どうして? 人が怖い、外出すると緊張する…原因と克服するには

更新日 2018年07月20日 |
カテゴリ: うつ病・憂うつな気分
どうして? 人が怖い、外出すると緊張する…原因と克服するには

人が怖い。そう感じることはありますか。

電車に乗ったり、買い物をしたり、外に出て何かをする時には必ずと言っていいほど人に会わなければならないと思います。

そういった状況におかれる際に、人そのものが怖いと言うよりは、人から向けられる視線が怖かったり、自分が何か他人を不快にさせてしまうのではないか、という不安を抱えたりする方もいらっしゃると思います。

また、人前に出て何かを話す時に強い緊張を感じて、お腹が痛くなったり、ドキドキして身体がこわばってしまったり、そういう経験がおありの方もいらっしゃるかもしれません。

どうしてこんなことに、と思いながらもその理由もよくわからない。

けれども身体には出てしまっていたり、できるはずのことができなくなってしまったりと、日常の生活を送るうえで困ってしまうことも多くあると思います。

このように人が怖い、人から見られることが怖い、と感じ、あまりの恐怖からそのような場面を避けてしまう状態が長く続き、日常の生活に支障をきたす場合には「社会恐怖」または「社会不安障害」とされることがあります。

なぜ人が怖いのか?

人が怖い、とはいったいどういうことなのでしょうか。私たちは生活の中で人と出会い、関わりながら暮らしていくわけですが、その関わる人から、どう見られるかということが強く気になってしまう、ということがあると思います。

もしかしたらこの人は私のことを変な人だと思うんじゃないだろうか、何か否定的な評価をするんじゃないだろうか、人前で何か失敗したらどうしよう、そういった不安が押し寄せてくるのかもしれません。

人から向けられる視線や評価が気になり、それに傷つけられることがとても怖い。人の前で恥ずかしい思いをする、ということを想像しただけで恐ろしくてたまらないのです。

また、もしかしたら自分が他人に対して不快な思いをさせているかもしれない、と思うととても辛く、人と会うことが怖くなります。

そのような状況に耐え切れず、逃げ出したくなる。人前で何かをするというのは、もちろん緊張することだと思います。

しかし、そのような状況が耐え切れないところまできてしまうと、日常生活に影響が出てしまいます。身体がサインを出してくれることも多いので、その度にお腹が痛くなったり、お手洗いに行きたくて仕方なくなったり、ドキドキして苦しくなってしまったりするのは、大変なことです。心身ともに疲れきってしまうことと思われます。

カウンセリングで克服する

以上のような場合には適切な治療が行われることが大切です。そのとき、カウンセリングは役に立つ方法の一つです。

人が怖いわけですから、人と話すことはまさに人間関係の練習になるからです。 カウンセリングを行う場合、みなさんが不安に思っていることについてお話ししていただくことがまず一番になると考えられます。 人が怖い、という訴えがすぐになくなるようにする、というよりも、そのことについて、まずは少しずつ、お話ししていただく。 そして臨床心理士が、そのお話をしっかりと聴かせていただきます。

相談にいらした方が感じていることをお話ししていただく中で、これまで抱えていたものにご自身で気づかれることがあるかもしれません。

一人一人、もちろん違いはありますが、そのプロセスはなかなか簡単ではなく、時間がかかることもあります。 しかし臨床心理士は、そのプロセスを共にすることができます。

一筋縄ではいかない(かもしれない)、相談される方にとってはつらいことについて、とことん付き合い、そのつらさを共にする相手が臨床心理士です。

そのうちに、少しずつ相談される方の中でもこれまで考えてきた「人が怖い」という訴えが、少しずつ変わってきます。

例えば、怖くない人が見つかるかもしれませんし、怖くない状況が自分で見えてくるかもしれません。

もちろん、お話しするだけではなく具体的に「怖い」と感じているものについて、しっかりと考えていく方法もあります。少しずつ「怖い」と感じる状況をイメージし、そこに慣れていきながら生活できるようにすることを目指す、というように行動から変わっていけるようにする方法もあります。

つらいことを1人で抱え込むよりは、時間と場所をしっかりとお約束して、臨床心理士と一緒にじっくりと考えてみたり、その問題に取り組んでみたりする方法があると思います。相談機関も様々ですし、治療の方法も様々です。どのようにしていくか、ご自分に合った方法を見つけていきましょう。

【参考文献】

坂野雄二,不安・抑うつ臨床研究会編(2000)『人はなぜ人を怖れるか 対人恐怖と社会恐怖』日本評論社

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