年々進化を遂げているという日本女性のメイク方法。 最近では黒目を大きく見せるカラコンや、目をパッチリと見せてくれるつけま等、様々なアイテムも普及しています。

これらのいわば「モテるアイテム」、実は心理学的にも正しいと言える点もあるもの。 ただ、思いもかけないデメリットが隠されていることもあるのです。 今回は好感度を高める「目」の話をお送りしていきましょう。

1. 好感度は「目」で決まる！

社会心理学者マイケル・アーガイルや、ナンメンマー等の学者の調査によれば、人間は相手の感情を「目」で無意識に判断することがわかっています。 特に相手への好感度を決めるのが「瞳孔の開き具合」です。 複数の人物写真を見せられた人が「最も好感が持てる」と決めたのポイントは、瞳孔が開き、黒目がハッキリと確認できる人たちでした。

もちろん、調査対象となった人たちは「黒目が大きいから好き」と理由を決めたわけではありません。 無意識のうちに瞳が大きいことに親近感や好感を持ち、相手を「なんとなく、いいな」と思ったのですね。

つまり、第一印象において「黒目が大きい」「瞳がキラキラしている」といった目に関するポイントは、大きな要素となるのです。 黒目を大きく見せるカラーコンタクトや、目に注目を集めるつけまつげ等のアイテムは、合コン等での第一印象を上げてくれるアイテムとも言えるでしょう。 写真を取る時にも、「好感度の高い顔」を作れるお役立ちアイテムとなってくれそうですね。

2. 「長期的恋愛」には…？？

さてまさに「一見する」と良いアイテムに思えるカラコンやつけまですが、男性とのお付き合いが長期化した場合には不安点もあります。

ちょっと想像をしてみましょう。 どんなにキレイな異性でも、その人がお面や写真のように常に同じ表情だったら…あなたは一緒に居て「楽しい、好きだ」と思えるでしょうか？ どんな時でも常に張り付いた笑顔の男性…なんだかちょっとコワイですよね。

人間は「相手の表情の豊かさ」に対しても魅力を感じるもの。 瞳孔の開き具合が常に一定である状態は、表情が一定であるのと同じような「無表情さ・人形的な感覚」を与えます。 そのため長期的な好感（愛情）を得るのがやや難しくなるのです。

特に男性は「動くもの・光るもの」に対して強い魅力を感じます。 クルクルと瞳の表情を変える人（瞳孔が小さくなったり、自分に対して大きくなったりする相手）を魅力的と感じやすい傾向も持っているのです。

さらに人間は「比較（相対的な判断）」で物事を決めやすいため、派手すぎるつけまを外した姿を見た時に「実際よりももっと目が小さい！」と感じられてしまう可能性も。

カラコンやつけまで「盛りすぎ」にするのは程々に留めて、早い段階で「ナチュラルな瞳」の魅力に少しずつ切り替えていくのが大切と言えそうですね。

3. ナチュラルに「魅力的な瞳」になるには？

「カラコンやメイク無しじゃ、魅力的な目になれない！」 --そう思う人に、心理学的な「キラキラ目」になるテクニックもお教えしましょう。

人間の瞳孔が開く（黒目が大きくなる）のは、「好きなもの」を目にした時。 例えば恋愛をしている相手、おいしいケーキ、かわいい動物など、「いいなあ！」と思う心をもった対象を見るとき、人の瞳孔は一気に拡大されるのです。 さらに瞳孔が開いた目は光の反射を受けやすく、いわゆる「キラキラとした瞳」になります。

ですから、相手に「魅力的！」と思われる目を作るなら、相手のことを「素敵だな、好きだな！」と強く思いながら見つめることが大切。 「まだ相手のことはよく知らないし…」という時には、デート先等でキレイなものやかわいいものを見た時に、「すごく良い、可愛いなあ」と思いながら対象を見つめて、それから相手を見てみましょう。

ポジティブな気持ちから生まれた瞳の輝きは、あなたに対する好感度を大きく上げてくれるはずです。

おわりに

瞳孔の拡大具合は、相手の「恋心」を推し量るサインにもなります。 つまり相手が大きな黒目でこちらを見ている時には、あなたに好意を持っている可能性も高い…というわけです。 ただし「怒り」や「興奮」等の状態でも瞳孔は拡大しますので、状況を判断しつつ、早合点をするのは避けてくださいね。