更新日 2024年08月25日 | カテゴリ: 恋人との関係・夫婦関係
自分のパートナーが発達障害を持っていて、あなたもうつ病やパニック障害など精神的な病気にかかってしまった場合、それはカサンドラ症候群かもしれません。
アスペルガー障害の二次障害ともいわれているカサンドラ症候群とはどんなものでしょう。また、どのように対策したらいいのでしょうか。
発達障害の中でもアスペルガー障害の二次障害として、カサンドラ症候群があります。
この二次障害はアスペルガー障害の本人にではなく、周囲の近い人物に起きるのが特徴です。
診断基準には「カサンドラ症候群」という病名はなく、実際の病状としてはうつ病やパニック障害、適応障害など他の精神疾患が発症します。
精神的なものだけでなく、低体重や不眠に頭痛などの身体症状がメインとなることもあります。
この中で、パートナーがアスペルガー障害を患っている人達がいます。
その状態像を指して、カサンドラ症候群と呼ぶのです。
アスペルガー障害は「社会性の障害」や「コミュニケーションの障害」と言われます。
知的能力は人並みかそれ以上であることが多く、オタク的趣味を持っていることや研究者・教育者に多い障害です。
社会的地位が高い人物がアスペルガー障害であることは少なくありません。
強すぎるこだわりや相手の気持ちがわからないということが、社会性やコミュニケーションで問題となります。
心の理論という考え方があり、これは自分以外の心を考えることができるということなのですが、アスペルガーの人にはこの部分に障害を持つことが多く、場の空気を読んだり婉曲的な表現をしたりすることが難しいのです。
知らず知らずのうちに相手を傷つける言動が見られ、無理解と思える行動をとってしまうため、パートナーは疲弊状態となり、精神症状や身体症状が出現するのです。
パートナーの行動をずっと支えてきたあなたは、とても無気力な気分になってしまっています。コミュニケーションが深まらず、毒矢の様な言葉があなたの胸に突き刺さります。
わざとやっていると思ってしまうような、儀式的な繰り返される行動や極端なこだわり、あなたの話を全く理解してくれない様子に苦しみ、誰も自分の状況を理解してくれないと感じます。
アスペルガー障害の人は社会的な立場がしっかりしている場合も多いので、周囲の人はあなたの問題として取り合ってくれないのです。この孤独感が症状を重くしていくのです。
パートナーがアスペルガー障害であり、無気力・苦しさ・孤独感を感じており、精神的または身体的な症状が出ている時は、すぐに病院を受診しましょう。今の状況を理解してもらえる精神科で、主治医やカウンセラーに相談しましょう。
アスペルガー障害の特徴をよく知っておきましょう。アスペルガー障害は、相手の気持ちを推察するのが難しいことが第一に挙げられます。そのため、あなたの気持ちを考えることは困難です。また、特定のこだわり行動が見られます。
同時にいくつもの事をすることは難しいので、何かをしているときにあなたの言葉は届きません。
言語がとても得意な一方、耳からの情報はうまく処理ができません。伝えたいことは文字や絵にして伝えるようにしましょう。
本人なりの理論に基づいて行動しています。
納得できないことは行動できなかったり、独特な理論で行動したりしていることも多いため、あなた自身もパートナーを理解することが難しいのです。
孤独なのはあなたのせいではありません。パートナーはあなたのために変わろうと努力をしたのですが、障害のためそれは苦痛を伴う努力だったのです。そのため、パートナーは楽な自分でいることを選択しました。
そうするとあなたのパートナーに変わってほしいという気持ちは、いつでも徒労に終わってしまうのです。周囲からも理解されず一人ぼっちになった気持ちになっているでしょう。大切なのは、ありのままのパートナーを受け入れることです。あなたは孤独ではないということを知りましょう。
カサンドラ症候群の最短の解消法はパートナーと離れることです。どうしても状況が好転しない時は、距離を置くことも考えてみてください。
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