更新日 2025年01月21日 | カテゴリ: うつ病・憂うつな気分
うつ病からの休職になり、苦しいリハビリを終えてようやく復職したのに、落ち込んだ気分がなかなか抜けず、病名が「気分変調症」に変わってしまうことがあります。このままでは仕事がままならず、生活にも支障を来してしまいますね。もしかしたら、気分変調症かも?と感じた時には、すぐに対処することが大切です。
病気の定義としては、うつ病と気分変調症は同時に存在しません。どちらも、「気分障害」という病気の分類に分けられる病気です。うつ病は脳内の伝達物質が影響する病気であるために、抗うつ薬がよく効きます。
しかし、気分変調症は伝達物質の問題だけではないので、なかなか薬が効かず治療が長引いてしまいます。うつ病ほど症状は重くないものの、ネガティブ思考やうつ的感情が持続するため、苦しい病気です。最初の症状で「うつ病」と診断名がついても、治療効果が上がらなかったり、落ち着いたように見えてもすぐに再発したりするため、ようやく「気分変調症」と判明し、診断名が変わってしまうのです。
気分変調症は様々な原因があります。身体的な問題や社会的なストレス、経済的問題や家族の問題など、人によって違います。この原因をはっきりさせるために、精神科医やカウンセラーとともに、原因を究明することが大切です。問題点を明らかにして治療に取り組みましょう。
毎日憂鬱で辛く悲しい日々が続きます。この苦しみは誰もわかってくれません。そう思ってしまうのも病気の特徴の一つです。頑張って体調を元に戻そうとしている今こそ、自分の状況を誰かに伝えることが必要です。
まずは、今の状態が「いつから」、「どのように」、「どう感じているか」を書き出してみましょう。認知行動療法や精神分析療法などに有効に役立ちます。やらなければいけないことで頭が一杯だと思いますが、まずは優先順位を一番にして整理してみましょう。
あなたの苦しい状況を、周囲の人は気遣ってくれます。または、心無い発言をする人もいるかもしれません。どちらにしても、あなたはその心遣いを苦しく感じてしまいます。自分がダメな人間だから…と思ってしまいますね。
それは症状です。気分変調症になりやすい人の特徴に、“周りの人に気を遣いすぎる”といったことがあげられます。周囲の人たちが自分をどう思っているかが気になり、それが苦しくて自分が価値のない人間であると信じ込んでいるのです。
あなたに必要なことは、他人に注目することではなく、自分を大切にすることです。復職して抱えた仕事が行き詰っていませんか?職場の人間関係で悩んでいることでしょう。あなたから積極的に助けを求めましょう。手助けしてくれない人は気にせず、手助けしてくれる人を探すのです。
仕事が手につかず、タスクばかり溜まっていってしまいます。やれるはずの仕事が全然こなせない。もっと頑張らなければいけないのに。と、思いますね。「~すべき」「~ねばならい」といった考え方を気分変調症の方はしがちです。
これもできていない自分を責めることとなってしまうので、要注意です。果たして、それは本当になすべき課題なのかどうかが大切です。頭がタスクでいっぱいになり、何も手につかなくなっているのです。まずは、優先順位をつけましょう。
明日できることは明日やりましょう。一度に取り掛かれるのは1つです。焦らず1つずつ処理していくことが一番の近道なのです。やる気が起きないのは、他のすべきことに能力を浪費しているからなのです。優先順位をつけたら、一番重要なこと以外は一旦忘れて、目の前のことに取り組みましょう。
気分変調症は、自分だけで対処していくことが難しい病気です。病院への受診を忘れず、お医者さんと共に付き合っていくことが必要です。治らない病気ではありませんが、時間がかかる病気ですので、復職後も自分でできる対処をしながら治療をしっかりすすめていきましょう。そして、受け止め方や思考を変えて、気分の落ち込みが起こらないようにしていきましょう。
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