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市区町村に設置されている、子どもの心に寄り添う場所「教育相談室」の利用メリットとデメリットを解説します

公開日 2017年02月16日 |
カテゴリ: カウンセリングを受けたい
市区町村に設置されている、子どもの心に寄り添う場所「教育相談室」の利用メリットとデメリットを解説します

教育相談室は、その市区に在住している、主に小学生から中学生の子ども、及びその保護者からの相談を無料で受け付けています。「教育相談室」と言う名前から、皆さんはどんな相談機関を想像するでしょうか。

「教育」という言葉があるので、「勉強」を連想する人は少なくないのではないかと思います。その通り、勉強についての相談にのることは、教育相談室の重要な役目の1つです。

心についての相談

大人であろうと子どもであろうと、辛い体験をすると心に大きな傷を負います。特に、「イジメ」が子どもにもたらす傷はとても深いものです。ただ、大人の場合は「その体験がどんなに自分にとって辛かったのか」ということを言葉にして、他者に向けて表現することができます。

こうして誰かと話をすることを通して、だんだんと心が楽になっていったり、自分一人で抱えていたモヤモヤとした気持ちが晴れていったり、解決法を見いだしたりします。しかし、子どもの場合、大人ほど「辛さを言葉にして表現する」能力が育っていません。結果として、「言葉」ではなく何らかの「行動」で、辛さを表現することが多いと言われています。

子どもの行動は、大人から見ると意味を読み取りにくかったり、場合によっては認めがたい内容のものであったりします。例えば、物を壊す、ウソをつく、家に引きこもってしまう(いわゆる「不登校」)、といった行動です。こういった行動を止めただけでは、根っこにある辛い、モヤモヤとした気持ちはケアされないままになってしまいます。止まったとしても、また新たな問題行動が生じてしまう可能性もあるでしょう。

そこで、教育相談室では「プレイセラピー」を行うことで、子どもの根っこにある気持ちをケアします。具体的には、子どもは相談員と一緒に、オモチャや絵画の道具、箱庭などが置いてあるプレイルームで一定の時間(45〜50分ほど)を過ごします。プレイルームの中では、子ども自身や相談員に危険が及ばない範囲で、子どもがどんなことでも自由に表現することが認められます。

例えば、パンチングドールをボコボコに殴ったり、紙に何かを書き殴ったり、相談員にチャンバラの刀で斬りかかったり、といった形で表現されることもあります。相談員はこれらの表現を否定せず、「こういう表現をする子どもの根っこには、どんな気持ちがあるのだろう・・・」と考えながら大切に受けとめます。

すると、子どもは、「おや、この大人は僕(私)のことを否定したりしないな。他の大人とは違うな・・・」と感じるでしょう。子どもにとって、自分の「叫び」とも言える表現を大切に受け止めてもらうだけでも、自尊心が高まり、気持ちがケアされます。また、プレイルームは安全な場所で、相談員は自分の気持ちを大切にしてくれる大人であるということが分かると、子どもはますます自分の心の奥底にあるモヤモヤとした気持ち(いわば辛さの核心のようなもの)を表現するようになります。

プレイセラピーのスタンスは様々なのですが、相談員が子どもの表現を解釈し、言語化する(「もしかして○○な気持ちなのかな?」というように)ことで、モヤモヤが晴れていくことを目指すことがあります。また、特に解釈はすることなく、子どもの表現にとことん付き合うことで、自然に傷つきから立ち直っていくことを目指すこともあります。

例えば、子どもの「ごっこ遊び」にとことん付き合っていく中で、「辛い体験」が再現されることがあります。「怖い怪獣(相談員)に立ち向かうヒーロー(子ども)」というような形のこともあるでしょう。遊びを通して、子どもは何らかの「脅威」と向き合い、自分なりのやり方で打ち勝つまでのプロセスを相談員と共にする、とも言えるかもしれません。見守り手である相談員の存在があってこそ生じるプロセスなのです。

子どもがプレイセラピーをしている間、たいていの場合は別室で親面接が行われます。子ども担当とは別の相談員が、親御さんの悩みについての相談を聴くのです。例えば、子どもがイジメを受けていたり、不登校状態であったりする場合には、学校と連携を取りながら、どうすれば子どもが安全で楽しい日常生活を取り戻せるのかを一緒に考えていきます。

相談員と話合っていく中で、親御さんが気がつかなかった子どもの「長所」や「頑張っているところ」などを見つけるに至り、子どもへの態度が改まることがあります。また、子どもについての相談を出発点として、やがては親御さん自身の人生について振り返られ(例えば、自分が子どもだった頃のことなど)、今後いかに生きていくのかが見直されることもあります。

子どものこと、というよりも、親御さん自身が心理療法を受けに来る、という感じでしょうか。いずれにせよ、特に小さい子どもの場合は、安全面の理由もあって親御さんが教育相談室に連れていかなければならないので、親御さんにいかにプレイセラピーの意義を説明し、継続的な来室に納得してもらうかが親面接担当者の大事な仕事です。

メリットとデメリット

教育相談室のメリットとして、まず1つは料金が無料であるということが挙げられるでしょう。また、「スクールカウンセラー」は学校の中で働いていますが、子どもや親御さんの中には「他の子の目が気になる」という理由で相談に行けないことが少なくありません。

それに対し、教育相談室は学校とは別の場所にあるので、相談へのハードルが低い部分もあるでしょう。同じ地域の中にあるということで、学校や関連機関(市区役所など)と連携をとりやすいのもメリットであると言えます。

デメリットとしては、多くの教育相談室では、原則として利用できるのが「子どもが中学校を卒業するまで」であるということです。大学附属の心理相談室や、開業カウンセリングルームなどであれば、年齢による利用制限はないところの方が多いでしょう。また、非常に混み合っていて、検査やプレイセラピーを実際に受けられるまで時間を要する場合もあります。

教育相談室は、地域に開かれた相談機関であることを目指しています。まずはお気軽に電話相談をしてみるところから始めることをお勧めします。電話相談は、開室時間内であれば予約無しで相談できるところがほとんどであると思われます。

電話だけで問題が解決することもあるでしょうし、「ここでならちゃんと話ができそうだな」、「子どもも連れて行ってみたいな」と思えば、直接来室しての相談を申し込めば良いのです。通っている学校に教育相談室のパンフレットが置いてあるところもあると思います。子どものことでお悩みの際は、1度相談してみることを検討されてはいかがでしょうか。

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