更新日 2024年08月23日 | カテゴリ: キャリア・人生・仕事の悩み
「何をやってもすぐに飽きてしまって、長続きしない」 「いつかはやろうと思ってるけど、なかなかやる気が生まれない」… こんな風に悩んでいるのに、「自分は飽きっぽい性格だから」と諦めてしまっていませんか?
仕事や人生の目標に対するモチベーションが維持できないのは、もしかしたら「目標」の設置の仕方が間違っているだけかもしれません。 今回は「ゲーム」の設定で例えながら、モチベーションを保つための目標設定について解説をしていきます。
多くのテレビゲーム・スマホゲームで用意されているのが、そのユーザーに合わせた難易度設定(モード選択)です。 初心者用のチュートリアルモードやイージーモード、上級者用のハードモードやエキストラモード…こんな用語を見たことがある人も多いでしょう。 さて、今までの自分の経験を思い出してみると、あなたの「ゲームモード選び」にはどんな傾向があったでしょうか?
慣れていないのにいきなり難しいゲームやハードモードで遊ぼうとしたら、負けるのは当然ですね。 何度か遊んで「負けたなあー」と言っても、プライドが傷つくことも無いでしょう。 でも負け続けではもちろん楽しくありませんし、モチベーションは上がりません。 ゲームで遊び続けることも無く、「いつかクリアしてみせる」と言いながら、上達せずに終わる…ということに。
これを日常に置き換えると、以下のような例になります。
【例】
・「世界で活躍する」「大金持ちになる」等の壮大な目標ばかりを語る
・趣味や仕事での下積み練習を嫌い、上級例ばかりを目指す
・自分の能力に合わない難関校や人気企業、上級資格ばかりを受ける
・目標への実際の行動を起こさない
これらは果敢に人生に挑んでいるように見えつつ、実は「逃げている」状態。 「負けても言い訳ができる状態」を常に作って、傷つくことを回避しようとしているのです。
ビギナーモード等を終えて、自分に合ったノーマルモード等の適切なモードを選ぶ…という人は、勝ったり負けたりを繰り返します。 負けた時は当然悔しいですが、難易度が適切であれば「2~3回やれば勝つ」といった状態にまで持っていけるでしょう。
「勝てた!」という喜びが成功体験(自信)となり、更に上のレベルへと進んでいきます。 モチベーションが維持されるためゲームは上達し、「完全クリア」というところまで行くことも難しくないはずです。
【例】
・やや難しそうな課題にチャレンジする
・自分の能力よりも一歩だけ上の学校や企業に挑戦する
・前回よりも仕事のクオリティや完成までのスピードを上げるように努める
何度もクリアしたゲームでも、いつも初心者向けのチュートリアルモードやビギナーモード、カンタンにクリアできるイージーモード等の「慣れたモード」を選ぶ。 一見すると堅実そうに見えますが、これは「とにかく負けるのがイヤだ!」というプライドの高さが生む行動。
しかし、「いつもラクラク勝てる」というゲームでは人はいずれ飽きてしまいますね。1.の人と同様に、結局ゲームを続けなかったり、「惰性で続ける」という人が増えてしまうのです。
【例】
・自分の能力よりもかなり下の企業や学校、資格等を選択する
・慣れた作業や仕事(ルーティンワーク)しか行わない
・仕事や学業に意欲が湧かない
さて、上記3つのタイプの中で、思い当たる部分はあったでしょうか?
上記3つのタイプで考えると、タイプ 2 )の人が最もゲームを完全クリアする力を持つということになりますね。 人生で言えば、何かに対してモチベーションを持ち続け、成長をしていく力を持っている…と言えるでしょう。
このような「目標を持って、それをやり遂げよう」とする心は、心理学で「達成欲求」と呼ばれています。
過去にはアトキンソンという心理学者によって、達成欲求の強い人・弱い人に別れた実験も行われました。 達成欲求の強い人は、輪投げというゲームに対して「できるかできないか、ほぼ50%程度の確率」という位置から輪を投げます。 しかし達成欲求の弱い人は、絶対にはずさない近すぎる距離から投げたり、反対にビックリするほど遠い位置から投げたりしたのです。
「やろうという気持ちを持つ人」ほど「成功と失敗、ギリギリの部分」を無意識に選んでいるのですね。
さて、自分が今まで 1 )や 3 )のタイプだったからと言って、落ち込むことはありません。 これからの人生の「モード選択(難易度選択)」を自分に合ったものに切り替えれば、自分の中の達成欲求も上がっていきます。
大切なのは「失敗して当然だよね」と言い訳をしたり、「失敗するのが恥ずかしい」と思わない心。 「いつもの自分の能力よりも、ちょっと難しい部分」にチャレンジすることが、モチベーションを上げ、仕事や生活を充実させることに繋がるのです。
今回は例として「ハードモード」「イージーモード」と言った言葉を使いましたが、もちろん、その人に合った「モード設定」は千差万別です。 自分の能力を客観視してみて、「現在の自分はこの地点にいる」と考え、その一歩先を選ぶことが大切になります。 最初は小さな挑戦でもOKですから、早速今日から「自分に合った難易度」を探してみましょう。
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