ストレスの原因が見えないのは「すっぱいブドウ」や「甘いレモン」のせい?防衛機能の働きとは

更新日 2016年10月12日 |
カテゴリ: ストレスに対処したい
ストレスの原因が見えないのは「すっぱいブドウ」や「甘いレモン」のせい?防衛機能の働きとは

「理由はよくわからないけれど、なんだかイライラする」 「現状に不満は無いはずなんだけど、不眠や食欲不振等の症状が治まらない」 不快な状態が続いているのに、原因が自分ではよくわからない…それはもしかしたら、防衛機能の過剰な働きによって、不満や不安が見えなくなっている状態なのかもしれません。

ここでは防衛機能の働きのうち、代表的な「合理化」の働きである「すっぱいブドウの法則」と「甘いレモンの法則」について解説をしていきます。

すっぱいブドウの法則とは?

イソップ童話の「すっぱいブドウ」の話は、知っている人も多いはず。 高い位置にあるブドウの身に届かなかったキツネが、食べてもいないのに「あのブドウは酸っぱい!」と言い張る…という話ですね。

このような心の動きは、もちろん私達の日常生活にも働いています。 手に入らなかったものを「価値が無い」「必要ない」と思い込み、「手に入れられなかった」というストレス(不満や不安)から逃れようとするのです。

【実際例】

・受験に落ちた大学をけなす
・手に入らなかったレアなアイテムを「必要無い」「くだらない」と考える
・フラれた相手を「たいした相手ではなかった」と考える

甘いレモンの法則とは?

すっぱいブドウの反対で、「甘いレモンの法則」というものもあります。 こちらは本当は酸っぱくて食べられないようなレモンの味を「甘い!これは甘いんだ!」と自分に言い聞かせている状態のこと。

手に入ったものの価値を実際以上に高いと考えたり、対象を手放すことを惜しむ心の働きを指しています。 手に入れるまでに労力や時間、資金などをかけたものであるほど、「甘いレモンの法則」は強くなりがち。 実際には対象に不満があるのに、それをムリに打ち消して「これは良いものなのだ」と自分に信じこませようとします。

【実際例】

・付き合うまでに時間がかかったパートナーに不満があっても「良い点もあるのだから」と打ち消す
・家や自動車等の大きな買い物で、そのモノに不備があっても「価値があるのだ」と考える
・就職活動に時間や手間がかかった分、職場に強い不満があっても「魅力ある職場だ」と考えようとする

防衛機能の働き過ぎがストレスに?

「酸っぱいブドウ」や「甘いレモン」の法則は、いずれも不安や不満(ストレス)から心を守ろうとする機能(認知的不協和の低減に務める機能)です。

ところがこれらの防衛機能が過剰に働き過ぎたり、本来あった不安や不満の原因が解消されないままに時間が経過すると、今度はそれがストレスの原因となることもあります。 本来持っている不満を認められず、不満を打ち消そうとする言動は過剰になり、相反する心をコントロールしにくくなってくるのです。

重いストレスによって不眠やイライラ、食欲不振等の抑うつ症状が出ていても、本人が元々の不満の原因になかなか思い至らず、より強い抑圧状態になってしまうケースもあります。

もしかして?と思ったらやってみたい3つのチェックリスト

「酸っぱいブドウ」「甘いレモン」の法則に強く囚われている人は、以下の様な言動を示す傾向にあります。

1 )「幸福状態」の過剰な喧伝(アピール)

「自分は満足だ/幸せだ」といった言動を頻繁に周囲に向かって行います。 聞かれてもいないのに家庭や職場の自慢をする、SNS等のWeb上で「楽しい、幸せだ、充実している」といった発言を頻繁に繰り返すというのも一例です。

2 )他者の否定

自分とは異なる状況にある人を、強く否定する傾向を見せます。 「恋人がいるけれど内心では不満があり、それを打ち消している」という人は、パートナーの居ない人を強くけなす…というわけですね。 また結婚している現在の状態に不満があるのを打ち消している人が離婚経験者を「ガマンが足らない」とけなす等、自分の欲求を満たしている人を攻撃するケースもあります。

3 )他者との比較

誰かが「自分は幸せだ」といった旨の発言をすると「自分の方がもっと幸せだ!」と発言を始める等、「周囲よりも(○○よりも)自分は幸せである」と幸福度を相対比較的に捉えがちです。 反対に「○○よりはマシだ」と自分よりも格下に思える人間を探しだして、安心感を求めようともします。

おわりに

人間の心はとても複雑にできており「自分の心の状態」はなかなか客観視できないものです。 しかし上記のような「防衛機能」があるのだと知ることが、心を見つめる時の手がかりにもなります。 ただ不満や不安が非常に強く、また傷つきやすい状態にある場合、自分の力だけで不満の源を探るのが難しいことも。 「思い当たる点・気になる点がある」という場合には、専門医やカウンセラーの力を借りてみるのもひとつの手です。

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