更新日 2024年09月03日 | カテゴリ: 人間関係を良くしたい
「会社の人と仕事以外の話ができない」「一緒に食事する友達が居ない」など、深い人間関係を築けずに悩む人の数は、特に若年層において年々増加しています。
人付き合いに怯えながら強い孤独感にも苛まれるこの現象について、心理学では『ふれあい恐怖症候群』と呼称されるようになりました。
ここではその特徴や原因、対処法等についてわかりやすくご紹介していきます。
「ふれあい恐怖症候群」に悩む人の多くが、以下のような傾向を持っています。
会社の仕事内容に関わる会話など、情報伝達に絞った内容の場合、会話に問題が出ることはほとんどありません。 しかしプライベート的な会話になると、何を話していいのかわからなくなってしまいます。
いわゆる「雑談」や「世間話」をすることを苦手とする人が多いのです。
家族・兄弟や幼馴染等、元々相手をよく知っていてリラックスできる相手になると饒舌になる人も多い傾向にあります。 いわゆる「内弁慶タイプ」(家に帰ると強気・横暴になる人)もいるようです。
雑談がまったくできずに孤立する人も居ますが、「とりあえずグループに所属して、会話に相槌をうっていた」というケースは珍しくありません。
知人は多いという人でも、仕事が終わった後に食事に気軽に誘ったりすることは苦手とします。 また苦しみや悩みを吐き出せるような相手がおらず、落ち込んだ時に初めて「深い人間関係が無い」ということに気づくケースも少なくありません。
先輩や上司、父親母親世代、高齢者世代と言った自分と世代間がある人に対し、どのような会話をすればよいかがわからずに距離を置こうとします。
Twitter・Facebook・LINE等であまり良く知らない人とネット上の気軽な会話をすることは得意とします。 また知らない人に対しては内面を気軽にさらけ出せ、「ネットの関係の方が良い」と考える傾向もあります。
「人間関係は手間だ、時間がかかる、面倒だ(有益ではない)」と人とのコミュニケーションを自分から遮断する傾向にあります。 しかし孤独感に苛まれ「友人が居ない」という悩みは常に抱えています。
ふれあい恐怖症候群が起こる原因のひとつは、幼少期から10代頃までの「人間関係の狭さ」であると考えられています。
核家族化によって老人世代とのコミュニケーションもなくなり、親戚づきあい・近所付き合い等の希薄化で「大人との接触」が極端に少なくなっているのです。 アルバイトを始めるまで「親・教師以外の大人」とほとんどコミュニケーションを取ったことが無いという子供が増えています。 また子供の遊ぶ場の減少、テレビゲーム等の台頭により「近所の子供と遊ぶ」という機会も減り、接触をする友達は「同級生」もしくは「塾の友達」等に限定されることがほとんど。
これに加えてネットの普及で「一人で過ごす時間」が増加し、対人コミュニケーション能力を磨く機会が無くなっているのです。 もうひとつの原因としては「嫌われること」「失敗すること」「傷つくこと」に対する激しい恐怖感を持っている点が挙げられます。
これには家庭環境や学校でのいじめ・阻害等の過去の経験が影響を与えていることも。 またインターネット等で「他者の失敗を笑う」という快感を得るほどに「自分も笑われる側になるのではないか」という恐怖感を持つようになるのです。
ふれあい恐怖を治していくためには、以下の様な方法が挙げられます。
コミュニケーションの第一歩は感じの良い挨拶です。 会社の人、隣人等に笑顔でハキハキと挨拶をできるようになることから始めてみましょう。
「失敗するな」と考えるのは逆効果。「失敗してもいいや」と気軽な気持ちでコミュニケーションを取ってみましょう。 またうまくいった時には記録をつけ、成功感を高めてみることも大切です。
感謝の気持ちや謝意をきちんと口に出すこともコミュニケーションでは重要になります。 「言わなくてもわかる」という考えは捨てて、良い言葉はどんどん口に出していきましょう。
「失敗が怖い」「嫌われるにきまっている」といった「考え方のクセ」を自分だけで変えるのは難しいもの。 そんな時には専門のカウンセリングで「失敗を恐れない考え方」へと自分の心をシフトさせてみましょう。
『ふれあい恐怖症候群』に悩む人の場合、「専門医やカウンセラーを受診するのが恥ずかしい」「なんと説明したらよいのかわからない」ということで相談に二の足を踏んでしまうケースも多いようです。 対面型カウンセリングにためらいを感じる場合、まずは気軽に始められるネットカウンセリングからスタートしてみるのも手ですよ。
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