子供に必要な愛情とは? 本当に愛情たっぷりな子育て方法を解説

更新日 2024年08月29日 | カテゴリ: 子育て・家族関係

子育てにとって重要と言われる「愛情」。しかし「愛情とは何か」という問いには、はっきりとした答えは見つかっていません。

今回は「愛情たっぷりに育てられた子供の特徴とは何か?」「愛情たっぷりの子育て方法とは何か?」など、親子の愛情に関する疑問に答えていきます。

愛情たっぷりに育てられた赤ちゃんや子供の特徴とは?

愛されている赤ちゃんの特徴は両親への基本的信頼感を抱く

赤ちゃんは、自分の欲求を満たしたり、安全を確保したりすることが出来ません。

お母さんやお父さんが赤ちゃんの欲求を適切に満たし、危機が迫っている時には守ってあげることで、赤ちゃんは両親に対して「愛されている」と感じることができます。そして、両親や外の世界に対して安心と信頼を寄せるようになります。

これが「基本的信頼感」となり、心の成長の土台となっていきます。

愛情たっぷりに育った2歳~3歳の特徴は自立に向けた動き!

2、3歳の愛されて育った子供は、ある程度親から離れて行動できるのが特徴です。

親から離れて行動できるのは自立への第一歩です。何か怖いことがあっても、親が守ってくれる安心感があるからこそ、新しい世界にも挑戦することができるのです。

就学する6歳まで子供に愛情を注ぐことが大事

子供にとっても保護者にとっても小学校入学は大きな変化です。

就学する6歳まで愛情いっぱいに育てられた子は、大きく環境が変化する小学校入学にも自信をもって臨めたり、何か不安なことがあっても親に相談できたりするなどの特徴があります。

見逃していない?愛情不足の子の特徴とは?

大人の顔色に合わせて優等生なふるまいをする

子供は常に愛情や承認を求めています。中には、大人から褒められるように「優等生」としてふるまう子供もいます。

しかし、優等生になるために本当にやりたいことを我慢し続けたり、勉強面や運動面などで理想に追いつけなかったりすると、自分の存在意義を見失い、心身の調子を崩してしまうことがあります。

いたずらやわがままでトラブルを起こす

大人から注目される方法として、いたずらやわがままを使う子供もいます。

トラブルを起こすと、大人は子供を叱ったり、注意したりします。その子供にとっては叱られることが「大人が自分1人だけを見てくれる大切な時間」となっていることもあるのです。

おねしょや腹痛など身体症状を訴える

子供は自分のストレスを自覚したり、言葉で表現したりすることが上手ではありません。

そのため、愛情が満たされないストレスがおねしょや腹痛など、身体の不調として現れることもあります。

身体のケアはもちろん、心の痛みにも寄り添うことが必要かもしれません。

人との距離感が極端で対人トラブルに巻き込まれる

愛情不足が続いたまま成長していくと、「自分は愛される価値がない」と自己否定感でいっぱいになってしまいます。

そのため、拒絶や攻撃を受けないように孤立してしまうことがあります。

一方で「受け入れてもらえた!」と思った友人や恋人などには、相手の負担を省みずに依存してしまうため、相手が離れてしまうことがあります。

その結果、「自分は愛される価値がない」という自己否定感が一層強くなってしまいます。

また、相手の注目が逸れないように自傷行為や自殺企図を繰り返したり、相手の行動を監視・束縛したりといった行為に至ることもあります。

愛情たっぷりの子育て方法とは?

赤ちゃんのうちは一体となる「甘え」を大事に

大人は赤ちゃんの身体や心の動きを、自分のことのようにキャッチしてあげることが大切です。

また、受け取ったものを「お腹すいたね」「楽しいね」など、言葉にして赤ちゃんに返してあげることで、赤ちゃんは自分の身体や心の状態を自覚できるようになります。

自分の身体や心の状態を自覚できると、自分で自分を満たしたり、適切な形で他者に助けを求めたりできるようになります。

少しずつ「見守る」関わりにシフト

赤ちゃんの頃は大人が赤ちゃんを一切に危険から守ってきました。

しかし、ハイハイや歩くようになると、大人から離れる機会が増えます。大人は少しずつ「見守る」関わりにシフトしていきましょう。

見守る時に大切なのは「大丈夫かな?」「何かあったら助けなきゃ」とハラハラしながらも、出来るだけ手を出さずに注意を向け続けること。

子供のために骨を折って何かしてあげるよりも、ただ見守る方が大変だと感じる方も少なくありません。

子供も1人の人間として認める

「見守る」ことは、「この子は1人でもきっと出来る」と信じてあげることもでもあります。

大人が子供を1人の人間として認めることも重要な愛情表現です。

大人の勝手な判断や自分の考えを押し付けるのではなく、まずは子供の考えや気持ちを聴いてみましょう。

その上で自分の考えを伝えることが大切です。

自分の人生を楽しんでいる先輩としてふるまう

大人が自分自身の人生を楽しんで生きていることを見せるのも大切な愛情の1つです。

大人がいつも辛そうにしていると、子供は悲観的で消極的になってしまいます。

親をはじめとする大人に愛されている子供は、大人をモデルにしながら自分なりの人生を模索し、楽しむことができるのが特徴です。

完璧を目指さず「ほどよい」親でOK

「育児書に書かれているような完璧な子育てをしよう」と思ったり、「親なんだから子供のために我慢して当然」と周囲から言われたりすると、少しでもうまくいかなくなった時に「自分は親失格だ」と思い詰めてしまったり、幼い子供にイライラをぶつけてしまったりします。

大切なのは一時的に完璧な親になることではなく、常にほどほどに良い親で居続けることです。

家族で協力することはもちろん、保育所やベビーシッターなどの預かりサービスや、保健センターや児童相談所での子育て相談などの外部サービスも活用して、負担感やストレスが小さなうちに対処するようにしましょう。

愛情は子供が育つために不可欠なものです。しかし親が与えた愛情と子供が欲しかった愛情が異なることもあります。

「子供をどうやって愛せばいいかわからない」「もっと親に愛されたかった」など愛情に関するお悩みも、ぜひcotreeのオンラインカウンセリングで相談してみてください。

専門家が丁寧に話を聴く中で、自分なりの「愛情」の答えが見つかるはずです。

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