発達障害の援助を受けたい…発達障害者への心理的援助とその内容

更新日 2024年08月25日 | カテゴリ: 自分を変えたい

社会の理解がすすみ、広汎性発達障害に対する支援は手厚くなってきています。医療機関でも力を入れているところは多く、障害を持ちながらも社会的な生活が問題なく過ごせるようになってきました。実際に医療機関で行う発達障害の支援についてご説明します。

発達障害の特徴

発達障害は端的いうと社会性の障害と言えます。これは個人が持つ特性があまりにも強すぎるため、所属する社会に適合できないための障害なのです。厳密にいうと脳の一部の機能が働きすぎたり、機能していなかったりするため全体的なバランスが偏ってしまっている状況です。特性に合うところにいれば問題は生じませんし、別の文化圏で暮らせば普通のことだったりする部分が多いのです。イメージとしてはステレオタイプの欧米人が日本で暮らしていると考えてもらうといいと思います。いい意味で個人主義的であり、悪く見れば排他的な特徴を持っているということになります。

障害の程度を見極める

発達障害かもしれないという悩みや、それまでの人生や経歴をお聞きしていく中で発達障害の疑いが生じると、WASI-Ⅲなどの知能検査を行います。これは個人特性を調べるための検査であり、どこに得手不得手が生じているのかを特定するためです。それまでの生活や困りごとを聴いていき、発達障害の診断基準に合うかを調べていきます。社会性の障害により二次障害が発生してしまっていることが多く、うつ病や不眠症などを併発してしまうことが多いです。その場合は薬物療法を同時に行いながら、実際にどれほどの障害程度なのかを見極めていくのです。

特性に応じた支援

検査の結果や生活歴から発達障害の特徴が判明すると、実際的な支援が始まります。一言に発達障害と言っても、抱える問題や症状の軽重には差があります。例えばアスペルガー障害であった場合には、聴覚情報の処理が追い付かないため、視覚的に情報を変えることが求められます。さらに、独自の理解形式やこだわり行動が見られるため、社会で困らない程度の訓練を行います。他者視点に立つことが難しいという特徴があるため、コミュニケーションの障害が問題となっていることが多く、認知行動療法を行いながら実際的な場面を想定して社会生活技能を高めていくのです。

医療機関で気を付けていること

発達障害に対する支援で大切なのは、障害の理解はもちろんですが、医療側の言動を誤解されないようにわかりやすくはっきりと伝えることです。あやふやなものは理解できなかったり意図と違った伝わり方をしてしまったりします。このことが社会生活でも問題となっているので、学校や職場へのアプローチが必要になります。所属する社会での環境が整いさえすれば、持っている能力をいかんなく発揮できるのです。

特に研究者や指導者には発達障害を抱える方が多く、目を見張るほどの業績を残します。芸術的にも特化しており、素晴らしい芸術作品が生まれます。このような能力が活かされるように、家族や学校・職場への理解と対応を求めることが医療側の責務なのです。

心理的な援助について

発達障害の方の心は我々からすると孤独に見えます。しかし、本人がそう感じていないことが多いのです。自分の世界観があり、目的に沿って行動します。心理的なサポートはその心に触れ、理解するための対話を行うことです。自分の世界観だけでは対人コミュニケーションはうまくいかず、社会との軋轢が生じます。カウンセラーが行う心理援助は具体的な対処スキルの取得と社会性の獲得になります。

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