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マインドフルネスで脳が変化する?実証データによる科学的論拠とは

公開日 2017年02月03日 |
カテゴリ: 感情をコントロールしたい
マインドフルネスで脳が変化する?実証データによる科学的論拠とは

ストレス軽減法・集中力の上昇法等として、現在大きな注目を集めている「マインドフルネス」。 ただその効果効能について、「それって、ただ瞑想をしてスッキリした気になっているのでは?」と思う人も多いのではないでしょうか?

ところが、マインドフルネスの効果効能については米国の大学研究室等で脳科学的な研究が現在も進められており、MRI等の最先端機器を使った研究では「脳の変化」という大きな結果も発見されているのです。 ここではマインドフルネスが脳に与える変化について、主だった3つのポイントを解説していきます。

1. 海馬灰白質の密度のアップ

大脳辺縁系の一部である、海馬体の一部「海馬」は、人間の認知機能を担う重要な部分です。 特にメンタルヘルスに関わる部分としては、「左海馬」が注目すべき点と言えるでしょう。

左海馬の灰白質(かいはくしつ)は、神経細胞の細胞体が多数存在している場所。 ポジティブ感情・ネガティブ感情等のコントロールを司るセンターのような存在なのです。

近年の研究では、うつ病・適応障害等の精神疾患を罹患している人、また心的外傷後ストレス障害(Post Traumatic Stress Disorder・PTSD)を発症している人の場合、この左海馬灰白質の密度が下がり、厚みに低下が見られることがわかっています。

米国ハーバード大学のマインドフルネスにおける実験では、約2ヶ月のマインドフルネス瞑想(1日平均25分~30分)の体験をした人達に対し、MRIによる瞑想前・瞑想後の左海馬灰白質の厚さが計測されました。 すると海馬部分の灰白質密度の上昇が見られ、また実験参加者達からは「ストレスの軽減が感じられる」という明確な回答が得られたのです。

特に「キラーストレスによって寿命が縮まる」というストレスと生命の密接な関係性が判明した現在、この計測数値は大きな注目を集めています。

2. 側頭葉・頭頂葉が接触する領域の灰白質密度アップ

大脳皮質の一部である側頭葉・頭頂葉の接合する領域(側頭頭頂接合部)の灰白質においても、マインドフルネス瞑想による灰白質密度上昇が見られました。

この領域は「自分と他者の区別」をきちんと把握する、相手の意図や思考・目的等を推測し判断する機能を持っていると考えられる部位です。 前述の左海馬灰白質が「ストレス関連」であるとすれば、こちらは「コミュニケーション関連」と言っても良いでしょう。

もっとカンタンに言えば、「相手と自分は違う」ということをきちんと認識した上で相手を思いやったり、相手の状況等を考えて共感や同情をするための部位ということ。 「優しさ」と密接な関係を持った脳の部分というわけですね。

マインドフルネス瞑想では「人間関係のストレスの軽減」「人間関係のスムーズさの上昇」といった結果が得られるとされていますが、これには上記の側頭頭頂接合部の灰白質密度上昇が大きく関与していると考えられています。

3. 後帯状皮質の沈静化

後帯状皮質とは、大脳辺縁系の様々な部位を結びつける役割を担う部分のこと。 感情処理・学習・記憶等、人間の脳の処理における様々な働きに関連しています。 特にメンタルヘルスで注目されるのが、ストレス時における後帯状皮質の過剰な活性化です。

カンタンに言えば、「ストレスの原因をなんとか解決しよう」とアレコレ考えたり悩んだりしている時、後帯状皮質はどんどん活発に動いてしまうわけですね。

ところが残念ながら、物事は「考えればうまくいく」というものばかりではありません。 後帯状皮質ばかりが活発に働きすぎて徐々に疲れていき、かえって脳疲労によるストレスが更に蓄積されていくのです。 脳の疲労によるストレスの蓄積は、現在では過労死や突然死等とも密接な関係があるとして問題視されています。

マインドフルネス瞑想の継続による実験結果では、被験者の脳の後帯状皮質に沈静化が見られました。 つまり「悩み過ぎない」「未来や過去等、悩んでも仕方の無いことに対してまで思い煩わない」という状態を得られたということです。 海馬灰白質の密度アップに加えて後帯状皮質の沈静化が見られたことで、マインドフルネスによるストレスの軽減は非常に大きな効果があることが実証可されました。

おわりに

マインドフルネスの効果効能に対しての研究は2014年の段階で200以上にも及んでおり、瞑想体験者の実験参加者数も1万人を突破しています。 脳科学の研究は現在も進められており、更に様々なマインドフルネスの脳への作用がデータ化されることが期待される状態です。 「気持ちが楽になる」というのはただの主観である--このような考え方は、既に前時代的なものへとなりつつあります。 理論化された瞑想である「マインドフルネス」が日本でも発展することは確実と考えて良いでしょう。

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