人間関係が長続きしない…その理由は「大人のADHD」の可能性も?やっておきたい3つのチェックリスト

更新日 2024年09月03日 | カテゴリ: 人間関係を良くしたい

「知り合いは多いけど、親しい友だちが居ない」「友だちや恋人と長続きしない」「いつの間にか友だちが減っていた」「職場の中で浮いてる気がする…」などなど、「信頼できる相手との長期的な人間関係が築けない」という点に悩んでいる人は少なくありません。

これには様々な原因が考えられますが、「大人のADHD(注意欠陥多動性障害)」が影響を及ぼしていることもあります。 「AD/HD」というと「注意力が散漫である」「片付けができない」と言った特徴が強調されやすいですね。

しかし実際には人間関係を築く上で重要な「コミュニケーション」においても、ADHDにはいくつかの傾向が見られているのです。 その傾向によって、相手や周囲にストレスを与え、これが人間関係にヒビを入れてしまうこともあります。

今回は「大人のADHD」のコミュニケーション面でよく見られる特徴についてご紹介していきましょう。

1. 相手が話している間に、すぐに質問や自分の話をしたくなる

ADHDの「他者(相手・周囲)の話」に対する姿勢は二極化しがちです。 自分が興味が湧かないものに対してはまったく耳に入っておらず、話の内容自体を記憶していないということもあります。会話中に集中力が保てず、ソワソワと視線を動かす等「話を聴いていない態度」が表明されてしまうことも。

反対に他者の会話の中身(テーマや単語)等に自分が興味を持っていることや自分の記憶とリンクする箇所等が現れると、それまでの相手の話を遮り、自分の話を始めてしまうという傾向も見られます。

これはADHDの「衝動性」という特徴のひとつです。 「相手の話が終わるまで我慢する」という自制を抑えられず、突発的な衝動のままに話をスタートさせてしまいます。

いずれにしても「インプット(聞き手)」の側に回ることが非常に苦手というわけですね。

心理学では人間は「自分の話を聞いてくれる人(聞き手に回れる人)」がより好感を持たれ、長く良好な人間関係を築きやすいことがわかっています。 逆にいくら話題が面白く話の仕方が巧みであったとしても、「アウトプットだけ」を続ける人については、相手は距離を置こうとしてしまうのです。

2. 行動が常にギリギリ・遅刻を繰り返す

集中の方向が一方向に向いてしまうというのも、ADHDの特徴のひとつ。 さらに優先順位を付けることが苦手で、「目の前の作業」に集中してしまいます。

そのため出掛けに「5分」のつもりで始めた片付けや家事が長引き遅刻をしたり、作業内容のクオリティのみを優先させ、納期や締め切り(約束)を破ってしまうことが多いのです。

また常に「現在」に集中をする傾向もあり、過去の失敗に対してはケロリと忘れたり、過度にポジティブに捉えてしまうことも。 クヨクヨと悩まずに楽天的であるという点はメリットでもあるのですが、一度遅刻や期限破りをして相手に許してもらうと「ここまでの遅刻・期限破りならばOKなのだ」という学習をしてしまう傾向も見られます。

そのため期限や約束を守れない、常にギリギリになってから行動するという傾向が強くなり、相手や周囲からの信頼を失ってしまうこともあるのです。

3. 三者以上での会話で「全体」と話せない

ADHDの「興味・集中の方向が一方向に絞られる」という点は、大勢の人間との会話等の状況でも見られることがあります。三者以上での会話(4~5人でのお喋りや宴会・パーティー等)でも、例えば隣の人とばかりと会話をしていたり、自分が興味を持つ話題の人のみと限定した会話に集中が向いてしまうのです。

マルチタスク(複数作業の同時処理)ができず、様々な人達の会話を聞き取り、その状況に応じた対応を取るということを苦手とします。 そのためパーティーの場で参加者全体が「A」という話題の会話をしている時に、隣の人に向かって「B」の話題をし続けるといったケースも。

このような「アウトプット(話しかける相手)の集中」は、話しかけている特定の相手以外の周囲にとっては「無視」であると受け取られます。 この「無視(無関心)」とは、「悪意」として受け止められることが多いもの。

当人にとってはまったく悪気は無いのですが、「自分たちを軽んじている、無視しいている」と感じた周囲の人達から距離を置かれたり、集まり等に誘われなくなってしまうこともあるのです。

おわりに

軽度ADHD等の発達障害を持つ人の場合、明るく活動的で行動力があり、アウトプットに対しては巧みであることも多く、「友だちや知り合いを作ることは得意」という人も少なくありません。

しかし上記のようなコミュニケーションのすれ違いが増えるにつれて相手との距離が広がり、長期的かつ良好な関係を築くことが難しくなってしまうことも多いのです。

大人のADHDは「個性」として受け止められることもありますが、既に社会生活や人間関係等に支障が出ている場合には、周囲の環境とバランスを取り円滑な人間関係を築くための治療を行うことが大切です。 「もしかしてそうかな?」と思ったら、まずは安易に自己判断をせずに専門家に相談してみましょう。

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