更新日 2024年08月29日 | カテゴリ: 職場のメンタルヘルス
マネジメントスキルは、会社等の組織運営において欠かすことのできない能力です。 組織内のマネジメント能力としては、経営管理能力、分析力、計画立案能力、コミュニケーション能力等様々なものが求められますが、一言で表せば「複数の社員を管理し、業績を上げられる能力」と言って良いでしょう。
ここではマネジメント能力を向上させるために知っておきたい4つのポイントについて解説をしていきます。
企業によって求められるマネジメントスキルは異なるものの、会社の中で複数のスタッフ(社員)をマネジメントするには、以下の様な対応が求められます。
・スタッフそれぞれの作業状態の把握
・スタッフの心身状態の把握
・業務のフォロー
・早期的な指導・育成
上記の全てを丁寧に行っていくと考えると、仕事の中でマネジメントが行える人数には限りがあることがわかりますね。 例えば20人~30人といった大所帯のチームでは、スタッフそれぞれの状況把握すら正確には行えない筈です。 適切なマネジメントの理想人数は4~5人、多くても7~8人であると考えられています。
上記を超えた組織人数となっている場合には、まず組織体制の見直しを行う必要があるでしょう。
マネジメントスキルとは、経営管理能力・人間関係をスムーズにする能力等を含めたある意味総合的な能力です。 その全体的な向上を目指すには、まず管理監督者(上司側となる人)の特性を把握し、補うべき部分を特定していく必要があります。
中でも気をつけておきたいのが以下の2点です。
・管理監督者の実務能力の高さとマネジメントスキルは一致しない
・管理監督者のリーダーシップとマネジメントスキルは一致しない
特にマネージメントスキルは、よくリーダーシップ(指導者としての能力)と誤解されがちです。 しかしこの2つ「リーダー」と「マネージャー」には大きな違いがあります。
リーダーとは、長期的・中期的な方向性を示してスタッフを率いていく役割を持ちます。スポーツや映画で言えば総監督ですね。 反対にマネージャーは、リーダーが示した方向性を現実のものとするために実際の計画を練り、スタッフを支援していく役割です。 ある意味リーダーよりも大きな管理能力が必要となります。
マネジメントスキルに問題が見られる人の場合、元々が「プレイヤー気質」もしくは「リーダー気質」な特性を持っている可能性も高いと言えるでしょう。 管理監督者それぞれが自分の特性を把握した上で、「マネージャー」へと意識を切り替えることが大切です。
マネジメントスキルで見落とされがちな点として、業務上の知識の不足が挙げられます。 プレイヤーとして部署内で働く場合には、個人が必要とされている専門的な知識さえあればOKということもあるでしょう。 しかしマネージメントを行う上では、以下の様な知識も必要になってきます。
・スタッフ全員のフォローができるチーム内専門知識
・企業の分野・業種で求められる基礎的知識
・関連部署についての基礎知識
・会社内での部署同士の仕事の連携状態
上記のような点については、マネジメント管理担当者向けの研修(企業内研修)等を定期的に行うことで、知識不足を補ってゆけます。
プレイヤーとして実務能力が高い人の場合、専門知識には強いが全体基礎知識が不足している傾向があります。 反対に他部署等から配置されてきた管理監督者の場合にはチーム内専門知識が不足している可能性が高いので、重点的な対応を行いましょう。
マネジメントによって仕事の業績を伸ばすには、以下の様なコミュニケーションスキル・ヒューマンスキルも必要とされます。
・スタッフ同士の人間関係の調整
・スタッフを褒めて伸ばす力
・適切な目標の提示によるモチベーションの上昇
・外部部署等との交渉力
・スタッフと同じ目線に立てるヒアリング能力
上記のようなコミュニケーションスキルについては専門書やWebサイト上でも情報収集が行えますが、実践的な取り入れということになると「なかなかうまくいかない」という人が少なくありません。
より実践的なマネジメントスキルの向上のためにはマネジメント担当者向けの外部研修・セミナー(コミュニケーションスキル研修、ヒアリング研修等)を取り入れてみるのも良いでしょう。
管理監督者のマネジメントスキル向上のためには、管理監督者(上司・チームリーダー等)の個人の努力はもちろんのこと、会社側のサポートが欠かせません。
管理監督者のマネジメント能力を十分に発揮できる体制作りと支援を行う企業こそが、最終的にスタッフ全員のモチベーションが高く、生産性の高い企業という結果へと繋がってゆくのです。
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みつかる:220名以上の経験豊富なカウンセラー
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