更新日 2024年08月25日 | カテゴリ: 恋人との関係・夫婦関係
生活や人生を共にするのが「夫婦」という関係性。 しかし夫の勤務体系や定年退職といった生活の変化により、夫婦関係に亀裂が入ってしまうケースも少なくありません。
特に近年問題となっているのが、夫が一日中家に居るようになったことで、妻が抑うつ症状や心身症、高血圧等の病気となる「主人在宅ストレス症候群(夫源病)」です。 今回は主人在宅ストレス症候群について、その原因や対策等を解説していきます。
「主人在宅ストレス症候群」の引き金となるのは、多くの場合夫の定年退職です。 平日は朝から晩まで会社に居り、時には休日すらも接待等ででかけていた夫が突然一日中家で暮らすようになり、妻側の生活スタイルは一変することになります。
特に夫が家事をせず家にこもりがちな場合、24時間常に夫から世話の指示を受けるようになるのです。 このような生活スタイルの一変は、転職に匹敵する程の適応障害を引き起こすこともあります。
また「仕事が無くなった状態」である夫に対し、専業主婦である妻側は「死ぬまで仕事を止められない状態」です。 会社で自分がフルに働いているのに、隣の同僚が一日中テレビを観ているようなものですね。
今までよりも家事の量(夫の世話)が増えた上に、すぐ傍らでは夫が寝転んでいる…という状況がますますストレスを増やしていきます。 さらに夫が妻を束縛したり、妻側が引っ込み思案である場合等には、妻側は家でのストレスを発散する場所がありません。 このようなストレスの蓄積が、様々な心身の不調を生み出すことになります。
最近では不況による残業・接待の激減、リストラ、在宅業務への転換等で20代~30代の若年層夫婦でも夫の在宅時間が激増する世帯が増えています。 そのため定年世帯以外に若年夫婦の間でも「主人在宅ストレス症候群」となるケースが見られ、この数は年々増加傾向を見せているようです。
主人在宅ストレス症候群は、心だけでなく体の不調を引き起こすこともあります。
・抑うつ症状(不眠、食欲不振、集中力の低下、やる気の低下)
・イライラした状態の継続
・動悸、酸欠のような息苦しさ
・頭痛、肩こり
・高血圧
・下痢・便秘
・長期的・頻繁な風邪
・自律神経失調
・胃潰瘍
以下のようなケースの場合、主人在宅ストレス症候群が起こりやすい傾向があります。
・夫が以前にハードワーカーだった、残業・接待が多かった
・夫が無趣味である
・夫が家事ができない
・亭主関白タイプで妻の家事に口出しをする
・妻は真面目で几帳面である
・夫・妻ともにプライベートでの交際関係が少ない
・夫婦間での会話が少ない
主人在宅ストレス症候群を予防するためには、以下の様な対策が挙げられます。
テレビを見ながらニュースについて語る、ご近所の人について話をする等、日々の世間話でも良いので会話をする機会・時間を増やしましょう。
快適な時間を共有することも大切です。 週に一度はお互いの好きなものを食べに行く、夫が用意や片付けを担当して家飲みをしてみる等、「楽しい、快適だ」と両者が感じられる時間を作っていきましょう。
夫婦共通の趣味を持っても良いですが、夫婦それぞれが「家族以外の集団」に属する時間を作ることも大切です。 趣味のサークル、ボランティア活動、町内活動等にそれぞれが参加し、各自が充実した時間を持ちストレスを解消できる時間を作りましょう。
夫が一日中在宅するようになった場合、それまでの「夫は仕事、妻は家事」という夫婦の役割分担は大きく変わってきます。 二人の人間が共同生活をするのですから、夫側も家事に積極的に参加することが大切です。ゴミ捨てや風呂掃除といったカンタンな作業からでも良いので、「妻だけが常に働いている」という状況から脱却するように努めましょう。
「主人在宅ストレス症候群」の特徴にあてはまる部分が多く、既に妻側に何らかの心身的な症状が見られている場合には、早めに専門医の診察を受けましょう。 夫婦両者の関係の調整が必要となることも多く、妻だけでなく夫もカウンセリングを受けることもあります。
「夫婦のことを相談しにくい」「夫をどうやって説得したら良いかわからない…」このような時にはまずネットカウンセリングからスタートしてみるのも一つの手です。
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