更新日 2024年08月25日 | カテゴリ: 自分を変えたい
他人の目が気になると言う時、大抵の場合「他者から批判されていないか」「嫌われていないか」「おかしい人だと思われていないか」というネガティブな気持ちのことを指します。他人が笑っていれば「自分のことを笑っている」、こそこそとした態度を見れば「自分の陰口をたたいている」と思ってしまいます。
その真偽に限らず自然とそうした考えが浮かんでしまうのが苦しく、次第に外出から遠ざかってしまいます。外出できないこと自体も困りますし、外出するたびに辛い思いをするのも解消したいものです。どうしたら、この困った現象から解放されることができるのでしょうか。
他人の目線が気になったり恐怖を感じたりする原因は、「お前がいると迷惑だ」「君がいると困る」と言った、存在や人格自体を否定、批判された体験にあると言われています。記憶も曖昧になるほど幼い頃にそうした体験をしていることが、成長してからの他者批判を感じやすい心を醸成します。
子どものころは大人のような判断力や聞き流す柔軟さを持ち合わせていません。そのため、言葉の意味や語気や厳しい表情などを真正面から受け取ってしまい、「自分は迷惑な存在なのだ」という思いを定着させてしまいます。もちろんそれを言い表す語彙力もなければ、誰かに相談しようという知恵も持っていませんから、長い間その思いは未消化のままです。
「他者は自分を批判的に見るものだ」という大前提を抱えたまま成長してしまうと、いざ他者との関わりが必要になった時にその前提が人間関係を結ぶ邪魔をします。しかし、それが生じるときにはすでに「お前がいると迷惑だ」と言われた原体験の記憶は曖昧になっています。結局誰のせいにすることも出来ず「自分がダメな人間なのが悪いのだ」と自分に矛先を向けるしかない苦しみを抱えている人がたくさんいるのです。
「お前がいると迷惑だ」と言われた結果「自分は迷惑な存在なのだ」という思いを抱えてしまったとしても、それはとても強い思い込みです。あまりに強い衝撃を受けたために、それが真実でないにもかかわらず、あたかも真実かのように思い込んでしまっているのです。
その結果、誰の批判も受けていなくても、自分が自分を批判してしまいます。他者とは離れている時間があっても、自分と離れている時間は皆無です。24時間いかなる時も自分からの批判にさらされることで、余計に「自分は迷惑な存在だ」という思い込みを刷り込んでいってしまいます。
過去の体験は変えられませんが、自分を批判する姿勢は変えられます。1人で変わろうとするのは大変かもしれませんが、手助けをしてくれる機関は多くありますから、ぜひ専門家を頼りましょう。自己肯定感を高めるための方法は、たくさん開発されています。
アドラーと言う人の心理学が昨今流行っており、いろいろな本が出版されています。アドラーは「自分自身である」ということをテーマにしており、嫌われることを恐れないこと、批判に慣れることを説いています。
それは正に「他者の目を気にしない」ということに集約される思想です。「嫌われることや批判されることを気にしないなんて到底無理だ」と思う人も多いこととは思いますが、そういう方針で確立された心理学の学派もあるのです。わかりやすく説明された本を1冊手に取ってみる価値はあるでしょう。「この本を読んでみよう」というその行動が、「自分を変えよう」とする第1歩にもなるはずです。
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