【Q&A】良いカウンセラーと悪いカウンセラーってどう違うの?
更新日 2017年09月27日 |カテゴリ: カウンセリング

Q:良いカウンセラーと悪いカウンセラーって、何が違うのでしょうか?
「良いカウンセラーと悪いカウンセラー」という区別も非常に難しいものです。
たとえば、最初からお金儲けが目的で、専門的な知識ももたずに相談者を食い物にしようとするようなカウンセラーは明らかに悪いと言えます。
ただ難しいのは、学問的な裏付けのあるカウンセラーと、民間療法や自称カウンセラーとの良い悪いの区別です。 人の心は難しいもので、怪しげな○○カウンセリングを受けたことによって、確かに問題が解消される場合があるのも事実です。
これは心理学でいえば、プラシーボ効果と呼ばれるものかもしれません。 相談者自身が、自称カウンセラーから提示された話を信じることによって、心の持ち方に変化が起こり、実際的な問題まで解消されてしまうこともあります。
ただこういった民間療法や自称カウンセラーの行うカウンセリングは、当たりはずれが多いと思います。 ある人にとっては効果があるかもしれないが、別の人にとっては全然効果が見られず、しかもひどい場合には、効果が出ないのはあなたの信じる心が足りないからだとか、お布施が足りないからだとか、いかがわしい方向に話をもっていってしまわれることもあるかと思います。
一方、私たちの考える良いカウンセラーは、学問的裏付けがあるということです。 これは学問的裏付けがあるから絶対に治るといったことは意味していません。
ただ自称カウンセラーの方たちと違い、学問に裏付けられたカウンセラーは、過去から積み重ねられてきた心の理解の仕方や、心に関わる技法に裏打ちされ、またそれらを常に検証して、より良い効果のあるカウンセリングとは何かを追及していることにあります。
そして現在も自分のしている理解の仕方や心に関わる技術が真に役に立つものであるかを、学会などの場でオープンにして、他者からの検証を受け、透明性を図っています。
ここでは、間違っても効果のでなさを相談者に責任転嫁するようなことは行われません。 こういった学問的な積み重ねに裏付けられていること、常に自分の行っていることを公の場に開き、検証を重ねているという姿勢をもっているのが良いカウンセラーだと私たちは考えています。
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