。
1 )子供や夫への小言が増えたと思う
2 )小さなアクシデントでもイライラがおさらまない
3 )寝付きが悪い、寝起きがスッキリしない
4 )ここ一週間で「美味しかった」と感じられる食事が思い出せない(食欲の不振、味覚の鈍化)
5 )PTA、ママ友づきあい等で問題が出てきたと感じる
6 )肩こり・頭痛が重くなったと思う
7 )便秘・生理痛等が重くなったと思う
8 )家事や仕事で小さなミスや忘れもの等が増えた
9 )テレビや音楽等を「うるさい」と感じる
10 )趣味を行う熱意が減った(なくなった)と感じる
上記10項目のうち、「2~3つあてはまるものがある」という人は子育て五月病の危険サイン。 また「半分以上あてはまる」という人は、自分でも気づかないうちに心や体に多くのストレスを蓄積させてしまっている可能性があります。
そもそも「五月病」とは、4月からの環境変化による適応障害や、大型連休による自律神経の失調、そして「燃え尽き症候群」等による心身の不調(抑うつ症状等)を総称したものです。 特に子育て五月病の場合には、「燃え尽き症候群」が原因となっている傾向が多く見られます。
「燃え尽き症候群」とは、受験や結婚式、引越し等、大きな目標に向かって突き進んできた人がなりやすい病気。 多大なストレスを長期間蓄積させており、目標がクリアされたことで今までのストレスによる心の疲れが急激に現れ、虚脱状態となってしまうのです。
「子育て五月病」となりやすいママも、これと近い状態にあると言えます。 幼稚園や小学校等の受験への不安や、4月からの子供の生活リズムの一変、PTAやママ友づき合い等の様々な環境変化の中で常に緊張を強いられてきた心が、エネルギーを失って「燃え尽きそうになっている状態」なのです。
子育て五月病から抜け出すために、3つの対策を行ってみましょう。
真面目で一生懸命なお母さんほど、自分の仕事や家事、そして育児に対して非常に高い理想を持ち、その理想通りに物事を遂行しなくてはと努力する傾向にあります。
でも育児は常に予測不能なものですよね。 高いハードルを掲げれば掲げるほど、家族も自分も苦しめてしまうことになります。 まずは「理想の半分でもできていればOK」と考え、子供についても、そして自分についても「よく頑張っている!」と褒めてあげてください。
子供が幼稚園や学校に入ると、ママ友づき合いやPTA・保護者会等「母として、保護者として」という役割が求められる場面が急速に増えるもの。
時には「ママでもなく、主婦でも無い」という時間を持ち、自分をリラックスさせることも大切です。 のんびりとした入浴時間を作るといった短時間のものから始めても良いですし、趣味のサークルを楽しむ、学生時代の旧友達との旧交を温めるといったものでも良いでしょう。
幼稚園や学校等で他の家庭の子供達やママ同士の交流が増えると、その成長度合いや躾の仕方の違い、育児に対する考え方の違い等が見えてくることも増えますね。 「自分が標準的ではないのでは」「子供が標準的ではないのでは」と考え、それがストレスとなってしまっているケースも少なくありません。
「よそはよそ、うちはうち」と昔から言いますが、ストレスを溜めないためにはこの考え方はとても大切。 「我が家は我が家で良いのだ」「それぞれ違っていて良いのだ」と考え、自分も相手も尊重していく考え方のクセをつけましょう。
「子育て五月病」になりやすい人は、自分ひとりでその辛さや苦しさを抱え込んでしまいがち。 「辛いな」「疲れているな」と感じたら、早めに家族や周囲にその辛さを打ち明け、周囲を頼ってみましょう。
また不眠やイライラ・食欲不振、頭痛等の抑うつ症状が長引いている場合には、カウンセラー等の専門家を頼るのも手です。 「自分だけで頑張らなくては!」という肩に入れた力を抜くことが、五月病脱却の一歩となることも多いんですよ。
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