更新日 2024年08月23日 | カテゴリ: カウンセリング
カウンセリングを行うときは、そのカウンセラーが得意とする心理療法に則ってカウンセリングを進めていきます。ゴールはどのカウンセラーも同じなのですが、そこに至る過程に違いがあります。今回は私の体験をもとに、カウンセリングの基本的な流れについてお伝えしたいと思います。
カウンセリングを行うにあたり、相談者の背景を詳しくお聞きします。カウンセリングでは、今抱えている問題を解決することが目標になるのですが、なぜその問題を抱えてしまわねばならなかったのかを明らかにしていく必要があります。そのため、いままでの人生や経歴についてお尋ねしていくことになるのです。さらに、カウンセリングというものは相談者の希望を叶えるためのツールなので、どのような解決を望んでいるのかを確認することになります。悩みに関係ないと思うような個人情報も大切な情報です。カウンセラーには守秘義務がありますので、カウンセリングで話したことが外に漏れることは決してありません。安心してお話をしてください。初回ですべてを話さなければと思わなくても大丈夫です。その時に話せることを教えてもらうだけで十分です。
ある程度カウンセリングが進んでいくと、不安が起こります。これはいくつもの理由があります。例えば、思うように治療効果が上がらないということや、カウンセラーを信頼できないなど、カウンセリング自体に不信感を覚えたり、もうよくなったからと判断して辞めてしまいたくなったりするのです。大切なのは、その感覚をカウンセラーに伝えることです。カウンセリングで起こる気持ちはカウンセラーとよく相談していきましょう。
私が行っているカウンセリングを例にとってお話しします。私は「精神分析的心理療法」と「認知行動療法」を併せた「統合的アプローチ」を用いてカウンセリングを行っています。医療機関ですので、医師の依頼に応じてカウンセリングを進めていきます。まず確認することは、「何にお困りですか」ということです。 必要であれば心理検査を実施します。悩みが以前もあったことなのか、その時はどうしたのかについてもお尋ねします。
ここからは相談者の問題によって異なってきますが、まずは、そうならざるを得なかった原因について一緒に考えていく時間になります。この部分が精神分析的心理療法にあたります。問題を相談者自身が納得して受け入れたり、苦しんでいる部分をいい意味で諦めていったりすることが大切になります。
ある程度悩み事に対するお互いの理解が進むと、現実的に起こっている問題に取り組みます。ここから認知行動療法を活用していきます。問題をどう解決してくのかの技法を駆使し、受け止め方や対処の仕方を考え、実践していく期間になります。
このようにしてカウンセリングで悩みの解決をしていきます。抱えている問題やカウンセラーによって全く方法は変わります。例えば絵画を使ってカウンセリングを進めたり、アサーションという意見表出を中心としたカウンセリングを行ったり、コンサルテーションを行うことに主眼を置くカウンセラーなど様々です。
どのカウンセリングでも、治療の最終目標は相談者の問題解決になりますので、わからないことは積極的に聞きながら悩みを解決していきましょう。
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