「心を落ち着け、集中力を高める方法」として、現在話題となっている『マインドフルネス』。最近では寿命を縮める「キラーストレス」の対策としても注目を集めていますね。

マインドフルネスとは、日々の「瞑想」によって意識を自分に向け、過去や未来を思い煩わず「今」に集中する思考法です。 話題となったのは最近で「新しい思考法」と思われがちですが、実はマインドフルネスでも提唱されている「瞑想」という方法は、古くから有名人たちの間でも取り入れられてきました。 中にはビックリするようなセレブが毎日「瞑想」をしていたりするんですよ。

今回はマインドフルネス人気によって注目されている『瞑想』を取り入れてきたセレブや有名人をご紹介していきます。

1. クリント・イーストウッド

映画俳優、そしてハリウッド映画監督としても活躍しているスーパースター、クリント・イーストウッド氏。 かつての西部劇や『ダーティー・ハリー』等のアクション映画での活躍を覚えているという方も多いこでしょう。 また監督作品である『硫黄島からの手紙』には、日本の人気タレント・俳優である「嵐」の二宮和也さんも出演され、日本でも大きな話題を集めましたね。

そんな大型セレブであるイーストウッド氏は、40年以上の長きにわたって瞑想を取り入れてきたことを公表しています。 瞑想を続けることがストレス軽減に繋がると考え、自分だけでなく周囲への情報拡散にも熱心です。 特に戦争・災害等によるPTSD（心的外傷後ストレス障害）への対策として瞑想が友好的であるという考えを持ち、瞑想の集まり等へのメッセージ等も送っています。

2. ビートルズ

1960年台の人気絶頂の中にあったビートルズが、ヒンドゥー教の流れを受けた瞑想法を早くから取り入れていたことは有名です。

世界的なヒットを飛ばしたバンド・ビートルズが瞑想法の影響を受けたことから、60年台後半には「瞑想」という存在とその方法が世界中に知れ渡るようになりました。 その後の1970年台におけるニューエイジ・ムーブメントの流れを作ったのも、この「瞑想」の存在が大きかったと言えるでしょう。

世界中で6億枚以上と言われるほどの驚異的なレコード・CD売上枚数を誇るビートルズ。 現在でもその楽曲は世界中で聞かれていますが、その音楽活動の根底には「瞑想」があったのですね。

ご存知の通りジョン・レノンは1980年に暗殺されてしまいましたが、2001年に亡くなったジョージ・ハリスンは90年台以降も瞑想を続けていたと言われています。

またリンゴ・スター、ポール・マッカートニーも瞑想のためのイベントのために2000年台に入ってからチャリティーライヴ等を開催しており、瞑想を継続していることが伺われます。

3. 須藤元気

格闘技「K-1」のチャンピオンとして、2000年台初頭に圧倒的な人気を誇った須藤元気氏。 引退後は大学レスリング部監督として従事しながらパフォーマンス・ユニット『WORLD ORDER』を作り、活発な活動を続けられています。

ジャパニーズ・サラリーマン風のメガネの男性たちによるパフォーマンスは「You Tube」等の動画サイトでも話題となり、世界中からの視聴回数が1,000万回近い動画も続出するほどの人気となりました。

更にオリンピック対策の指導講師・映画監督・書道等、数え切れないほどの幅広い分野で才能を発揮されており、その活躍ぶりはまさに「マルチ・タレント（万能的才能のある人）」と言えるでしょう。

そんな須藤元気さんも、幼い頃から『瞑想』を積極的に取り入れていたそうです。

瞑想を続けることでイライラ感やストレス等が自分でコントロールできるようになったのだとか。 また格闘技での活躍中における試合への不安感・練習中の葛藤といったストレスにも、瞑想が役立ったと公表されています。

現在では「敷居が高い」と感じられがちな瞑想法について、わかりやすく取り組みやすい方法をテレビ等でレクチャーするほどの徹底ぶり。 その論理的な思考や高い集中力等も、瞑想が産んだ賜物なのかもしれませんね。

おわりに

今回ご紹介したセレブたちの瞑想法はヒンドゥー教、仏教等の宗教的な要素の強いものもあり、その瞑想方法等もマインドフルネスとは異なるものもあります。しかし「心を落ち着ける瞑想」という習慣を取り入れながら、ストレスを抑え、集中力を高めていく－－この根本的な考え方は、どの瞑想法にも大きな違いは見られません。

「マインドフルネス」は禅をベースにした瞑想法から宗教色を取り除いたものであるため、より一般的にも取り入れやすいものと言えるでしょう。 世界的な活躍を続けている有名人たちも取り入れてきた「瞑想」をカジュアルに取り入れる方法として、マインドフルネスは今後もより大きな人気を得ることが予測されています。