つい夜更かしをしてしまう、お昼まで眠ってしまうなどといった、乱れた睡眠リズムが根付いていませんか？不規則で質の悪い睡眠は、メンタルにも影響しイライラや不安のもとになります。落ち着かないメンタルをコントロールするには、早寝早起きの習慣をはじめましょう！

早寝早起きがメンタルに影響する？

睡眠不足状態に陥っているとき、メンタルにも悪い影響を与えます。だからと言って、長い時間眠ればそれで解決するということではありません。健康的なメンタルには睡眠の質も大きく影響するため、睡眠リズムが崩れた中で深夜から午後まで長く眠っても、良い影響を感じられるとは言えません。理想は、早寝早起きのサイクルを作り、質のいい睡眠を心がけることです。

メンタルが下向きになるメカニズムには、心身の調子をコントロールする「セロトニン」という神経物質が大きく関わっていると考えられています。セロトニンは「幸せホルモン」とも言われ、セロトニンが多いと幸福感や満足感を実感しやすくなります。

そしてセロトニンが減少すると、幸せを実感しにくくなるだけでなく、気持ちがふさぎこみやすくなります。セロトニンを増やすには、生活習慣の改善、とりわけ質のいい睡眠が必要不可欠なのです。

しかし、生活習慣が乱れている状態から、突然早寝早起き習慣を身につけようとしても、思うように進まずつらいと感じるかもしれません。それでも「眠れなくてもいい」という気楽な気持ちで、決まった時間に布団に入ることを続けてください。朝は同じ時間にアラームをかけて、必ず一度身体を起こすことを習慣づけましょう。

どうしても眠たければ、その後二度寝したり昼寝したりしてもかまいませんので、まずは一度身体を起こし、身体に「起きる時間である」ということを覚えさせましょう。このような習慣を続けていくことで、睡眠サイクルが完成します。自然と早い時間に眠くなり、早い時間に目が覚めるようになります。決まった睡眠サイクルができれば、セロトニンも増えやすくなることから、イライラや不安が起きづらくなります。

早寝のメリットとは？

質のいい睡眠を叶えるためには「睡眠のゴールデンタイム」を意識しましょう。睡眠のゴールデンタイムとは、午後10時から深夜2時の時間帯のこと。この時間に寝入ることで、睡眠の質がよくなり、心身の健康やお肌の状態にもうれしい影響を与えるとされています。夜更かしが根付いているとゴールデンタイムを逃しやすくなりますが、早寝早起きのサイクルが完成すれば、午後10時までに布団に入ることも楽になります。

また、早い時間に布団に入れば、寝入るまでに時間がかかっても焦ることが少なくなります。メンタルが弱っているときに起きやすい症状に、睡眠不足が挙げられます。さらに「もう○時だ！」「早く寝なくちゃ！」と感じれば、ますます不安が膨れ上がり、眠れないことそのものが新たなストレスにもなりかねません。早い時間から布団でゆっくりと過ごして、不安やストレスから解放されましょう。

早起きのメリットとは？

早起きは、目覚めたばかりのすがすがしい時間に余裕が生まれることが最大のメリットです。メンタルが弱くなっているときは、家事や日常生活のちょっとした動作がめんどうに感じられ、やる気が起きない状態が続くことがめずらしくありません。特に、起きたばかりの時間帯は、体温も血糖値も低く身体が動きにくいため、いっそうやる気が起きにくくなるものです。さらに「仕事（学校）へ行かなければ」というプレッシャーを感じると、ますます身体が重くなってしまいます。

しかし早起きをすれば、家を出るまでに十分な時間が確保できます。「少しだけ洗い物をしてみよう」「読みたかった本をちょっとだけ読んでみよう」など、気の向くままに動き出しやすくなります。

普段、朝食を抜きがちな人なら、ゆっくりと食事をするのもいいでしょう。食べられる分だけでかまいませんので、朝食をとろうとすることから始めてみてください。毎日、朝ごはんをしっかり食べることも、健康的なメンタルを手に入れるために欠かせません。早寝早起きをきっかけに、睡眠リズムだけでなく食生活も改善へ導きましょう。

早寝早起き習慣にチャレンジ

睡眠の質の改善、時間に余裕が生まれる、朝ごはんをしっかり食べられる……。早寝早起きをすることのメリットは、非常に多岐に渡ります。まずは今日の夜、早く布団に入ることからはじめてみてはいかがでしょうか？