「尽くす関係」は長続きしない?夫婦・恋人関係を維持するために知っておきたい3つのポイント

「相手に自分を好きで居て欲しい」と思い、つい相手の良いように自分の意思や要望を変えてしまった経験、誰にでもあるのではないでしょうか?
また、相手の喜ぶ姿が観たいあまり、プレゼントや自分の労働などを率先して行っている人も多いはずです。
このような「尽くす」行為は、必ずしも悪いとは言えません。
しかし長期的になると、恋愛関係・夫婦関係を維持することが難しくなる可能性も大きいのです。
ここでは「なぜ尽くしてしまうのか」「なぜ尽くす関係が長続きしないのか」について、ポイントを押さえて紹介していきましょう。

1. なぜ「尽くす人」と「尽くされる人」ができるの?

「人間はみな平等」というのが社会的常識ですが、こと恋愛においては心理学では「不平等」であることがわかっています。
より深く、強く相手を愛した側の方が「相手に嫌われるのが怖い」と考えるからです。
関心が小さい側の方が恋愛関係において強い力を得ることができる--このような皮肉な反比例を、心理学では「最小関心の法則」と呼んでいます。
カンタンに言えば「惚れた方が弱い」ということですね。

この「嫌われたくない、好かれたい」と思う気持ちから自分を少々曲げる努力をすることは、大なり小なり恋愛関係の初期には誰にも起こりうる心理です。
ところが、これが長期的になっていたり、どの相手に対しても尽くす行為が行われてきたとすると、少々問題が出てきます。

2. あなたは「尽くす派」ですか?

自分自身が「尽くしているかどうか」のチェックをしてみましょう。
今までの恋愛や夫婦関係を振り返りながら、以下の6つの質問に答えてみてくださいね。

1 )デートの行き先は「相手の行きたい場所」になっている
2 )友人等との先約が入っていても、パートナーとの約束を優先させる
3 )パートナーが変わるたびに、メイク・服装の傾向が変わる(変わったと指摘されたことがある)
4 )料理・掃除などの家事、頼まれごとなどをつい率先して行ってしまう
5 )高額なプレゼントを何度も贈ったことがある
6 )相手に頼まれるとイヤと言えない

上記6つの質問のうち、半数以上が「YES」であり、なおかつその状態が6ヶ月~1年以上続いたという場合、「尽くす傾向あり」と言えます。

3. なぜ「尽くす恋愛」はダメなの?

「自分が好きで尽くしているんだから、これでいいのに」と自分を納得させている人も居るはず。
しかし「尽くす行為」とは、実は「無償の献身的な愛」ではないことが多いのです。

人間は何かの行為や行動を相手に与える時、それに対する何らかの報酬(返報)を求めています。
つまり「これだけ尽くしたのだから、報酬が欲しい」と無意識に思っているわけですね。
この「報酬」、実は「自分が尽くした分と同じだけの愛(行動)」を要求していることが多いんですよ。

心理学者ジョージ・ホーマンスは、時間や労働と、その報酬のバランスが取れていれば、2人の関係性はうまくいくと考えました。
これは「社会的交換理論」と呼ばれています。
2人のバランスをうまく取るには、「差し出した愛情」と「受け取れる愛情」が同じくらいでないといけないわけですね。

ところが尽くすタイプの場合、「もっと尽くせば、もっと報酬が得られるのでは?」と無意識に考えてしまいます。
しかし尽くされる側は、行動や労働に対して感謝はするものの、徐々にその献身さに慣れてしまうもの。
さらに、相手の「尽くす行為」を「重荷だ」と捉えてしまうことも多いのです。

そのため尽くす側が無意識に求めている愛情表現は得られず、「尽くした人」は内心でどんどん不満をためることに。
お互いに不満が増えるということは、好意が減ることに他なりません。
これが最終的に恋愛関係や夫婦関係にヒビを入れてしまうのです。

おわりに

「尽くす恋愛」をする人は、「尽くせば相手が自分を好きになってくれる、自分を大切に思ってくれる」という考えを心のどこかで持っています。
しかし上記のとおり、どちらが一方がひたすらに尽くす行為は恋愛関係・夫婦関係のバランスを崩してしまうことが多いのです。
時には自分の思い通りに行動してみたり、相手にワガママを言ってみるのも大切。
「ちょっと自分の方が尽くしているかなあ」と思ったら、時には相手に頼ることも考えてみてくださいね。

カウンセリングギフト
大切な人に心をケアする時間をプレゼント

メッセージを添えてカウンセリング体験を贈ることができるサービスです。
悩んでいる友人や家族に心のギフトを贈りませんか?

経験豊富なカウンセラーを診断でマッチング!「cotree」

オンラインカウンセリングを受けてみたいけど、どのカウンセラーを選べばいいか分からない...
そんな時には、マッチング診断!
性格タイプ、相談内容やご希望に沿って、あなたにピッタリのカウンセラーをご紹介します。

自分にマッチするカウンセラーを探す

利用された方の93%※が満足のオンラインカウンセリング

えらべる:2つのカウンセリング方法「話すカウンセリング」「書くカウンセリング」
みつかる:220名以上の経験豊富なカウンセラー
利用された方の多くが、カウンセリングの内容に満足、または継続したいとご回答されています。

cotreeのサービスを見る※2022年2月時点の過去1年稼働1件以上をベースにして、現在非表示を含む